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本日の発表項目は「京都ではたらく動画コンテスト」についてです。
京都府では、総合就業支援拠点であります京都ジョブパークを中心に、大学生の府内定着に向けた様々な取組を実施しているところですが、大学生の府内就職を更に促進していくためには、大学生の皆様に京都で働くことの魅力を知っていただくことが重要であると考えています。
そこで、この度新たに学生が、京都で働くことの魅力を動画作成やPR活動を通じて同世代の方に発信いただく「京都ではたらく動画コンテスト」を開催いたします。
本コンテストでは、京都企業の魅力のほか、ワークルールや京都府の就職支援施策についても発信いただきたいと考えており、計4部門でオリジナルの動画作品を募集し、各部門で優秀な作品については表彰し、賞金を授与いたします。
参加者は本日6月27日(金曜日)から7月31日(木曜日)まで募集します。なお、京都府外の学校に在学中の方でもご応募いただけます。
応募後のスケジュールですが、資料2ページ目に記載しているとおり、8月、9月の2か月間で動画を作成いただいた後、10月から来年1月までの4か月間、動画を用いたPR活動を行っていただきます。途中の12月頃には成果発表会を開催する予定にしておりまして、PR活動終了後の2月頃に授賞式を開催します。
コンテストを通じて、参加学生自ら京都で働く魅力を考えることだけでなく、京都ジョブパークの認知度向上や、ワークルールの普及啓発、オンライン学習プラットフォームである「KYO育tv」の利用促進につながることも期待していますので、多くの学生の皆様に参加いただけるよう、周知をよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
「京都ではたらく動画コンテスト」では京都企業の魅力を発信するということだが、学生たちが特定の企業について発信する際、どのように京都企業の魅力について知ってもらうのか。
部門によって目的は異なりますが、特定の企業名を出すか出さないかではなく、京都の企業の特長などを発信してもらうことが魅力の発信になります。それ以外にもジョブパークを使ったらどうだった、ワークルールについて知らないときちんと働けないなど、部門によって違うのですが、基本的に特定企業のPRになるようなことは審査の基準からするとふさわしくないと考えています。どういう動画を作るかは、学生さんたちの工夫によると考えています。
発信はいつ頃、どこで行うのか決まっているのか。
今回の仕組みは欲張りなところがあって、優秀な作品を決める前に全体的にPR活動を始めますので、いろいろな所で流させていただきます。ホームページでも発信します。
街中でも見ることができるのか。
そうです。
「京都ではたらく動画コンテスト」について、大学生が魅力を発信することで、大学生の府内への就職活動を支援するということだが、これはどういうロジックでつながるのか。
これは、二つのことを同時に実現しようとしている企画で、一つは、京都で働く魅力を動画で発信することで、その動画を見た学生や若い人たちに京都で働きたいと思ってもらうということです。もう一つは、見る人の心に刺さるように、同じ年代で同じ問題意識を持っている人に動画を作ってもらいますが、動画を作成する人にも作成の過程でいろいろ学んだりなどがありますから、改めて京都で働く魅力を再認識してほしいという狙いがあります。もし、京都府外の学生であれば、京都で働く魅力をその動画作成の過程で知ってもらいたいということです。
もちろん、大前提はあくまで動画を発信することで、それを見た人が京都で働く魅力を感じてもらえればいいということです。ただ、今回は表彰した作品を発信するだけではなく、コンテストの過程で作成した動画をそれぞれがPRとして流して、その流した動画がどのような反応だったかということもコンテストの審査内容に入れます。作る人にも動画作成の過程を通じて京都のことを知ってもらい、京都と関わりを持ってもらいたいという、二つの目的があります。それを両方実現しようとしているのでややこしいのですが、応援してあげてください。
コンテストの告知は府内の大学や短大にも行うのか。
もちろんPRします。府内の人にも参加してもらいたいですし、もちろん動画制作が得意な学生に作ってもらえればより良いものを作っていただけるかもしれないので、事務方にはなるべく幅広く募ったほうがいいと言っています。
特定企業のPRはしないということだが、実際に企業のインターンシップに行ったり、取材をして動画を作ったりすることは認めるのか。
作り手の希望に沿って、企業に取材に行ったり、何か交流する場面を入れた動画を作ったりする場合はあると思います。
参議院議員選挙について、7月3日公示、7月20日投開票という日程が決まった。
6月22日には東京都議選が実施され、参院選の前哨戦と位置付けられる選挙の結果が出たが、改めて今回の参議院議員選挙では何が問われると考えていて、どういう議論を期待するのか。
簡潔に言いますと、今日本が抱えてる国政上の課題は非常にたくさんあります。まず足元で言えば、何といっても物価高騰が長引いています。それからお米の問題で言えば、米の安定供給や、価格をどう安定化させるかということ、それから米国の関税施策は、現在交渉中ですけれども、それが日本経済に与える影響がどうなるかということがあります。マクロ経済で言えば、物価上昇を上回る賃上げが実現して経済の好循環に持っていけるかという、足元の経済状況については当然論点になると考えています。
それから、我が国が抱えている構造的課題は何といっても人口減少、少子高齢化なので、これにどう対応するのか。また、東京一極集中が引き続いていますので、これを是正するための国土政策をどうするかということがあります。
そして、今日梅雨が明けましたが、最近の気候変動もありますので、やはり防災・減災、国土強靱化による国民の安心・安全をどう確保するかということです。これはかなり構造的な課題になると思いますが、このような人口減少や東京一極集中是正、防災・減災など、こういうことが一つの大きな課題だと考えています。
それからもう一つは、これだけ世界各地で様々な紛争が勃発して、非常に国際情勢が不安定になっている中で、国際社会における日本のプレゼンスをどう強化していくのかなど、現在我が国が抱えてる課題は幅広くなっています。そうしたものについて、どういう政策で対応していかれるかということを候補者が訴えられて、それがわかりやすい形で有権者に届いて、投票行動に繋がるということをぜひ期待したいです。
前回も伺ったが、今回、京都選挙区に立候補される方々の中で誰を応援するかは決めているのか。
推薦するかどうかは別として、どの候補者を応援するかは、私と連携して京都府政を推進していただける方を応援するということが基本です。もちろんそれ以外の様々な情勢を含めて総合的に判断させていただくことになります。具体的な応援行為については、公務が最優先という原則は変わらないので、要請があればその都度、都合が合えば応援に行かせていただくということになると考えています。
参議院議員選挙について、特に京都選挙区ではどのようことが争点になるのか、また、候補者のどのような主張に注目したいと考えているか。
先程言いましたように、論点はかなり多岐にわたっていて、しかもそれぞれの論点について党派ごと、候補者ごとに少しずつ違うので、トータルとして私の進めている府政の推進に連携していただけるかどうかの判断になります。
やはり、足元でいえば、物価や米政策も含めた経済情勢についての関心が都議選の時も一番高かったと思っていますので、私自身も経済情勢についてどういう主張をされているのかということに非常に興味があります。国政なので様々な分野があるとは思いますが、一番は物価水準を含めた経済政策です。
京都府内の投票率、過去の参議院議員選挙の投票率などの現状についてどう考えるか。
今、手元に投票率の資料は持っていませんが、基本的に京都は結構低いと考えています。ただ、全体的に投票率が下がっていて、比較的若い年齢層の方が低いなどという傾向はおそらく全国的な傾向なのではないかと考えています。
私は常に言っていますが、やはり選挙や投票する行為というのは、民主主義の一番の根幹であり、主権者が意思を示す行為なので、できる限りたくさんの方に投票していただくことが重要だと考えています。
府としては投票率を上げていきたいという思いなのか。
所管は選挙管理委員会の話ですので、行政の長としては、個別に上げていきたいというよりも、高くあるべきだと考えているということです。
公示日に行われる自民党の西田氏の出陣式に知事が出席されるという発表があった。西田氏は知事が考える府政の推進に連携できる候補の1人という認識でよいか。
既に発表されているように、最終的に日程が合えばですが、出席させていただく予定にしています。先程言いましたように、府政の推進に連携していただけるという基本的な考え方の下に総合的な判断で決めさせていただいたということです。
他の候補で、今決まっている予定はあるか。
具体的なイベントや行事などに出席する予定は決まっていません。
以前の記者会見で、京都府選挙区の定数が2の中で3人を応援することは信条的にないという話だったが、今回は応援するとしてもやはり2人までなのか。
信条的にではなく、総合的に判断するということです。その意味は、今回は参議院議員選挙で2人区ですが、衆議院議員選挙の小選挙区なら1人、統一地方選挙ならもう少し多くなるなど、いろいろなパターンがあって、定数との関係ということがあります。やはり応援するからには当然(その候補者の)当選を目指すので、定数以上の方を応援すれば若干つじつまが合わないのではないかという論理的なところから発言しました。
それも絶対的な原則かと言われると、今回連合京都が二人に推薦を出されているように、その時々の情勢判断だと思いますが、総合判断の基準の一つに定数というものがあるという意味で申し上げました。
今回の参議院議員選挙で応援するとしたら、西田さんとあともう一人ということか。
そこはまだ決め打ちではありませんが、そういう基本的認識は持っているということです。
最終的に決まった訳ではないのか。
そうです。
北陸新幹線について、本日、綾部市議会で小浜・京都ルートの再考を求める意見書が可決されたが、それに対する受け止めを伺いたい。
詳細については私も把握していませんが、そういう趣旨の意見が可決されたことはお聞きしています。既に、最も区間間のルートが長く、影響もかなりあると思われる京都市の市会でも様々な動きがありました。綾部市も同様に、私が常に言っている理解が必要な関係市町であり、そこの二元代表制の一方である議会の意思なので、それは重く受け止めるべきだと考えています。それは、綾部市に限らず、関係市町であれば同様の認識です。
舞鶴市議会でも、来週同様に舞鶴を含むルートを再考してほしいという意見書が通る見通しだが、これについてはどのように考えるか。
来週の議会での話であり、予測や臆測を前提とした答弁は差し控えさせていただきますが、基本的な考え方は先程答弁したことと同じです。
京都市会では、現ルート案に反対する決議案に自民党などの与党は反対しているが、綾部市議会の意見書は自民党の議員も賛成している。その違いについてはどう考えるか。
それぞれの議会ごとに会派構成も違いますし、私自身は、特定会派の賛否というよりも、可決されたかどうかが重要というのが基本的な認識です。可決された意見書なり決議は非常に重く受け止めるべきですし、そこは会派構成によって位置付けが変わるものではないと考えています。
京都新聞に掲載された石川県の馳知事のインタビュー記事の中で、京都府は南北格差解消のために亀岡と舞鶴ルートも検討してもいいのではないかという趣旨の発言があったが、それについてはどのように考えるか。
馳知事がどんなニュアンスで発言されたのか確認できませんし、馳知事はいろいろなことをおっしゃっていますので、私自身がその件について細かく認識を述べることはニュアンスもあるのでなかなか難しいです。
ただ、馳知事はいつも現行の小浜・京都ルートを大前提としながらも、様々な課題や困難が(小浜・京都ルートに)あるのであればという前提で別ルートに言及されています。今回もその一環だと考えています。たしか米原ルートについても語っておられたと思いますので、現行のルートが困難な場合について、そういうことも考える必要があるのではないかということではないかと考えています。
全ては一日も早く全線開通が必要だという馳知事の思いから出た発言だと考えています。
京都府としては、変わらず小浜・京都ルートを前提としていくということか。
前提というよりも、私自身が小浜・京都ルートを推したことは就任以来一回もないですが、平成28年に舞鶴ルートを主張して、その後小浜・京都ルートに決まった時に、異論を出さずに、法定の手続きに入っているという事実だけがあるということです。
先日、日本維新の会の吉村代表が京都に来られた時に、北陸新幹線について「米原ルートも含めて検討するべきだ」と言われ、「参議院議員選挙で京都府民の審判を仰ぐべきだ」とも言われたが、どのように受け止めるか。
もともと日本維新の会は、これまでも米原ルートを含めた再検討を主張されていたので、党の代表としてそのように発言されたと受け止めています。ただ、一方で、行政のトップとしては、「小浜・京都ルートによる早期全線開業を訴える立場は変わらない」ともおっしゃっているので、維新の代表としての発言だとすれば、既に表明されていた中身を繰り返されただけだというふうに私自身は受け止めています。
吉村代表は、(参議院議員選挙の)結果によっては、大阪府としても小浜・京都ルートを再検討することを考える可能性があると言われていたが知事の受け止めはどうか。
行政として、小浜・京都ルートによる早期全線開業を訴えてきた立場は変わらないとおっしゃっていたので、私はその言葉どおりに受けとめています。
各党が参議院議員選挙の争点として北陸新幹線の延伸について主張することに関してはどのように考えるか。
民主主義の根幹である選挙において、各政党と候補者が政策について主張されることはそれぞれの考えに基づいてのことなので、それについて私がコメントする立場にはありません。北陸新幹線について主張されることは十分考えられることだとは思います。
当選された人の主張を受け止めなければいけないことについて懸念はないか。
今まで小浜・京都ルートが決まってきた経緯は、国や鉄道・運輸機構、与党も含めた国の大きな枠組みの中で決まったことなので、選挙結果が影響を与えることはあるかもしれないし、ないかもしれないです。そういった形での影響は私には分かりませんが、京都府に対して直接そのことが影響するということはないと考えています。
北陸新幹線の現行の小浜・京都ルートに関しては、知事は就任以来一回も前提にはしていないということか。
時々、私が小浜・京都ルートを推しているという論調があるのですが、小浜・京都ルートは私が知事に就任した時には既に決定した事項としてあって、それを前提に様々な諸手続が進んでいますので、それに対して我々は対応しているということで申し上げたものです。
推している訳ではないということか。
現状の立場としてではなく、「推したことはない」という事実を言っているということです。
東京都議会議員選挙について、自民党がかなり厳しい結果となり、新しい政党が議席を獲得するなどということがあったが、全体としてどう受け止めているか。
東京都議会議員選挙の全体像をお話しするほど知識は持ち合わせていません。特に地方議会の選挙は、それぞれ候補者の方のお考えや定数があり、それぞれの選挙区の事情があって、それらの積み重ねが最終的な議席数なので、全体についての感想を言うことはできません。
ただ、少なくとも自民党が若干議席を減らしたことについては、やはり東京都議会における自民党の政治資金の問題や政治不信などが影響したのではないかと漠然と思っています。
それでも当選している方もおられますので、それぞれの選挙区ごとに分析していかないと本当は分からないのではないかと考えています。
今まで議席を持たなかった党が議席を獲得したなど、最近の国民の皆さんの政治に対する様々なニーズを一定程度反映した結果だと考えています。相対的な傾向としてはですが。
梅雨明けしたことについて所感を伺いたい。
皆さんも分かっておられると思いますが、今年は早い時期に一度梅雨前線が消えたり、昨日は朝から警報級の大雨が降ったと思えば午後から晴れたりと、非常に天候が不順でした。まずは、大雨による大きな被害、特に人的な被害が無かったことは、ほっとしています。
一方で、6月に梅雨明けしたということで、やはり心配なのは熱中症です。我々も熱中症の重点対策期間を1か月前倒しして、今年は6月から開始しており、既に色々な対応の準備をしています。
本格的に暑くなる7月からは、ステッカーやポップを作成してコンビニ等で掲出するなど、様々な熱中症対策の啓発を行いますが、何といっても府民の皆さまには、のどが乾く前に水分を補給することや、屋外では日傘や帽子で暑さを避けること、屋内ではエアコンをためらわずに使うことなど、基本的な熱中症対策をぜひとも心がけてほしいです。特に子どもや高齢者の方は熱中症にかかりやすいので、そうした人達にも積極的に声をかけて、体調が不調だと思えば医療機関にかかっていただきたいです。
梅雨明けがこれほど早いということになれば、私としては熱中症が一番心配であり、是非とも皆さんに対策を心がけていただきたいです。
京都府内で言えば、水不足になった場合の農作物やダムに関してはどうか。
現在のダムの貯水量は見ていませんが、ダムの操作規則で、季節によって水位を下げ、大雨の時は貯めるということが決まっているので、今、足元で何か問題があるということはないと認識しています。
農作物については、農家の方から「この間からの雨でやっと一息つけた」という話を聞きました。今後の雨の予想は分からないので、一つの心配事項ではありますが、まだ足元でどうかというところまでは来ていません。ただ、もともと高温障害が言われていて、そこに水不足が重なるのかどうかについては、現場の状況をきめ細かく把握して対応していきたいと考えています。
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