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HIV感染症は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)と呼ばれるウイルスに感染している状態を言います。ヒトの精液、膣分泌液、血液などの体液と、粘膜や傷口とが接触した場合に感染する可能性があります。HIVに感染すると完全に体内から除去することは出来ませんが、早期に発見・治療することで、いろいろな症状が起こることをくい止めることができます。
HIVに感染すると、2週間前後で風邪のような症状が出る場合がまれにありますが、ほとんどの場合は無症状で何年も経過します。
治療をせずに放っておくと、身体の抵抗力が段々と低下し、健康であれば何でもない細菌やウイルス、微生物等の感染症やがん等にかかりやすく、また治りにくくなります。HIVによって免疫力が弱められて、いくつか特定の症状が現れてきた状態をAIDS(エイズ:後天性免疫不全症候群)と言います。
現在HIVを根本的に治療する方法はありませんが、薬によって体内のウイルスの増殖を抑え、又は遅らせることで、エイズの発症や重症化をコントロールすることが出来ます。
服薬の仕方が複雑、薬の副作用等の問題もありますが、様々な医療や社会福祉資源のサポートを受けることが出来ます。
HIVは主にHIVに感染しているヒトの精液、膣分泌液、血液などの体液と、直腸(尻の中)、尿道、膣、口の中、喉等の粘膜や傷口とが接触した場合に感染する可能性があります。そのため、コンドームの正しい使用や、精液や膣分泌液に粘膜が触れる行為(口での愛撫など)をしないこと等で予防することが可能です。
HIVに感染しているかどうかは、検査を受けることでしか分かりません。また、感染したかもしれない日から12週間以内に検査を受けても正しい結果が出ないので、注意が必要です。
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