南丹広域振興局

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亀岡城下町景観タウンウォッチングを実施しました!

城下町の魅力を再発見してみませんか?

明智光秀によって築かれ、天下普請によって完成した亀山城は、2010年に築城400年を迎えます。その城下町は、入り組んだ道筋や短冊型の町家、規則的に配置された寺院など、いたるところに今なお残る当時の面影を見ることができます。

皆さんが普段、意識して見たり、考えたりすることの少ない亀岡城下町の景観について、みんなで楽しく歩いて亀岡の歴史に裏付けられた景観の魅力を再発見してみませんか?

ここでは、平成20年10月11日(土曜日)に行われた「亀岡城下町景観タウンウォッチング」の様子をお知らせします。

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当日は、お天気に恵まれ、絶好の散策日和でした!

タウンウォッチングは、平成20年10月11日(土曜日)の13時から17時まで行いました。当日は、お天気にも恵まれ、絶好の散策日和でした。

たくさんの参加者でにぎわいました!

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集合場所となった亀岡市文化資料館には、亀岡市内のみならず、大阪府や滋賀県などから100名を超える参加者が来場し、大変なにぎわいの中で、タウンウォッチングが始まりました。

まず最初に、亀岡市文化資料館の黒川孝宏館長から「亀岡城下町の成り立ち」についての講義が行われ、亀岡城下町がどのような歴史的な背景で成立し、どのくらいの範囲で存在していたのかなどのお話がありました。

その後、4グループに分かれて、黒川館長や資料館職員、資料館友の会の会員さんなどが案内人となって、みんなで以下のような場所を中心に城下町を歩きました。ここでは、その様子をお知らせします。

亀山城址(現宗教法人「大本」亀岡本部)

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亀山城址は、現在は宗教法人大本亀岡本部となっており、今回、大本さんのご厚意により、石垣のある城址を散策しました。この石垣には天下普請の際に諸大名が刻んだ刻印がしてあることや、大本の管理下に置かれた後、戦前の宗教弾圧によって、一度は崩壊したことなどを説明しながら、みんなで歩きました。亀岡市民の方でも、城址内に入ったのは初めてという参加者も数多くおられました。

【丹波亀山城について】

天正6(1578)年頃、丹波平定の拠点として明智光秀が築いた亀山城は、慶長15(1610)年の天下普請を経て、完成しました。

明治11年(1878)年に廃城となった亀山城の跡地は、後に大本教団の所有となりますが、戦前の宗教弾圧により石垣も崩壊しました。石垣は、終戦直後に積み直され、天下普請の際に諸大名が刻んだ刻印を確認することができます。現在は、ご厚意により、受付を通すことで天守台付近まで見学できます。

楽々荘(田中源太郎翁旧邸)

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北町にある現在の山陰本線の礎をつくった田中源太郎翁旧邸宅では、楽々荘の主である中田智之さんから、楽々荘の経緯や、国登録有形文化財である洋館と日本館、そして七代目小川治兵衛作の庭園についての説明されました。

説明後は中田さんのご好意で、洋館内部や庭園をご案内いただき、参加者は自由に見学し、その文化的・歴史的価値が高い建物などを鑑賞することができました。

【楽々荘と田中源太郎翁について】

嘉永6(1851)年、亀山北町に生まれた田中源太郎翁は、早くから商才を現わし、関西有数の事業家として活躍する一方、学校の設立や山陰本線の建設に尽力するなど様々な分野において大きな足跡を残しました。

楽々荘は田中源太郎翁の旧邸を今に伝えるもので、山陰本線(現在のトロッコ列車)のトンネルや鉄橋と同じレンガをつかった洋館や豪壮な書院造りの和館、玄関が国登録有形文化財として登録されているほか、平安神宮神苑等の庭で近代造園の総合プロデューサーとして有名な七代目小川治兵衞(植治)の作と伝えられる庭園などがあり、現在は料理旅館として営業されておられます。

内藤印刷株式会社

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西町にある内藤印刷株式会社では、1階部分が参加者に開放され、店主である内藤太郎さんから、同じ町内で売りに出されている町家を知り、なんとしても守りたいという思いから町家を購入したことや、外側は昔ながらの板張りに戻し、内部をリフォームして現社屋として活用していることなど、この町家で経営をするようになったきっかけや、町家を利用していきながら経営する苦労話などをお話いただきました。
また、亀岡祭りも近いということもあって、1階奥にある屏風も展示され、参加者は興味深く見入っていました。

本町まちやカフェ

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本町にあるまちやカフェでは、亀岡駅周辺地区まちづくり協議会の事務局長を務める鈴木伸也さんから、この町家で活動を行うことになった経緯や、まちづくり協議会の説明が行われ、内部を見学させていただいた他、店内では亀岡の名産品などの販売も行われました。

丹山酒造有限会社

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横町にある明治15年創業の丹山酒造では、創業された経緯や、醸造されているお酒の種類について説明していただいたほか、酒蔵のなかや、酒造りを紹介するビデオなども見せていただきました。店内で販売されるお酒は、参加者にも好評のようで、沢山の方がお土産にお買い求めでした。

古世親水公園

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亀山城の外堀跡を利用した古世親水公園は、子どもたちの遊び場所だけでなく、野菜の洗い場など生活の一部として機能しており、親水公園に湧き出る豊富な伏流水が、かって外堀を潤したおり、城下の田畑への用水としても使われたりしていたとの説明を興味深く聞き入っていました。

「亀岡城下町について知識が増えた」「次も企画してほしい」との意見が多数寄せられました!

タウンウォッチング終了後、参加者の皆さんに感想をお聞きすると、7割の方に大変面白かったとの感想をもっていただきました(まあまあ面白かったを合わせると、9割以上の方が面白かったと感じていただきました)。

また、「どういうところが面白かったですか」との質問には、4割の方が普段は行けない、見れない所を見学できたという部分に面白さを感じていただき、参加者の9割の方が亀岡の歴史や城下町について理解を深めていただいた旨の回答をいただきました。

今回参加した意見や感想については「次も企画して欲しい」、「知識がふえた・勉強になった」「歴史や町家に興味がわいた」という意見が多くみられたほか、「上級コースを設定して欲しい」「他地域でもやってほしい」という意見もありました。

今後も、京都府南丹土木事務所では、南丹地域らしい魅力ある景観を守り育てるため、こうした取組のほか、「亀岡景観ワークショップ」、「南丹ふるさとの川愛護事業」など、「南丹ふるさと資源ネットワーク推進事業」を推進し、さまざまな地域資源を活かした南丹の景観づくりに取り組みを進めていきます。

お問い合わせ

南丹広域振興局建設部 南丹土木事務所

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