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ギフチョウ Luehdorfia japonica Leech, 1889

+ 基礎データ +

項目の解説.....
分類群 昆虫類
目名 鱗翅(チョウ)目
科名 アゲハチョウ科
別名 ダンダラチョウ



+ カテゴリー +

(各カテゴリーをクリックすると解説を表示します)
京都府カテゴリー 準絶滅危惧種
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類(VU)


+ 詳細 +

項目の解説.....
選定理由 府南部地域の分布は局地的で、減少傾向にあるため。
形態 前翅長27〜36mmで、黒と黄色の縞模様がある小型のアゲハチョウ。後翅に尾状突起があり、その基部付近に赤い紋が、外縁に沿って橙色の紋列と青色の点列がある。
◎近似種との区別
ヒメギフチョウに似るが、近畿以西には分布しない。
分布 本州。各地に局地的に分布するが、太平洋側では絶滅した産地も少なくない。
◎府内の分布区域
各地域に広く分布するが、やや局地的。北部地域(久美浜町、網野町、弥栄町、丹後町、峰山町、大宮町、野田川町、伊根町、加悦町、宮津市、大江町、舞鶴市、綾部市、夜久野町、福知山市、三和町)、中部地域(京北町、美山町、和知町、日吉町、園部町、八木町、亀岡市)、南部地域(京都市、長岡京市、大山崎町、宇治市、南山城村)などの記録がある。
生態的特性 年1化性で、成虫は4月頃に羽化する。幼虫の食草はカンアオイ類で、府内では主にミヤコアオイが食草となっているが、ヒメカンアオイやサンインカンアオイも食草として記録されている。低地〜山地の明るい雑木林が主な生息地となっている。蛹で越冬する。
生息地の現状 主な生息地は二次林であるため、遷移が進むとギフチョウは見られなくなる。中部地域と北部地域では安定して発生しているが、南部地域では生息地が分断され、個体数も減少傾向にある。
生存に対する脅威 南部地域では開発による生息地の破壊や消滅、遷移の進行による生息環境の変化のほか、採集者による過度の採集も本種の個体群に悪影響を与えている可能性がある。それ以外の地域では今のところ大きな脅威はないが、将来的には南部地域と同じような問題が起こってくる可能性はある。
必要な保全対策 南部地域では、生息環境を保全することと、過度の採集を規制する必要があると考えられる。しかし、本種の生息には、幼虫の食草、成虫の吸蜜源のほか、オスとメスが出会い交尾するための広場のある山頂のような環境などが必要と考えられる。そのため、食草のカンアオイ類を保護したり、採集規制をするだけでは、南部地域での本種の安定的な生息は期待できない。雑木林の人為的な管理も含めた対策が必要である。
関係法令 京都府文化財保護条例(府登録天然記念物「特に地域を定めず」)
その他 日本固有種

文献:猪又(1986) 川副・若林(1976) 笹川(1980) 福田ほか(1982) 藤井ほか(1984) 藤岡(1975) 松香(1994) 渡辺(1991) 渡辺ほか(1996) 
執筆者:藤井 恒
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