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令和4年12月16日定例知事記者会見

「第11回女性起業家賞(アントレプレナー賞)」の受賞者決定について

1点目は、「第11回京都女性起業家賞」の受賞者決定についてです。

京都府では、女性の「起業」は多様な働き方のひとつであるとともに、女性の視点や能力を活かしたビジネスアイデアが、地域社会や経済の活性化のために重要であると考え、女性起業家の魅力発信と支援を行うビジネスコンテスト「京都女性起業家賞(アントレプレナー賞)」を実施しています。

今年度の受賞者が決定しましたのでご紹介させていただきます。

京都府知事賞最優秀賞は、Flora株式会社 代表取締役 クレシェンコ アンナ 様です。

(同社は、)最新の女性向けテクノロジーヘルスケアを展開する企業で、近年、注目のフェムテック事業は、今後の展開が期待されます。

また、京都府知事賞優秀賞、子育て関連事業賞の他、近畿経済産業局及び府内経済団体や金融機関などから授与される特別賞の受賞者、全11事業者を決定しました。

表彰式は、1月27日(金曜日)にホテルモントレ京都にて行いますので、女性活躍を支援するためにも、当日の取材及び周知について御協力をよろしくお願いします。

文化庁京都移転記念事業「京都音楽祭」の開催について

2点目は、「京都音楽祭~府民とつくるミュージックフェスティバル~」の開催についてです。

京都府では、文化庁移転を期に、府民の皆様が持続的に文化体験できる機会を創出していくとともに、文化庁移転の意義を伝え、機運醸成を図るため、新たな取組として、来年2月23日(木曜日)に、文化庁京都移転記念事業「京都音楽祭~府民とつくるミュージックフェスティバル~」を開催します。

この取組は、「音楽」による文化体験機会の創出を目的とした府民参加型の取組として、一般公募で合唱の参加者を募り、プロの合唱指導者との事前の合同練習を経て、本番のステージに出演、アーティストとの共演による新たな文化体験機会の創出に繋げます。

出演アーティストは、力強い歌声と高度なアカペラを歌いこなす透き通ったハーモニーを武器に活躍する女性ボーカルグループ のLittle Glee Monster、コーラスグループは、年齢、職業、環境を超えたメンバーで構成されている、シンガーソングライター寺尾仁志さんがリーダーを務めるhuman noteです。

参加者の募集は、本日(12月16日)から1月16日正午までです。対象は、京都府内に在住、または通勤・通学されている中学生以上の方で、定員は20名、応募多数の場合は抽選とさせていただきます。なお、合唱に不安な方も合同練習が予定されていますので、多くの方に御応募いただけるよう、よろしくお願いします。

なお、今回の発表は合唱参加者の募集ですが、この取組が音楽を通して文化を身近に感じていただく機会となればと考えており、一般観覧者の募集については改めて発表させていただきます。

また、明日12月17日は、文化庁が京都で業務を開始する3月27日の100日前となることから、機運醸成を図るため、京都駅をはじめ府内の主要な駅や、市町村役場などにカウントダウンパネルとサイネージを設置しますので、併せて周知をよろしくお願いします。

 

京都府ワクチン接種会場における年末年始の接種について

3点目は、京都府ワクチン接種会場における年末年始の接種についてです。

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザとの同時流行の懸念を踏まえ、現在、希望する方が年内に接種が受けられるよう、接種を進めています。

これまで、仕事や通学の都合などでワクチン接種に行きづらかった方にも接種いただけるよう、京都タワー会場を12月30日(金曜日)まで開場することとします。

予約は、12月20日(火曜日)11時から行います。

なお、年始については、1月6日(金曜日)から京都タワー会場での接種を開始します。御自身の重症化予防に加え、大切な人の健康を守るためにも、早めの接種を御検討いただきますようよろしくお願いします。

年末年始期間中の無料検査事業の体制について

4点目は、年末年始期間中の無症状者に係る無料検査についてです。

年末年始期間中は、帰省や旅行等に伴う感染拡大を防止する観点から、国において無料検査制度が拡充されます。この期間は、居住地に関係なく、全国で無症状者の府民の皆様が抗原定性検査を受けていただくことが可能となります。

京都府においても、これを活用した無料検査を12月24日(土曜日)から1月12日(木曜日)まで実施します。府内195カ所の無料検査会場で検査を受けていただくことができ、このうち19カ所では、年末年始も無休で検査を実施します。

更に、京都駅、京阪出町柳駅、近鉄大久保駅の3カ所の会場では、それぞれ2つずつブースを増設して対応させていただきます。

年末年始にお出かけになられる府民の皆様や、感染に不安を感じておられる無症状の府民の皆様には、この無料検査を是非御活用いただくとともに、他の都道府県からお越しになる方は、可能な限り事前に検査を受けていただきますようお願いします。

私からは以上です。よろしくお願いいたします。

質疑応答

記者

以前の会見でレベル分類の見直しを発表され、当時はレベル2との認識を示されていたが、現状、病床使用率が50%台となり、感染者数も1週間平均で2,000人を超えている状況となっている中で、現状の感染状況の認識はどうか。

知事

現状の感染状況は、昨日の新規陽性者数が2,999人、7日間の移動平均は2,380.43人、7日間の移動平均の前週比は1.35倍となっており、49日間連続で前週比が1を超えていて、増加しております。前回申し上げたとおり、第8波に入っていると認識しています。ここ数日は3,000人規模の新規陽性者で、全国的に見ても急激ではありませんが、やや波が高くなっているのではないかと考えています。これから年末年始を迎えますし、季節性インフルエンザとの同時流行の懸念もありますので、非常に警戒感を持って注視していかなければならない状況と考えています。

レベル分類については、元々レベル分類の見直しの発表時に申し上げましたが、国が示している指標としては、病床使用率と重症病床使用率が概ね50%を超える状況をレベル3と示していますが、実際のレベル判断では、この他に感染状況や発熱外来、入院医療、救急搬送など保健医療全般での負荷を含めて総合的に判断することになっています。今の段階では、レベル3に移行するというつもりはありません。全国的に見ても12月14日の内閣官房の発表で全国23の道県で病床使用率が50%を超えていますが、それぞれが総合的に判断されており、レベル3になっている都道府県は無いと認識していますので、我々も今の段階ではレベル2との認識です。

記者

無料検査の活用等について、府民への呼びかけについてはどうか。

知事

今回の無料検査は、年末年始に向けた対応として、国の制度として一定の期間に限って実施するものです。

年末年始は普段会わない人と会う機会が増えること、また、帰省や旅行で人の往来が多くなります。これは以前からお願いしていますが、帰省先や旅行先でも基本的な感染防止対策はきっちり守っていただきたいですし、不安がある場合は(帰省や旅行を)中止していただきたいです。

その前提となる感染の有無について検査をしていただくことは他人にうつさないためにも有効です。国としても対策を実施するというものですので、是非とも無料検査を活用し、自ら感染状況を把握した上で、行動をしていただければと考えています。

記者

昨年は年末年始の問い合わせ先について発表されたが、今年も発表されるのか。

知事

新型コロナ医療相談センターの機能について、年末年始にどういう対応をするかについては現在調整していますので、改めて発表させていただきます。

記者

年末年始に向けた府民への呼びかけは別途行うのか。

知事

そうです。今までから、新型コロナワクチンやインフルエンザワクチンの積極的な接種の検討、症状がある場合の発熱外来の受診、換気、マスクの着用や手洗いなど基本的感染防止対策の徹底、万が一に備えた検査キットや解熱・鎮痛薬の備蓄をお願いしてきました。これらについては引き続きお願いしたいと考えています。その上で、相談窓口も含めた年末年始の対応については改めて発表させていただきます。

記者

新型コロナ医療相談センターと健康フォローアップセンターの電話回線の拡充や体制の強化について、11月22日の会見で現場の状況を見て実施するかどうか決定すると発言されたが、実施の目途はどうか。

知事

11月22日に考え方を発表した後、裏付けとなる予算を議会で議決いただきましたので、財政的な準備は整っています。工事などを含めて準備をしていますので、増設時には改めてお知らせしたいと考えています。

新型コロナの感染者も増えてきています。季節性インフルエンザは、定点観測の数字を見ると、京都府は全国で7位ですが、1定点観測医療機関当たりの値が1以下なので状況を見ているという段階です。ただし、このまま感染拡大が続けばセンターへの問い合わせも増えると思いますので、その際は改めて発表させていただきます。

記者

京都府の婚活イベントについて、先日も清水寺で婚活イベントがあり、参加者に話を聞くと非常に好評だった。今年度は知事主導でスポーツ・文化婚活を進めてこられ、1月にも実施すると聞いている。これまでの文化・スポーツ婚活に対する知事の評価、来年度以降の予定と思いを伺いたい。

知事

婚活は、行政がやるには一定のハードルがありましたが、全国的にもかなり広がりつつありますし、公的な機関がやることで安心感もあります。私の思いとしては、やるからにはできる限りカップル成立の効果が高いものをと考えています。スポーツや文化など特定のテーマを設定すれば共通の話題や共通の趣味があるということにもなりますし、スポーツの場合は体験後に交流会が行われます。先日の清水寺での婚活も半数の成立率だったと聞いています。それなりに効果が出てきているので、方向性としては婚活をやるなら色んな工夫をしたいですし、京都の強みを活かした形で行いたいと考えています。

来年度以降については、来年度当初予算の議論はまだしていませんが、婚活センターで恒常的にやっているものもあります。たまたまスポーツや文化をテーマとした婚活が目立っていますが、私自身は他にも工夫することがあれば更に前に進めていくべきだと考えています。

私の思いとしては引き続き実施していきたいと考えています。

記者

北陸新幹線の新大阪延伸について、国交省が来年度当初の工事着工は厳しいという認識を与党プロジェクトチームに示したが、知事の考えはどうか。

知事

与党での議論は承知していますが、来年度予算の中での扱いについて、最終的な調整がなされているのではないかと承知しています。まずはその動向を注視して参りたいと考えています。

我々は、従来から地下水などの施工上の課題や環境の保全について適切な対応をしていただいて、地元の理解を得ることが早期整備に繋がると国に意見を申し上げてきました。国や鉄道運輸機構に対しては、引き続き慎重な調査と丁寧な地元説明、環境保全について適切に対応するよう求めていきたいと考えています。

記者

着工が遅れる代わりに、国交省は難工事が想定される京都駅での地質調査を着工前に進めるとのことだが、知事としてどのように見ているか。

知事

調査の話はこの段階で初めて出てきた話でして、実際にどのような調査を国や鉄道運輸機構が行われるのか具体的な話は全く聞いておりません。どのような調査が行われるにしても、まだ環境アセスメントが終わっておりませんし、鉄道事業法に基づく工事実施計画の認可も行われてない段階なので、着工を前提としたものではなく、あくまで施工上の課題への対応方法等を検討するための事前調査ではないかと認識しております。具体的にどういうものについてどういう形で調査されるのか、まずは注視していきたいと考えています。いずれにしても、予算が決まり、調査の内容が決まった段階で、我々の方でできることがあれば事前の調査を前提として、必要な協力については検討しなければならないと考えています。

記者

地下水や建設発生土の環境負荷について懸念の声が各地で上がっているが、知事の考えはどうか。

知事

施工上の課題については、私も与党の会合に出席し、京都駅や松井山手駅の地下水や建設発生土について申し上げています。こうしたことについては、環境アセスメントの中で調査して対応策を出していただくことは当然のことで、この点については引き続き鉄道運輸機構に対して強く求めていきたいと考えています。

記者

昨日、京都府を含む沿線自治体で作る建設促進同盟会が2031年春までの全線整備を強く求めるという要請を行った。この要請について知事の考えはどうか。

知事

北陸新幹線は日本海国土軸の一部を形成していますし、大規模災害の際に東海道新幹線の代替機能を果たすものですので、全線開業については、京都府はもとより関西全体の発展に繋がるということで、関係自治体の思いがあることは当然のことです。

だからこそ、早期整備のためには課題をしっかりと解決して環境上も適正に対応していただくことが早期の整備に繋がると考えています。その点については引き続き求めていきたいと考えています。

記者

環境アセスメントはこれまで順調に進んでいるという評価もあるが、知事の認識はどうか。

知事

環境アセスメントの主体は鉄道運輸機構なので、詳細について私が認識している訳ではありませんが、全ての区間においては順次調査が行われていると聞いています。具体的な中身について今の段階で我々が知っている訳ではないですが、機構からは全線に渡って調査が進められていると報告を受けています。

我々も、データ提供も含めて求められた協力事項については、必要な範囲でできる限り協力しています。具体的な中身について、どこまで進んでいるかは把握していません。

記者

石川県の馳知事から、西脇知事や大阪府の吉村知事との会談を調整しているという報道があったが、詳細については決まっているのか。

知事

日程調整のアポイントをいただいていますが、議会中でもあり、まだ調整がとれていません。他の機会でも馳知事とお会いすることはありますし、どのような会談内容を想定されているのかはわかりませんが、お会いすることは全くやぶさかではありません。日程が合えば、お互いに意見交換をしたいと考えています。

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