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クチナガハバチ Nipponorynchus mirabilis Takeuchi, 1941

+ 基礎データ +

項目の解説.....
分類群 昆虫類
目名 膜翅(ハチ)目
科名 ハバチ科



+ カテゴリー +

(各カテゴリーをクリックすると解説を表示します)
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー 情報不足(DD)


+ 詳細 +

項目の解説.....
選定理由 1940年に京都府芦生から採集されたメス2匹、オス2匹をタイプシリーズとして記載されて以来、福岡県英彦山のみから記録がある極めて稀な種で、進化的に見ても遺存種であり、絶滅の可能性が高い。
形態 体長はメスで5.5mm、オスで5.0mm。体と触角は黒色で、上唇と肩板は黄色。脚は黒色の基節及び腿節を除き黄色。口器は極めて特化し、小腮鬚と下唇鬚は著しく伸長する。前翅の中脈は基部で彎曲し、臀横脈は臀室の中央部に位置する。後翅の臀室の柄は長い。
◎近似種との区別
ヒダクチナガハバチは腹部背面に黄紋を有する点で、本種と区別できる。
分布 日本固有種であり、現在のところタイプ産地である京都府芦生以外では、福岡県の英彦山から採集記録がある。日本の冷温帯の林床部に早春出現する黒色の小さなハチであるため、発見される機会が少ないことも考えられる。
◎府内の分布区域
中部地域。
◎近似種との比較
近縁種ヒダクチナガハバチは岐阜県奥美濃が唯一の産地である。
生態的特性 本属には2種が知られるが、それらの生態は未知である。近縁属の構成種がいずれもシダ類を寄主植物としており、本種もシダを寄主としている可能性が高い。採集者であり、命名者でもある故竹内博士から直接お聞きした話によると、芽吹き始めたシダの1種に飛来したところを採集したとのことである。突出した口器は花蜜を吸うのに適した構造であることが想像できるが、その機能についても明らかでない。
生息地の現状 シダハバチ類は単食性で、特定のシダに依存して生活しているが、本種は芦生に残されるブナ原生林の林床に生えるシダを寄主としていると思われる。おそらく日本のよく保存されたブナ原生林から再発見される可能性があり、原生林の状態を知る指標ともなり得る。
生存に対する脅威 ブナ原生林の伐採、特に谷筋の道路整備によって絶滅するおそれが強い。
必要な保全対策 芦生原生林の保全が必要である。
その他 日本固有種

文献:Takeuchi(1941a) Takeuchi(1941b) 富樫(1972) Naito(1973) 
執筆者:内藤 親彦 
最終更新 2008.3(環境省カテゴリー変更)
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