南丹広域振興局
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「美山かやぶき由良里街道」(府道京都広河原美山線他、南丹市美山町)は、平成20年12月11日に開催された近畿風景街道協議会(委員長:宗田京都府立大学准教授)において日本風景街道に登録されました。ここでは、「美山かやぶき由良里街道」の魅力をご紹介します。
「美山かやぶき由良里街道」は、南丹市美山町にある大野ダムから日本の原風景「かやぶきの里」を経由して、自然豊かな芦生へと至る由良川(美山川)沿いのルートです。
府道綾部宮島線や府道和泉宮脇線、府道園部平屋線、国道162号、府道京都広河原美山線の5つの路線、約36キロメートルが登録され、かやぶきの里や田畑など日本の原風景とも言える農村風景や美しい由良川(美山川)の河川風景など風光明媚な景観を沿道から眺めることができます。
平成20年12月11日に府内で3番目の日本風景街道として登録されました。
日本風景街道は、郷土愛を育み、日本列島の魅力・美しさを発見、創出するとともに、多様な主体による協働のもと、景観、自然、歴史、文化等の地域資源を活かした国民的な原風景を創成する運動を促し、地域活性化、観光振興に寄与し、これにより、国土文化の再興の一助となることを目的とする取組で、平成19年9月から登録が開始され、平成20年7月4日現在、全国で96のルートが登録されています。
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若狭街道沿いに開けた美山町には独特の建築物や文化が伝わっています。そのひとつがかやぶき屋根の家。北地区に存在する50棟の家屋のうち、38棟がかやぶき屋根で、寛政8年(1796)築の最古の家をはじめ、江戸時代に建てられた18戸はいずれも北山型の入母屋造りの民家です。三方を囲む山、清らかな由良川の流れがうまく調和し、農村の原風景を形造っているこの地域は、平成5年、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
「虹の湖」と呼ばれるこのエメラルドグリーンのダム湖は、季節の移ろいが水面に映える自然に恵まれた美しい湖です。周辺には広大な河川敷を利用した多目的広場や公園、散策路が整備され、地元府民や来訪者に広く親しまれています。満開の千本の桜、萌える新緑、色づく五百本の紅葉などが四季折々に楽しめ、ウォーキングコースとしても人気。夏季は遊覧船やボート釣りなども。大野ダム公園は毎年4月にさくら祭り、11月にもみじ祭りで盛大に賑わいます。
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由良川(美山川)の上流域、芦生原生林から程近いところにある景勝地です。切り立った渓谷に大小さまざまの奇岩や巨石に波しぶきをたたきつけ流れる清流や、春は一面の緑とツツジ、シャクナゲ、秋は紅葉と、四季を通じて人々の心をなごませる緑豊かな渓谷です。
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いずれも江戸時代に建造された北山型農家住宅で、国指定重要文化財です。
地域の方はもとより、他府県からも訪れる方が絶えない美山の名水。微アルカリ性で臭いの少ない冷たい清水。どなたでも自由にご利用できます。なお、南丹市美山町は、平成17年、国土交通省が選定する「水の郷」に、府内で唯一選定を受けています。
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屋根裏までじっくりご覧見ることができる数少ない茅葺き民家で、絵画、陶芸、ガラス、木工など、美山ゆかりの作家の美術展の開催や美山の暮らしをたどる民具や文献など貴重な資料を展示しています。
「美山かやぶき由良里街道」は地域振興や地域活性化策の一つの手立てとして、住民主体の地域づくりを進める美山まちづくり委員会や南丹市、京都府南丹土木事務所がパートナーシップを形成して、様々な取組を進めています。
四季を通じてのイベント(桜祭りやもみじ祭りなどをはじめとする都市交流事業)をはじめ、能楽等の伝統文化の継承事業、道の駅を活用したイベントや道路美化環境活動などを行い、「みち」を通じた地域間交流の推進や地域文化の活性化に取組む予定です。
京都府としても、パンフレット・ホームページ等での「美山かやぶき由良里街道」の情報発信や沿道の景観整備、道路美化活動などへの支援を行い、地域の方々と一緒に、この取組を盛り上げていく予定です。
お問い合わせ
南丹広域振興局建設部 南丹土木事務所
南丹市園部町小山東町藤ノ木21
電話番号:0771-62-0025
ファックス:0771-62-3494