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京都府の西脇隆俊知事は11日、文化庁京都庁舎に都倉俊一長官を訪ね、2026年度の政府予算に関する重点要望を行った。西脇知事は、太秦地域の撮影所をはじめとする日本の時代劇制作技術の登録無形文化財への登録などを求めた。都倉長官からは前向きな回答が得られたという。
登録無形文化財は書道など6件が登録されているが、芸能分野はない。西脇知事は要望後、記者団に対し「『SHOGUN 将軍』の米エミー賞受賞など、日本の時代劇が脚光を浴びているが、本数や担い手が少ない」と指摘。「たくさんの制作技術を残し、携わる人に誇りを持って仕事をしてもらうとともに、新しい人にも入ってほしい」と述べ、登録の必要性を強調した。
要望では他に、26年に開く「寛永行幸四百年祭」を全国的な行事にするための協力や、府内で5回開催した現代美術のアートフェアを国際的なフェアに育成するための財政支援も求めた。(了)
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