南丹広域振興局
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そろそろ山菜の季節も終わり、利用できるのはフキやウワバミソウなど、旬の長い山菜だけになりました。もうしばらくして初夏にはいると、野苺類が実を付け始めます。朝市にもたまに顔を出すことがあるので、興味がある人は探してみましょう(ラズベリー等外国種の野苺を栽培して朝市に出荷する人もいます)。
ところで、日本には、木苺と蛇苺以外に、オランダイチゴの仲間の野苺(いわゆるワイルドストロベリー)もあることをご存じでしょうか?上の写真はその一つ「ノウゴウイチゴ」です。実はむろん食用になり、爪の先ほどのサイズですが、市販のオランダイチゴより(酸味も含めて)濃厚な味わいです。南丹地域は自然分布の南限からぎりぎり外れていますが、育たないことはないので、ひょっとしたら自生しているかも知れませんよ?
朝市には、その他にも、普通の市場等では手に入りにくい原木シイタケ(菌床シイタケとどこが違うか知りたい人はここ(PDF:668KB)をクリック)や、山取のフキやウド、クルミ、一般にはあまり売られていない変わった野菜等が売られていることがあります。宝探し気分で覗いてみると、おもしろいものが見つかるかもしれません?
南丹地域の朝市で見かける山菜をいくつかご紹介します(どこの朝市にもあるわけではありません。売ってある場所を探してみましょう)。
コゴミ
4月中頃から出回るゼンマイに似たシダの一種ですが、ワラビやゼンマイと違い、面倒なあく抜きはいらず、火をとおすだけで食べられます。淡泊な癖のない味で、天ぷらやマヨネーズ和え、煮物など、どんな料理にも向きます。
茎ワサビ
4月から出回葉や茎を食べるワサビです。しゃきしゃきした食感と、ワサビらしい辛みと風味が楽しめます。定番料理は醤油漬けです。
コシアブラ、タカノツメ
4~5月のごく限られた時期に出回る旬の短い山菜です。タラノメの仲間で、香りがよく、天ぷらやお浸しに向きます。
ワラビ
春の山菜の定番です。簡単なあく抜きが必要なので、あく抜き用の木灰が売っていたら一緒に買いましょう(無ければ市販の重曹でもできます)。ワラビはとても品種が多いので、味にうるさい人は朝市を回ってお気に入りの産地を探すのも一興です。
ゼンマイ
ワラビと並ぶ代表的な山菜です。美味しいのですが、下ごしらえに大変手間がかかるので、加工品もよく売ってあります。
フキとウド
もう野菜といってもいいフキ(写真)とウドですが、旬には山取の天然物も出回ります。栽培ものよりあくが強いが香りもよいので、まだの方は一度試してください。
せっかく市場にはないような山菜類があっても、食べ方がわからないと手がでにくいものです。
ここでは、色々な山菜の食べ方を少しずつ紹介していきます。
・ 実ザンショウの栽培暦を改訂しました。以前の栽培暦から使用できる農薬の種類がだいぶん変わりましたので、まだの方は一度目をとおしてください。
南丹地域に自生しながらあまり利用されていない特用林産物の活用を進める活動の一環として、山菜である「こごみ」(クサソテツ)、「アイコ」(ミヤマイラクサ)及び有用食用きのこである「雑木林のマツタケ類」の紹介パンフレットを作成しました。森林組合を通じて試験的に配布している他、このページからでも閲覧できます。
ゼンマイに似たシダの一種で、山里の河原等に生え、春に出る新芽を食用にします。おいしく、また、面倒なあく抜きが不要で利用しやすいので、有望な山菜として期待されています。南丹管内でも朝市等で販売されていることがあります。
コゴミWEB閲覧用(PDF:979KB) コゴミ印刷用(PDF:980KB)
山林に生える大型のイラクサで、春に出る新芽を食用にします。南丹地域ではあまり知られておらず、流通もありませんが、東北地方では山菜の女王と称されるおいしい山菜です。
アイコWEB閲覧用(PDF:758KB) アイコ印刷用(PDF:759KB)
マツタケはマツ林だけでなく、ツガ林にも生えます。また、雑木林にはマツタケにごく近いきのこが生え、いずれも古くから利用されてきました。今年の秋には、ぜひ、一度、探してみてください。
お問い合わせ
南丹広域振興局農林商工部 森づくり振興課
亀岡市荒塚町1-4-1
電話番号:0771-22-1017
ファックス:0771-21-0118