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京都伝統工芸専門学校の取組 [大学等と地域の連携による南丹地域づくり研究会]

南丹地域の大学・短期大学・専門学校と協働で地域づくりを進めています。

小学校向けの「夏休み-京の伝統工芸体験教室」や高齢者の介護予防事業「ふれあい教室」での陶芸指導など、伝統の技を活かした取組を行っています。今回は、園部小学校の児童を対象に開催された陶芸教室の模様を御紹介します。

私が取材しました
陶芸専攻1年生の野口菜摘さん(陶芸教室で指導もしました)
 

園部小学校探検クラブの子どもたちが陶芸に挑戦

平成17年夏に開催した京都伝統工芸専門学校(TASK)での「夏休み京の伝統工芸体験教室」と「園部小学校教職員研修」がきっかけで、園部小学校探検クラブの子供たち26名が、4回にわたり、陶芸での器作りに挑戦することになりました。

第1回目は9月27日(火曜日)、電動ロクロでの制作。初めて体験する電動ロクロで、お茶碗や湯飲みなど自分が作りたい器づくりがTASKの学生15名の指導のもと始まりました。あちこちで「わっ」とか「きゃっ」という声を上げ、失敗しながらも目を輝かせ、「世界に一つだけ」の器を目指し、泥だらけになりながら土と格闘しました。

第2回目は10月4日(火曜日)、前回作ったお茶碗や湯飲みに呉須(ゴス)という絵具で自分がデザインした絵を描きました。サッカーボールの紋様、うさぎや魚の絵など、楽しくていきいきした絵になりました。

第3回目の10月11日(火曜日)は釉薬かけと窯詰め。絵付けまで終わった自分の作品に最後の工程の釉薬かけ。子供たちは初めてみる釉薬にきょとんとした顔。「ただの白い泥水」と言いたげな感じでした。子供たちは自分の作品を釉薬につけながら「ぬるぬるとして気持ち悪い」と言って釉薬のついた手を見ていました。窯詰めまで終える予定でしたが釉薬がけに時間がかかり、窯詰めはこちらですることになりました。

釜出しの日

第4回目は10月25日(火曜日)、今回が最終回。窯出しの日です。

TASKに集まって来た子供たちは期待と不安の入り混じった顔でこちらを見ていました。いよいよ窯の蓋が開き窯出しされます。

まだ少し温かい自分の作品を見つけた子供たちの顔は、一瞬にして喜びの表情になり自信へと変わっていったように思います。

校内見学もしました

窯出し後は、TASKの校内見学へ、石工芸では石のかけらをもらったり、木工芸ではカンナ屑を拾ったり、仏像彫刻では学生にいろいろ質問したり、他に木工芸、漆工芸、金属工芸など興味のつきることのない探検になりました。

TASKでの4回にわたる体験を通して、もの作りの楽しみや難しさ、最後までやりぬく気力、そして完成した作品を手にした時のなんとも言えない喜びを子供たち一人ひとりが感じ取ってくれたと確信し、TASKで体験したいろいろなことが子供たちの明日につながればと願っています。

記者からひとこと

陶芸を教えるのは今回が初めて、最初は緊張してしまいましたが子供たちと陶芸を通してとても楽しい時間が持てたことは、私のいい経験といい思い出になりました。今後TASKで一生懸命勉強して、将来は陶芸教室の先生としていろいろな人と出会い、陶芸の楽しさを広げていきたいと思っています。

お問い合わせ

南丹広域振興局地域連携・振興部 企画・連携推進課

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