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ホームステイ先のご家庭との交流を終えて

京都府立鳥羽高校生と西安交通大学付属高校生、西安外国語大学付属高校生の感想文

初めてのホームステイに最初は不安を感じていた高校生も、感想文を読むと直接交流の大切さを学び、大きな気づきを持って帰国したことが分かります。

 

1内藤聖馬君と樊煒程君(西安交通大学付属高校)

内藤君画像:内藤ペア
僕はホームステイをするのが初めてなので挨拶の時からとても緊張していました。でも樊煒程君が日本語で優しく自己紹介してくれたのでとても気が楽になりました。一番驚いたことは西安交通大学附属高校と鳥羽高校の宿題の量の違いです。樊君は午後6時に家に帰って真夜中の12時まで勉強するそうです。中国に行く前は良いイメージより悪いイメージの方が多かったけど、滞在中はホストファミリーや樊君にずっと親切にしていただき、現地の他の人たちも優しかったし、実際に行ってみないと分からない事がたくさん学べてとても有意義な訪問でした。

樊君
寒さが厳しい季節ですが、内藤君達と交流して冷え切った体が興奮して温かくなりました。はじめはうまく会話ができなかったけど、心のこもった交流が言葉のわだかまりを溶かしてくれました。中国で最も有名な「海底撈火鍋店」では日本の高校生が辛い物が食べられなかったり、いくつかの食材が口に合わず、文化の違いを深く感じました。翌日は陝西省歴史博物館へ行き、簡単な日本語を組み合わせて「(歴史上の)小さな物語」や「三秦の大地」物語の説明をしました。午後は袁家村まで現在の中国の農村がどのようなものか見学に行きました。今回の交流を通じて、日本の高校生が謙虚で礼儀正しく、誠実で善良であるということがわかりました。また西安に来てください。いつでもお待ちしています。

2藤田愛奈さんと徐千順さん(西安交通大学付属高校)

藤田さん画像:藤田ペア
ホームステイを経験して驚いた事が4つあります。
1つ目は勉強時間。私が寝る時も起きた時も勉強していました。時間があれば勉強するという感じです。2つ目は日本語が上手いということ。私の英語でネイティブの方と会話できるとは思いませんし、第2外国語で話すなんて無理です。日本語を話せるように努力しているのを実際に見て驚き、同時にかっこいいなと思いました。3つ目は日本文化に興味があり、漫画やアニメが好きだから日本語を学んでいるということ。日本文化を通して交流を深めることができて、すごくうれしかったし、楽しかった。4つ目は中国の皆さんはすごく親切で優しいということ。日本のメディアからは中国のマイナス情報ばかり耳に入ってきますが、そうでないことが分かりました。初めての海外で不安が多かったけど、皆さんと接するうちに次第にその気持ちが薄れてきました。たくさんのプラスの発見があって、本当に良かったと思います。

徐さん
ホテルの人混みの中で藤田さんを探していたところ、藤田さんが笑顔で私の方へ向かってきて握手をしてくれました。その夜は何度も彼女と出会ったホテルでのシーンを思い返して、次の日が来るのが待ち遠しかったです。
藤田さんはずっと車窓から見える景色を眺めていたので、私もその道沿いにあるものの紹介をしました。その顔はいつも笑っていました。藤田さんは大雁塔で西安の伝統文化を学び、お土産もたくさん買いました。藤田さんのように観光客が西安で楽しそうにしているの見ると、この街の素晴らしさに気づかず過ごしていた自分が恥ずかしく思えました。生活は単純機械のように一日を過ごすものではなく、常に2つの目で発見して、1つの頭で考え、1つの心で感じていかなければと思いました。

 

3星山一真君と趙若傑君(西安交通大学付属高校)

星山君画像:星山君ペア
一人っ子政策は廃止されたけど、自分たちと同世代の子供を持つ家族で兄姉弟妹がいる家庭は少ないと感じました。大都市にマンションを購入できるのは所得が多いからだと教わりました。ホームステイ先の家族が住んでいるマンションには部屋が5つ、トイレが2つとマンションにしては部屋数が多く、家族専属のドライバーも雇っていました。朝食に小籠包を食べたいというと出してくれました。以前台湾へ行ったことがあります。台湾の小籠包は日本のように小さいのに、中国の小籠包は日本でいう肉まんのようなもので、僕はニラの入った小籠包をつくってもらいました。

趙君
天下没有不散的筵席(この世に終わりのない宴会はない)=全てのものは変わり、消え去っていく。だから過去は振り返らなくていいし、自分を悔やむ必要はない。事前に千言万語を準備していたが、別れの時が来た時に準備していた別れの言葉を言うことは難しかったです。私は星山君や日本の友達と次々と握手し別れを告げました。なんとか作り笑いをして彼らに「また会いましょう」と言いました。千山万水の隔たりがあっても、私と星山君達の心はいついかなる時も一緒にあり、永遠につながっていると思います。

4堀内はなさんと崔漪瑶さん(西安交通大学付属高校)

堀内さん画像:堀内ペア
初めてのホームステイでとても緊張して、最初は行きたくないなと思っていましたが、ホストファミリーに優しく接してもらい、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。西安では毎回の食事で1つは、苦手なものがありましたが、ホームステイ先の料理はどれもおいしかったです。中国人ファミリーと過ごしたのは1泊2日と短い間でしたが、とても貴重な経験になりました。崔さんが東京の学校で日本語を学ぶそうなので、次は私が日本を案内したいです。

崔さん
日本の高校生と交流する機会があり、大変うれしく思います。交流時間は1日強だったけれど、楽しい経験でした。堀内さんと交流して、日本人の礼儀や日本らしい考え方、日本の高校生の日常生活についてもよく理解できました。私たちは高校という大切な時期で、中国であっても日本であっても学業は重要です。言葉の制限があって、深い所まで分かるような交流はできなかったけれど、堀内さんと私は友情を築くことができました。来年、私は東京の学校へ日本語を学びに行くつもりなので、日本で再会すると約束しました。

 

5命苫竜也君と陶一鳴君(西安外国語大学付属高校)

命苫君画像:命苫君ペア
中国に行く前は行くことに少し抵抗があり、なぜ自分は中国に行くことを決めたのだろうと思ったこともありました。でも実際行ってみると学ぶべきことがたくさんありました。例えば日本では残さずに食べるのが礼儀ですが、中国では残すことが礼儀。このように文化の違いにより「自分の当たり前」という前提が崩されていきました。
ホームステイ先の家族に暖かく迎えていただき、陶君は日本語が上手いので、素晴らしい時間を過ごすことができました。僕は第2外国語で中国語を勉強していますが現地では全くというほど通じませんでした。これからはコミュニケーション能力を身につけて、自分の武器にしたいです。この研修を終えて一番強く感じたのは「もっと中国を知りたい」ということでした。次の機会がいつ訪れても良いように中国についてこれまで以上に学んでいきたいです。

陶君
私は先週命苫君達と楽しい1日を過ごしました。その日は西安の色々な所に行き、日中の伝統文化について話をしました。鐘楼に登り、その上から西安市街を眺めました。風景がとてもすばらしかったので、写真をたくさん撮りました。日本の学生は辛いものが苦手なので、昼ごはんではあっさりした陝西省の料理を勧めました。食後は地下鉄に乗って青龍寺に行き、公園の遊園地ではいろいろなゲームを楽しみました。とても面白かったです。夕方は永興坊に行き西安の有名な食べ物を食ベて、ホテルに戻りました。火曜日はみんなで唐楽宮に行き、歴史的に有名な則天武后の事を学びました。命苫君と友達になれてとてもうれしいです。今でも別れる時のことをはっきり覚えています。忘れられない思い出になりました。

6森田純佳さんと楊思露さん(西安外国語大学付属高校)

森田さん画像:森田ペア
ホームステイ先の家族は最初からとても気軽に喋りかけてくれて、すごく喋りやすかったです。楊さんは私と同じ高校一年生ですが、日本語を5年くらい勉強していて日本語が上手かったので、父さんとお母さんとも私は話すことができました。
ホームステイ初日は冬至。中国では餃子を食べる日なので、家族みんなで餃子を作りました。夕食後は夜市に連れて行ってもらい、そこで焼き鳥のようなものを食べました。私は辛くて完食できませんでしたが、他の方はペロリと食べたので文化の違いを感じました。ホームステイ先のお父さんは中国の歴史をよく知っていてすごく細かいことも解説してもらい、とても勉強になりました。ホームステイでは自分だけが違う人でなじめないかなと不安でしたが、言葉が通じなくてもジェスチャーなどを使って伝えることができて、普通の旅行ではできない貴重な体験ができて本当に良かったです。

楊さん
初めは純佳さんが静かで交流がうまくできるかなという心配がありましたが、杞憂でした。純佳さんは優しくて親切な人です。彼女のおかけで、とても意味のある1日を過ごすことができました。12月22日はちょうど中国の冬至だったので、みんなで餃子を作りました。母が教えてくれて、純佳さんはとても楽しそうにつくっていました。翌日森田さんを祖父の誕生日パーティーに誘い、20人の大家族と一緒に中華料理を食べてもらいました。「陝西の八の怪」の事も簡単に説明しました。小雁塔にも行き、父は西安の歴史を紹介し、私が純佳さんに通訳しました。だいたいの意味は通じたと思います。身振り手ぶりでも意味が通じて良かったです。勿論スマートフォンでも言葉を調べました。日本語の授業では日本文化を学びますが、中国の文化を日本語で紹介することがないので今回日本語で中国の文化を紹介することができて、最高です。純佳さんのお陰でとても意味のある週末を過ごすことができ、本当にありがたいです。

 

7小屋敷夏葉さんと成嘉儀さん(西安外国語大学付属高校)

小屋敷さん画像:小屋敷さんペア
出会った学生さんは皆、流ちょうな日本語でコミュニケーションを取ってくれました。私は中国語が話せないし、英語でも同じように話せるか自信がないので恥ずかしい気持ちになりましたが、同時に英語の勉強に対するモチベーションが上がりました。ホストマザーとホストファーザーとは翻訳アプリや英語を使って会話ができました。中国語の簡単な言葉など現地で直接教えてもらったことは忘れないと思います。
中国で出会ったどの学生さんも自国の歴史についての知識が豊富で驚きました。同時に日本や日本の文化に興味があるので日本語を勉強しており、そのせいか日本語を勉強させられている感が全くありません。出会った人と「Wechat」でつながって今でも話しています。交流を通じて新たな友達もたくさんでき、言語だけでなく歴史などの様々なことに対する学習意欲を高めることができました。

成さん
今回の交流活動で小屋敷夏葉さんと友達になれて、とてもうれしかったです。
小屋敷夏葉さんは優しくてかわいい人です。一緒にギョーザを作りました。又、鐘楼、青龍寺、興慶公園など西安のいろいろなところに行って、とても楽しかったです。小屋敷さんは私に京都のいろいろなことを紹介してくれました。京都は日本の伝統的な町で、西安と京都はよく似ています。もしチャンスがあれば、私も京都に行きたいと思います。今回のような交流は素晴らしいと思います。私たちのような日中の高校生が交流して、お互いに理解することができました。こんな交流があると両国の未来がきっとよくなると確信しました。

8中尾帆花さんと樊羽萱さん(西安外国語大学付属高校)

中尾さ画像:中尾さんペア
ホームステイ先の樊さんが通う学校では、日本語の授業が朝午前7時から夕方6時まであるそうです。日本語が堪能で勉強量がとても多い同世代の高校生が世界にいることに怖さを覚え、私ももっと熱心に勉強するべきだと思いました。ホストファーザーやホストマザーとコミュニケーションを取るのは同世代の樊さんを通じてだったのが残念でした。自分の言葉で直接しゃべってみたかったです。中国ではキャッシュレス化が進んでいると聞きましたが、実際に高校生がスマートフォンを使ってタクシーを呼び、支払いをする光景を見て驚きました。
ニュースなどで取り上げられる中国人しか見ていなく、訪中前は勝手に中国人はこんな人なんだというイメージを持っていましたが、今回中国に訪れてみて私のイメージとは全然違いました。細かな気遣いに私は中国の方の温かみを感じました。英語や中国語の語学力を高めていきたいと改めて思いました。勉強や観光でぜひまた中国を訪れたいです。

樊さん
先週の週末、中尾帆花さんは私の家でホームステイをして、私たちは楽しい週末を過ごしました。土曜日は中尾さんと一緒に家に帰って餃子を作り、中国と日本のギョーザの違いについて話しました。日曜日はクラスの仲間たちと集まって、西安のいろいろなところへ遊びに行きました。回民街では胡辣湯というスープを食べました。鐘楼に登って、西安の素晴らしい街並みを見ました。青龍寺では中日友好の歴史を勉強し、興慶公園ではバンパーカーに乗ったりして楽しみました。とても充実した交流でした。

9安田知世さんと趙詩佳さん(西安外国語大学付属高校)

安田さん画像:安田ペア
ホームステイ先では、日本語・中国語・英語を交ぜながらの会話でした。お陰で簡単な中国語が話せるようになり、教えてもらった中国語で現地の学生たちと交流し、沢山の友達をつくることができました。中国の皆さんが常に優しく接してくれたので、自由時間はとても楽しく有意義に過ごせました。
交通システムや住環境・街並みの一部は、日本と似ていてあまり不便はありません。支払いをすべてスマートフォンのQRコードで済ませているのを見て、日本よりIT技術が進んでいると感じました。
初めてのホームステイは、中国の様々なことを知る良い機会となりました。今後はホームステイで学んだことや感じたことを様々な所で発信し、中国と日本の人々がもっと親しくなれるように努めたいです。中国の友達とはこれからも交流を続け、知識を増やして新たな視点で中国を見てみたいです。

趙さん
安田さんはとてもかわいい人です。一緒に話し合ったり、遊んだりして、とても楽しかったです。朝ご飯は父が作った「ジャーメン」という浙江の名物でした。おいしいと言ってもらえました。ギョーザやラーメンなど中国の代表的な食べ物も食べました。青龍寺を見物し、空海の物語や仮名の由来についていろいろ勉強しました。仏像の前ではお祈りをしました。公園で魚に餌をやったり、海賊船に乗ったりして、とても楽しかった。私も安田さんも嵐のファンで、一緒に嵐の歌をたくさん歌いました。安田さんと友達になれてよかったです。

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