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木津川右岸運動公園(仮称)整備計画検討委員会第4回委員会の開催結果概要

1 開催日時

平成15年11月25日(火曜)
15時から17時

2 場所

ホテルセントノーム京都 「平安」
(京都市南区)

3 出席者(50音順)

委員

【出席8名】
吉田博宣委員長(日本大学教授)
唐松秀幸委員(財団法人京都府体育協会専務理事)
小泉和子委員(京都府スポーツ振興審議会委員)
竹上一郎委員(城陽商工会議所会頭)
田中偉晃委員(社団法人京都府サッカー協会会長)
野瀬雅代委員(京都新聞社論説委員)
深尾昌峰委員(特定非営利活動法人きょうとNPOセンター理事・事務局長)
深町加津枝委員(独立行政法人森林総合研究所関西支所主任研究官)

【欠席4名】
服部明世委員(大阪芸術大学教授)
林春男委員(京都大学教授)
槇村久子委員(京都女子大学教授)
脇坂孝委員(株式会社JTB京都支店支店長)

行政委員

【出席5名】
伊藤康行委員(国土交通省近畿地方整備局建政部公園調整官)
小林憲史委員(京都府土木建築部技監)
高橋正典委員(城陽市助役)
坊嘉宏委員(木津川右岸開発整備促進協議会代表 宇治田原町助役)
山本世志男委員(京都府企画環境部スポーツ生涯学習室室長)

【欠席1名】
浜野令子委員(京都府府民労働部女性政策監)

4 議事

(1) 開会

(2) あいさつ

事務局長の坂本宏二京都府土木建築部公園緑地課長が挨拶した。

(3) 議事

ア 特色ある公園づくりについて

事務局から資料説明を行った。

  • 公園のコンセプト
    ・時代背景
    ・整備の視点
    ・これまでの委員会での主な意見
  • 特色ある公園づくり
    ・空間構成の考え方
    ・リクラメーション(荒廃地の再生)
    ・地域特産物の活用等

イ 委員の質疑並びに意見要旨

  • 山砂利採取跡地と繋がりがあり、それでいて魅力的な公園が出来たらいいと思う。魅力づくりのために地域の特産を扱うならあまり広げすぎない方がいい。梅なら梅だけに絞って、梅の多様な品種を栽培するとか、梅のオーナー制度を取り組むとかが考えられる。梅干しのオーナーとしてなら年間を通じて関われるし、リピーターも多くなる。また、府民参画にもなる。
  • 土砂の採取や梅の栽培などの歴史や自然とか文化の特徴など、地域のいろんなことを理解するための中核となるような場所になればいいと思う。さらに、どういう形で自然の環境を創っていくのかというヒントになる屋外展示の位置づけが出来るとよいと思う。
  • 地域の活性化に繋がる魅力のある公園を創るためには、自然再生をするにしても単に草木を植えるのではいけないと思う。この委員会で一定の方向性を示し、もう少し専門的な議論の場で検討していくことが必要と思う。個人的には観光等に繋がる魅力あるかたちで自然再生を行う方がよいと思っており、それに向けて知恵を出し合いたいと思う。
  • 春は梅、夏はスポーツ、秋は農産物といったように、一年を通じてどうやって集客するかということが大事である。また、見せる公園ではなくタケノコ堀など体験させる公園がよいと思う。
  • 天然芝は管理費用が高くなるが、今は人工芝でもいいものがある。
  • 府民参画の観点としては、今はいろんな公の施設を府民が運営する時代になっていると思う。府民が公園の管理運営から経営までに携わり、補助金や委託金頼みで管理運営するという発想から、公園という資源を活かしていかに自立的な運営をするかという考えに移行していくことがよいと思う。
  • 府民が運営する公園ということでは、いろんな可能性が持て時代時代のニーズや時代背景によって臨機応変に変えていけるような公園と府民が参画できる仕組みづくりをしなければいけない。
  • 用具とかを気軽に貸してもらえ、利用者もきちんと手入れして返すといったように、使う側の責任も裏打ちしながら自由な利用が出来る公園がいいと思う。
  • 府民が公園づくりに関わると、アイデンティティを持っていくということが生まれてくる。木一本を植えると自分の木だということで、自分の公園だという意識が生まれてくる。静岡なんかでそういう取り組みがされており、その公園ではチリ一つ落ちていない。自分たちが誰から言われることもなくチリを拾っており、親が遊具を立ててくれたから、そこで子供達は自然と遊んでいるといったように良好に管理されている。こういったことを公園をつくっていく段階で仕掛けていくということも必要だと思う。
  • アメリカに住民の組織する委員会が運営をすべて行っている公園がある。施設整備は行政が行い、運営は独立採算で委員会が行う。この取り組みが見事に成功しており美しい公園として親しまれている。
  • 府民参画については、多様な方法があると思うが、公園のコンセプトを明らかにする中で、組織を立ち上げ、育てる時間が必要である。
  • 少年サッカーがパープルサンガの関係もあり非常に盛んである。特色としては、少年サッカーのメッカを目指していくこともいいと思う。第二名神の建設などもあり、将来的にはJ1リーグのできる1.5万人以上くらいのグランドが出来る可能性を持たせ、今は多面数のコートとその中心に5千人規模のスタンドを有する球技場を配置するのも特色のあるものと思う。
  • スポーツを通して地域づくりをしていこうという取り組みを進めているので、公園にスポーツ施設があり、スポーツ施設の中に公園がある、そういったものができればいいと思う。
  • 公園の運営面には民間企業のものの考え方も取り入れ、ニーズに合ったものをつくっていけばよいと思う。
  • スポーツ振興という点では子供の体力低下という問題があるが、大きな原因としては外遊びが少なくなったことにあると思う。最近行ったアンケート結果では野外活動がしたいという回答が多かったので、野外活動施設というのは必要であると思う。
  • ニュースポーツの普及進展が非常に早く、グラウンドゴルフは府民総合体育大会に交流種目として実施されたように非常に愛好者が多く、実施する場所が少ないという声もあるので、ニュースポーツを行う場所も必要であろう。
  • 平日の利用促進ということでは、例えば環境学習の場に使ってもらうとか、遠足に来てもらうとか、こちら側から仕掛けるというか宣伝していかなければ難しいと思う。
  • 第二名神の状況を知っている範囲で報告すると、高速道路の今後の建設をどうするかを話し合う会議が年内に開かれると聞いているので、そこで方向付けがされるのではないかと思う。
  • 地域特産物の販売が出来るような施設があると、平日の利用という点で有効であると思う。資料に桜の名所という事例があったが、木津川右岸地域としては、有名ではないが集客できるような場所が既にあるので、他のものにした方がよいと思う。
  • ニュースポーツをはじめスポーツに対する関心は高まっているので、周辺の運動施設の土曜・日曜の利用が満杯であることから、まだまだ利用したいという方が多いということなので、グラウンドの整備をこの公園にあったかたちで整備した方がいいと思う。
  • この公園に何をつくるかということよりもどう使ってもらうかとうことだと思う。今までなら競技型のスポーツ施設を造って、そこを利用してもらうという形であったが、多様に使える芝生広場を造っておいて、使いたい人の思いに応じて、花見やサッカーに使うということを考えてもいいと思う。
  • 公園の運営ということでは、運営に参画してもらえる人にはどういう人がいるのかということを考えて、そこからその人達が活動しやすいような公園のあり方を考えるというのも一つの手法だと思う。
  • リクラメーションの事例紹介がされていたが、山砂利採取跡地の利用の仕方によっては魅力あるものが出来るのではないかと思う。
  • 突飛ではあるが、総合的な丘陵の自然再生ということから、この場所とIT企業を結びつけて、ここの公園のデザインと丘陵地の再生計画とをリンクさせ、森として再生した中に先端企業を誘致してくるという発想もあると思う。
  • 平日の利用という点では、公園づくりに府民に関わってもらうと、植えて育んで遊ぶといったサイクルは土曜・日曜だけではなく平日も含めて人が関わっていくきっかけになると思う。滋賀県のそういった取り組みに、京都府南部の方が2時間もかけて森づくりに参加されていた。なかなかそういうことができる場所がないということであった。

ウ とりまとめ(吉田委員長)

各委員から概ね次の意見が出された。

  • 一年を通して利用できる公園づくりが大きなテーマになる。例えば、夏はスポーツ、春は筍ほりとするなど様々な活用のプログラムをどう作っていくか。それにはより積極的な府民参加や使う側の責任、計画から管理運営まで行政と市民の繋がりをどう作っていくか。
  • スポーツについては多面的に多様な活用ができるシステム作りが大きな課題でないか。少年スポーツ、高齢者のためのニュースポーツ、それを通して平日利用を考えていけば新たな方向性が見えてくる。
  • 山砂利採取している周りと公園との関係をどう繋いでいくのか。また、地域の歴史をどう活用し、歴史・文化・自然等を野外に展示して、人々にどう親しんでもらうのか。
  • 地域特産物としてあまり広げない方がいいのではないか。例えば、梅の多くの品種を集めたり、梅のオーナーといったものもある。
  • このような様々な意見を踏まえて、公園のコンセプトをはっきりさせていく必要がある。その上で、さらに具体的にこの委員会で意見交換をすればどうか。

これまでの委員会の幅広い意見を踏まえ、次回の委員会でとりまとめの方向性について議論を深めていく。

エ 次回委員会について

平成16年2月末までに開催の予定とする。

(4)  閉会

5 問い合わせ先

建設交通部都市計画課公園担当 電話 075-414-5271

お問い合わせ

建設交通部都市計画課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5183

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