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木津川右岸運動公園(仮称)整備計画検討委員会第3回委員会の開催結果概要

1 開催日時

平成15年9月10日(水曜)
10時から12時

2 場所

ホテルセントノーム京都 「平安」
(京都市南区)

3 出席者(50音順)

委員

【出席9名】
吉田博宣委員長(日本大学教授)
唐松秀幸委員(財団法人京都府体育協会専務理事)
小泉和子委員(京都府スポーツ振興審議会委員)
竹上一郎委員(城陽商工会議所会頭)
田中偉晃委員(社団法人京都府サッカー協会会長)
野瀬雅代委員(京都新聞社論説委員)
服部明世委員(大阪芸術大学教授)
林春男委員(京都大学教授)
深町加津枝委員(独立行政法人森林総合研究所関西支所主任研究官)

【欠席3名】
深尾昌峰委員(特定非営利活動法人きょうとNPOセンター理事・事務局長)
槇村久子委員(京都女子大学教授)
脇坂孝委員(株式会社JTB京都支店支店長)

行政委員

【出席6名】
伊藤康行委員(国土交通省近畿地方整備局建政部公園調整官)
小林憲史委員(京都府土木建築部技監)
高橋正典委員(城陽市助役)
浜野令子委員(京都府府民労働部女性政策監)
坊嘉宏委員(木津川右岸開発整備促進協議会代表 宇治田原町助役)
山本世志男委員(京都府企画環境部スポーツ生涯学習室室長)

【欠席0名】

4 議事

(1) 開会

(2) あいさつ

事務局長の坂本宏二京都府土木建築部公園緑地課長が挨拶した。

(3) 議事

ア 追加資料について

事務局から前回の委員会で委員から要望のあった事項について説明した。

  • 近隣運動施設の整備状況と利用状況
  • 近隣府県における西京極競技場と同レベルの球技場の整備状況
  • 地域の歴史・文化・植生
  • 事業地の地盤状況
  • 広域防災機能

イ 公園全体のコンセプト・ゾーニング(案)について

  • 公園全体のコンセプト
    ・住民参加(手づくり)等により自然を再生し、自然を活かした様々な利用に供する公園
    ・幼児から高齢者まで幅広く、様々なスポーツ等に供する活動拠点
    ・楽しく過ごせる場としての機能を有しつつ、イベント、スポーツ合宿、スクーリング等の拠点
    ・山城総合運動公園と一体となった高次広域的な防災の支援拠点
    ・時代のニーズに柔軟に対応できる公園
  • 空間整備計画
    ・南側4案共通…スポーツ広場ゾーン、リラクゼーションゾーン、小広場ゾーン
    ・北側a案『アマチュアスポーツの森(競技スポーツ特化型)』…スポーツ広場ゾーン
    ・北側b案『スポーツ・レクリエーションの森(生涯スポーツ自由使用型)』…スポーツ・レクリエーションゾーン
    ・北側c案『住民参加型・自然再生の森(住民参加・手づくり型)』…自然再生・手づくりゾーン
    ・北側d案『複合案』…スポーツ広場ゾーンまたはスポーツ・レクリエーションゾーン、自然再生・手づくりゾーン
    ・a~d案共通内容…現況林の保全ゾーン等

ウ 委員の質疑並びに意見要旨(事前聴取した欠席委員の意見を含む)

  • 周辺運動施設の利用状況について、野球場の利用が土曜・日曜で満杯状態になっている。横大路運動公園では硬式野球場の稼働率は高いが野球場は低い。山城総合運動公園の硬式野球の利用状態についてどうなっているのか。
  • 横大路運動公園の硬式野球場の利用度が高いことについて疑問。
    →【事務局】山城総合運動公園の第1野球場では硬式も可能であるが、土曜・日曜は満杯、平日は50パーセント~60パーセントの状況である。硬式の利用状況は、夏の高校野球の府予選や大学野球の京滋リーグの会場にもなっている。横大路運動公園の硬式野球場の利用については、詳細を調査する。
  • 城陽市総合運動公園の利用状況についても土曜・日曜はほぼ満杯で、平日は30パーセント程度となっている。多目的広場と野球場があるが、どちらの規格も公式な大会には使えない。
  • 地域活性化も念頭において地元が潤わなければならない。大きな大会を受けるためには、宿舎も食事の提供も必要になるので、地元野菜を使うなど徹底した営業を行えばどうか。そうすれば利用頻度が高まる。行って楽しかった、もう一度行きたいと思う魅力ある公園を整備してほしい。
  • 明治44年代の果樹園の果樹は何か。また、事業地周辺の樹林や竹林の分布、管理状況はどうか。
    →【事務局】果樹園は梅であったと考えられる。周辺に残された樹林としては、コナラを中心とした落葉広葉樹林であり、スダジイなどの常緑広葉樹は比較的少ない。竹林は増加しており、あまり手入れがなされていないところが見受けられた。
  • 地盤の状況について、埋戻し土に関する検査はされているのか。また、事業実施にあたっては地質や地盤沈下の調査も必要ではないのか。
    →【事務局】残土の持ち込みに際しては、事前分析検査を義務づけられており、更に財団法人城陽山砂利採取地整備公社が検査を行っていることから、安全上問題がないと考えている。地質調査については、計画する施設に応じた具体的な調査を行う予定である。
  • 京都、宇治、城陽、久御山は活断層沿いにあり、現在地震の活動期を向かえている。直下の地震が起きれば、要員の集結所、支援物資の集配施設やそれを賄えるような場所が必要となる。できるだけ広いスペースで、高速交通体系が整いアクセスのいいところが望ましい。木津川右岸運動公園は第二名神高速道路の脇にあるので適地であり、本当は集積施設まで取り組めたらいいと思う。また、トラックの通行上、全面芝生では使いづらい。利用頻度は非常に低いものではあるが、京都には公共の大規模空地が少ないので、木津川右岸運動公園に期待し、山城総合運動公園との連携を考え、計画を検討していただければと思っている。
  • 最近環境が重要視されており、この公園整備の重要な課題として自然再生を挙げていることについては相当評価できる。
  • 南側ゾーンは今のゾーニングありきで考えればよいのか。
    また、自然再生の付加機能として住民参加が挙がっているが、住民参加は手法であるから、付加機能として整理されているのはおかしくないか。
    →【事務局】南側部分については、幅広い府民に利用される公園として計画を示し、工事着手に向けて地元調整を進めており、まずは南側の計画ありきで北側部分を検討いただいた上で、南側も含めて公園全体としての整備計画を検討願いたい。また、付加機能に住民参加を挙げたのは適切ではなかったので、整理の仕方を検討する。
  • 計画を検討する上で何点か疑問があるが、まず、南側に調節池が配置されているが、断面図では調節池の部分は埋め戻されており、その北側は、現地を見せてもらったときには掘れたままになっていた。何故、やり直しをしなければならないことになっているのか。また、南側の計画は既に地元に説明済みであるので南側の計画ありきで検討願いたいということであったが、計画を検討する上で、抜本的に変えてもいいところと、これは絶対変えられないところを示してもらうとともに、北側の計画を決めた後でて南側の計画を変えるのではなくて、34.4ヘクタール全体について考えるのがこの検討委員会の役割とすべきである。
    →【事務局】調節池については、公園全体を見れば地形的に一番低くなるので、今予定しているところが適地と考える。南側の計画については、全く変更不可とは考えていない。南側部分も含め、公園全体としての整備方針を検討願いたい。
  • 平成12年12月に南側のスポーツ広場やレクリエーションゾーンの具体的な計画と、検討課題として北側のスタジアムゾーンや駐車場ゾーンなどのゾーニングが地元に示されたが、あくまでも3万人規模のスタジアムありきであった。スタジアムが無理であれば、地域の活性化が図れる魅力ある施設で多くの人が観光という形で入ってくる施設など、何かメインになる全国に認めてもらえる施設ができないか。そうなると地元の活性化に繋がり、私たちの要望しているところとなる。
  • 非常に集中的な利用で、年に何回かだけ交通渋滞が起きるような規模の大きな施設よりも、利用が平準化される施設配置・内容・運営を考えれば、スタジアムに期待していた地元も納得してもらえるのではないか。必ずできるはず。
  • 少年サッカーは静岡県の清水といったような全国的な知名度を持つ何かを造れないか。公園が何かということより、どういうイベントが仕掛けられるのかということだと思う。例えば、フットサルも含め、若いときだけではなく年を取ってもやれるフットボールのメッカとしてはどうか。恒常的に人が来てくれて、分散宿泊してくれて、城陽というまちのこの場所に、名前が全国に轟いて一度は行ってみたいと思うような場の仕掛けにしていくことが重要だと思う。
  • 南側部分も含めハード面だけでなくソフト面でどういう仕掛けをするのか、どのように全国に発信していくのか検討していくことが大切である。
  • 4つの案のどれをとっても南側部分との関わりを考えていく必要があり、柔軟に考えていかなければならない。北側、南側を一緒に考えていくべきである。
  • 時代背景としては、少子化の問題がある。子育てが安心してできる場が少ない。子供の成長段階、年齢に応じた空間が必要になってくる。そんなにお金をかけた立派な施設ではなく、私たちが原っぱで遊んだような、とにかく広場で、安全で、老若男女で集える場がいい。今は自分の子供を自分だけで見るのではなくて、子育てサークルなどがあるように、一緒に育てていこうという社会である。そういう人たちの使い勝手がいいものを考えていけばいいと思う。
  • 自然再生ゾーンは、一見すごく地味で、活性化には繋がらないと思われがちだが、それをしっかりやれば、日本だけではなく、世界的にも評価される可能性がある。府南部には、いろいろ自然づくりに関わりたい人が多くいるので、恒常的に人が集まってくる。自然再生は、この地域の質を高めることになる。
  • ワールドカップ候補地として計画された経過、地元にパープルサンガの練習場があることなど、集客力のある総合球技場の整備を要望している。今回提示のあった4案の中ではa案がベストであるが、イメージ図にある掘り込み式では当時地元に対して説明している内容とは開きがある。観客席があり、Jリーグの試合も時にはできる球技場を要望する。周辺道路整備で立ち退きの協力も得ている。地域の目玉になるような活性化に繋がる施設の検討をお願いしたい。自然再生は、山砂利跡地再生に合致している。また、前回紹介した地元の種々の要望も検討願いたい。後日提案の内容を検討して委員長、事務局に意見を出したい。
  • 府民スポーツ振興の観点からパソコンや携帯電話に様々な情報が発信できる施設整備が大切である。
  • 真ん中に第二名神高速道路が通るが、公園としての一体性はどうなるのか。
    →【事務局】第二名神高速道路が高架になるか、盛土になるのかはっきりしていないが、公園より高いところを通る予定である。
  • 府民・住民を中心において検討した場合には、競技スポーツに特化した施設ばかりを整備すれば、限られた人しか利用できない公園となり、建設費や維持管理費等の租税負担も含め、一般府民の理解が得られないのでないかと思う。自然再生についても単なる森ではなく、地域の歴史や文化を調べて、特色を持たせることが重要である。
  • メインスタンドを有する球技場のような箱物施設については、実際どの程度の利用が見込めるか、また将来の建て替えや取り壊し費用の積立等も考え、施設の管理運営を誰の負担でどのようにしていくのか慎重な検討が必要であると考える。
    むしろ、最初からこのような箱物施設を計画するのではなく、第二名神等の進展や利用状況を踏まえながら、情勢変化や府民ニーズに柔軟に対応でき、育て、成長する公園という視点で検討することが必要と考える。

ウ とりまとめ(吉田委員長)

各委員から概ね次の意見が出された。

  • 南と北の関係をどうするのかという意見
  • 基本的には地域の活性化を中心に捉えられるべきであろう。それに対してどのような魅力あるものを今後造っていけるのかという、活性化に対する内容に関する意見
  • スポーツも含めて、あるいはまた、自然再生も含めての魅力ある公園づくりというものが実施につながるべきであるという意見
  • 全国の中心地的になるようなもの、イベントも含めた活性化のやり方もあるのではないかという意見

今回は、まとめるところまではいかなかったが、次回委員会であるべき公園の方向性を詰めていきたいと思う。

エ 次回委員会について

平成15年11月下旬に開催の予定とする。

(4) 閉会

5 問い合わせ先

建設交通部都市計画課公園担当 電話 075-414-5271

お問い合わせ

建設交通部都市計画課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5183

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