◎京都府・市立高の連携推進＝西脇知事と松井市長 4月11日13時50分

京都府の西脇隆俊知事と京都市の松井孝治市長は11日、府公館で会談し、今年度から合同授業の実施など府立高校と市立高校の連携を推進することで合意した。オーバーツーリズム（観光公害）対策として、府内周遊を促進することも確認した。

西脇知事は「府立高校生が一緒に研究発表したり、意見交換したりする探究学習の場を今年度から始めたい。今後は大学や企業との連携にもつなげたい」と強調。松井市長は「探究学習の充実により、高校の魅力が向上する。優秀な人材を確保しようと京都での企業立地も進む」と話した。

オーバーツーリズムを巡っては、松井市長が「東山や嵐山に観光客が集中している。観光地を結ぶ市バスを6月から運行させるが対症療法だ」と指摘。西脇知事は「観光客の分散に向け、京都市西部と隣接する地域を巡るツアーを商品化しており、北部や南部にも広げたい」と語った。

このほか、西陣織など伝統産業の育成や半導体関連産業などの企業誘致でも連携することで一致。従来は年1回の開催だったが、社会経済情勢の変化に柔軟に対応するため、年に数回開催することも決めた。（了）

京都府関連最新ニューストップページ