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カタハガイ

基礎データ 

※項目の解説

学名Obovalis omiensis

分類群淡水産貝類

目名イシガイ目

科名イシガイ科

カタハガイ

レッドデータブックカテゴリー

京都府カテゴリー 絶滅危惧種

環境省カテゴリー 絶滅危惧II類(VU)

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詳細

※項目の解説

  • 選定理由

府内の生息地が限られ、個体数も少ない。
形態 殻は長卵形で平たく、後背縁に分枝状の放射肋がある。弱い擬主歯と弱い後側歯があり、殻長は最大で8cmに達する。幼生は非常に小さく、殻長0.06mmである。

  • 分布

西日本に分布し、府内では巨椋池、嵐山、八木町で記録がある。府内の由良川水系では採集記録はないが、この水系の竹田川(兵庫県)には記録があり、生息している可能性が高い。
◎府内の分布区域
淀川水系、(由良川水系)。

  • 生態的特性

小川や用水路の砂礫底に生息する。幼生は3~4月に放出され、オイカワやヨシノボリの鰓に寄生する。他のイシガイ類と異なり、幼生は寄生中に約3倍の大きさに成長する。

  • 生息地の現状

巨椋池は干拓で消滅し、嵐山の用水路も改修工事のために個体数は激減した。八木町の用水路でも現存個体数は少ない。

  • 生存に対する脅威

河川改修による生息場所の破壊や水質汚濁による環境の悪化。

  • 必要な保全対策

用水路の改修の際には貝類の調査を行い、本種などの生息を確認する必要がある。改修に当たっては土砂を入れた保護区域を設定し、改修後に貝類が生息できる環境を創設する必要がある。

  • その他

日本固有種

 

 

執筆者:近藤 高貴

 

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