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明治鍼灸大学の取組 [大学等と地域の連携による南丹地域づくり研究会]

南丹地域の大学・短期大学・専門学校と協働で地域づくりを進めています。

京都丹波高原ロードレース、日吉ダムマラソンのランナーや地域の高齢者等に鍼灸治療ボランティアを行っています。今回は、京都丹波高原ロードレースでの鍼(はり)治療ボランティアの様子を御紹介します。

私たちが取材しました
鍼灸学部4回生の小関祐介さん(左)、藤本英樹さん(中央)(鍼治療ボランティアにも参加しています)
 

丹波高原ロードレースで「鍼(はり)治療ボランティア活動」を続けています

丹波高原ロードレースでの鍼治療のボランティア活動は平成5年から始まり、今年で13回目になります。年々治療を希望するランナーの数も増えてきました。大学として組織的にボランティア活動の場を設けています。

私たちはランナーに対する鍼施術を通し、鍼灸治療の啓蒙もかねて、ボランティア活動を行っています。

まだまだ鍼灸治療を受けたことがなく、「怖い」や「痛そう」などという鍼灸に対するマイナスのイメージを持っていておられる方が多いと思います。そのような方に、鍼は痛くなく、ディスポーザブル鍼(使い捨て鍼)を使用し、清潔に治療を行っていることや、治療効果があることを少しでも知っていただきたいと思っています。そして、鍼灸治療に対して良いイメージを持っていただくことで、今後地域の鍼灸院に足を運んでいただき、地域医療の一つとして社会貢献し、さらに、鍼灸界全体が発展していくことを願っています。

活動内容

今回は過去最多の39名のボランティアスタッフ(教員、大学院生、卒後研修生(※)、学部学生、OB)で行いました。治療人数は全体で344名の方になりました。

走る前に筋肉痛や疲労の予防目的で円皮鍼(1ミリメートル程度の鍼がついたシール、今回は0.9ミリメートルを使用)を貼る治療を受けられた方は118名、走り終わった後の筋肉痛や疲労に対する鍼治療を受けられた方は226名でした。

※卒後研修生…学部を卒業後、本学附属病院等で2年間研修する制度

ランナーの皆さんの感想

鍼治療を受けてみてどうでしたか?

  • 走り終わった後に楽になると思いやってみました。はじめは怖いと思ったが大丈夫でした。
  • 触ってもらって痛いところが理解してもらえた。違和感がなくなった。
  • 痛いと思っていたが、実際は何ともなかった。
  • 思ったより痛みがなく走れた。楽になりたいと思って受けた。
  • 今日は走れる状態ではなかったが、鍼のおかげで無事走らせてもらいました。

スタッフの感想

健康鍼灸医学教室 助教授(今回の責任者)片山 憲史 先生
初回から毎回、丹波高原ロードレースでの鍼施術ボランティアに参加しています。鍼に対する希望者(ランナー)も年々増加し、13年間事故やトラブルもなく活動できたことは、京丹波町や明治鍼灸大学の協力があったからです。今回も多くのボランティアの参加があり、無事に活動を終えることができました。ありがとうございました。

大学院生 吉田 行宏さん
丹波高原ロードレースのボランティアに参加したのは今年で3回目でしたが、鍼治療を心待ちにしているランナーの方々から温かい言葉をかけていただき嬉しかったです。これからも鍼灸の普及に少しでも貢献できたら幸いです。

4回生 古賀 慎也さん
初めて鍼治療を受けられる方が多いことに驚きました。ボランティア活動を通して、鍼灸治療の啓蒙活動に参加できて良かったです。

記者からひとこと

走り終えて鍼灸治療を受けに来られたランナーにお話を聞かせてもらい、たくさんの方々から好評をいただいていることが分かりました。今後、これらの活動を通して、さらに鍼灸治療が普及していけばと思います。(小関祐介)

今回初めて、丹波高原ロードレースに参加させていただき、ランナーの方々のお話をうかがうことができました。そして、今の鍼灸治療へのイメージなど、まだ十分ではありませんが、少しずつ変っていることを感じました。地域の方々とふれあう機会を持たせていただき、自分自身の貴重な経験になったと思います。(藤本英樹)

お問い合わせ

南丹広域振興局地域連携・振興部 企画・連携推進課

亀岡市荒塚町1-4-1

ファックス:0771-24-4683

n-c-kikaku@pref.kyoto.lg.jp