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公立南丹看護専門学校の取組 [大学等と地域の連携による南丹地域づくり研究会]

南丹地域の大学・短期大学・専門学校と協働で地域づくりを進めています。

学生が中心となり、毎年、公立南丹病院で院内コンサートを開催しています。

今年は、1年生39名が「となりのトトロ・メドレー」や「なだそうそう」など、16曲を熱唱し、患者さん約100名が歌声に聴きいっておられました。

私たちが取材しました
左から、1年生の谷口眞海さん、川田慎一さん、長尾亜希乃さん(コンサートにも出演しています)
 

コンサートに向けての取り組み

まず初めに、音楽の授業内で歌っていた曲の中からどんな曲を歌うかみんなで意見を出し合いました。そして、幅広い年代に楽しんでいただけるように誰もが知っているような曲に的を絞り、曲が決定するとリーダーを中心に放課後や空き時間を利用して練習を行いました。

一番大変だったのは手話を覚えることでした。毎週水曜日に八木町の公民館で行われている手話サークルに行かせていただき、夏休みに一部の人が手話を覚え、9月からみんなに教え、手話を覚えました。10月に入り、手話を教えて下さった方に私たちの手話を見ていただき、手の振りを大きくすることや笑顔で行うことなどのアドバイスをいただき、それを心がけました。また、歌っている時は顔を上げて歌えるように歌詞も覚えました。

残された時間が少なくなるにつれ、クラス全員の集中力も高まり、次第に成功させようという思いも高くなってきました。(谷口眞海)

いよいよ本番

いよいよ本番当日、院内コンサートが成功するように、患者さんにとって辛い治療から離れられる楽しい時間となるように、最後の練習はいつもよりまとまりがあるように感じました。

開始30分前になると、2人の入院患者さんが来られて、私達の練習を見ておられました。練習にもかかわらず、2人の患者さんは涙を流しておられました。それを見て、私達学生の何人かも泣いてしまいました。

患者さんが徐々に集まりだし、いよいよ開始。集まって下さった患者さんは知っている曲があると口ずさんでくれたり、頭で曲にのってくれました。

できるだけ患者さんの方を見て歌うと、患者さん一人ひとりの顔がよく見えました。曲一つひとつを楽しんでいる様子でした。特に「涙そうそう」の手話は私達を真似して手話をしてくれ、私達が歌う歌に関心を持ってくれているように感じました。(長尾亜希乃)

感動して、涙が出ました

「感動して涙が出ました。いいものを見せてもらいました。」一番早く会場に足を運んでくださった年配の女性に、コンサートの感想をお聞きした際、そう答えてくださいました。会場には多くの患者さんが詰め掛けてくださいましたが、最前列に座り、涙を流しながら私たちの歌を聴いてくださったその患者さんが、私にとって最も印象的でした。

授業の合間を縫っての練習であったため、合唱の完成度は高いものではなかったかもしれません。しかし、歌を聴いて楽しんでいただきたい、少しでも元気になっていただきたいという私たちの思いが伝わった気がして、今回の院内コンサートに参加できたことを嬉しく思います。(川田慎一)

お問い合わせ

南丹広域振興局地域連携・振興部 企画・連携推進課

亀岡市荒塚町1-4-1

ファックス:0771-24-4683

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