更新日:2025年12月4日

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担い手養成実践農場のあらまし

京都府では、市町村や(一社)京都府農業会議などと連携し、地域農業の新たな担い手となる新規就農者の受入れを希望する地域と、本格的な農業経営を志す方をつなぎ、技術習得から就農まで一貫して支援する実践的な研修の場として「担い手養成実践農場」を設置しています。

事業の流れ

(1)就農相談に応じます

  • 京都府で就農したい方のための就農相談窓口を設置しています。
  • 専門の相談員が、就農を希望される方の状況をお聞きし、適切なアドバイスを行います。相談は以下までどうぞ。

農林水産業ジョブカフェ(就農と田舎暮らしに関する相談窓口です)

〒601-8047 京都市南区東九条下殿田町70 京都テルサ西館3階 京都ジョブパーク内
電話 075-682-1800(FAX兼用です)
メールアドレス norin@kyoto-jobpark.jp
相談時間 毎週火曜、木曜、土曜日の9時から16時(ただし、12時から13時の間は除く)
(日曜・祝日、年末年始は休み)
相談をご希望の方は、電話・メールで事前予約をお願いします。


  • 農林水産業ジョブカフェ等での相談を通して、就農への意欲・適性、計画の具体性・実現性、これまでの農業経験、家族の同意、自己資金などから、就農に必要な条件が一定の水準にあると総合的に判断される方には、受入候補地域を紹介します。
  • 就農に必要な条件が不足している方には、適切なステップを紹介します。

(2)就農希望者と受入候補地域とのマッチングを行います

  • 就農希望者に受入候補地域を紹介し、現地案内等を行います。(品目・地域は御希望に沿えない場合もあります。)
  • 実践農場の設置に至れば、研修中だけでなく就農後もその地域に定着して農業経営を行うこととなるため、就農希望者と技術指導者候補となる方や地域の方々との間で、面談や体験、交流などを通じてお互いに相性を確認していただきます。
  • 就農希望者の意向と、地域の方々が「地域の一員として迎え入れるのにふさわしい人物だ」と判断し、双方の思いが一致した上で、市町村、京都府など関係機関の合意を得て、実践農場の設置に進みます。
  • 就農希望者には、マッチングや実践農場設置に向けた調整と並行して、就農後にどのような農業を経営していくかの就農プラン(具体的な農業経営の計画)を作成していただきます。

(3)受入地域の方や市町村と連携して実践農場を設置し、実践的な研修(2年以内)を開始します

  • 研修用農地(将来の就農地)の準備や研修用機械・施設(ハウス等)の整備を支援します。
  • 農業技術(研修カリキュラムに基づく栽培・販売・経営管理等の指導)を指導いただく「技術指導者」を設置します。
  • 生活面や地域での信頼関係の醸成などについて支援いただく「担い手づくり後見人」を設置します。
  • 関係機関との協力の下、住宅確保の支援を行います。
  • 就農希望者は、地域の農業改良普及センターの指導を受けて「実践農場研修承認申請書」を作成し、知事に提出します。
  • 実践農場設置の手続きが済み、地域定住の準備ができれば、いよいよ実践的な研修(2年以内)を開始します(地域の農業改良普及センター等も支援します)。

(4)研修終了後、経営を開始します

  • 実践農場として活用した農地や施設を基盤に、農業経営を開始します。

事業の内容

  • 適用する支援メニューは、それぞれに条件があります。
  • 受入地域や関係機関と相談・調整しながら、オーダーメイドで組み合わせていきます。
支援メニュー 内容
研修用農地の確保 研修用農地の確保と研修期間中の賃借料を支援します。
技術指導者による指導 農業の基礎的な技術を教授する指導者を設置します。
担い手づくり後見人の設置 農村地域での生活や地域独特の習慣等をアドバイスする後見人を設置します。
簡易な周辺整備の実施 簡易な農道整備や研修農地周辺の草刈など、研修開始に当たり必要な整備経費を支援します。
研修用農業機械・施設の整備 研修に必要な農業機械・施設の賃借にかかる経費を支援します。
住宅改修・家賃の補助 地域定住のための住宅について、水まわりの改修費用や研修期間中の家賃を支援します。

 

実践農場QA

Q1 「実践農場」はどんな人が対象ですか?

農業に関心のある方は数多くいらっしゃいますが、この「実践農場」は、独立就農し農業で生計を立てていく、いわゆる「プロの農業者」を目指す方を対象に、本格的な農業経営に向けた実践研修を実施するものです。プロの農業者になるための強い意志や適性に加えて、一定の農業経験、家族の応援、経営開始に当たって必要となる自己資金の準備も必要です。

研修者の年齢制限は設定していません。

Q2 実践農場は、どんな品目・農法でも対応できますか?

就農希望者は、就農相談の段階で特定の栽培品目・農法を希望されることがありますが、その品目・農法を適切に指導できる者が関係機関や現地の農業者の中にいない、また販路が確立していない等の理由から、御希望の品目・農法で実践農場を設置できない場合があります。

京都府で就農することを希望される場合は、就農候補地でよく作られている品目を経営の中心として考えることをおすすめしています。

栽培品目にこだわりたい場合には、その品目の主産地を就農地に考えることをおすすめしています。(その品目に気候や土壌条件が適している上、技術指導者が見つけやすいなどの利点があります。)

Q3 実践農場の研修の終了後は、どのような農業経営をされていますか?

実践農場で研修を行った京野菜や茶を収入の軸として生計を立てている実践農場の修了者は数多くいます。

実践農場では、技術習得に必要な規模の農地で研修を行いますので、研修の終了後に、規模拡大を図ったり、実践農場で培った技術を基に、他の京野菜や果菜類など新たな品目にチャレンジしたりする方もいます。

Q4 実践農場はどのように設置されるのですか?

実践農場は、就農希望者と受入候補地域とのマッチングが始まってから、地域の方々や市町村など関係機関とともに設置に向けた様々な調整が開始されます。

研修用の農地や施設は、受入地域の方々のご協力により確保されます。また農業生産に係る技術指導等にあたる「技術指導者」や、農村での生活に必要な慣習を伝える「担い手づくり後見人」を置き、研修生への支援を依頼します。

このように、実践農場は多くの方々の理解と協力によって設置されます。

Q5 農村で生活し、農業経営を行う上で気をつけなければならないことは?

農業は自分だけでできるものではありません。地域の方々は、農業用水路の維持管理、畦畔の草刈り等、一人でできない仕事を皆で協力し合って行い、それによって地域の農業全体を支えてきた歴史を持っています。

農村で生活し、農業を続けていくためには、地域の習慣に馴染み、地域の一員として協力し、地域に貢献する姿勢が必要です。

このことを心がけ、努力すれば、好意的に受入れられるでしょう。

お問い合わせ先

まずは、京都府で就農したい方の相談窓口である「農林水産業ジョブカフェ」へお問い合わせください。

農林水産業ジョブカフェ(就農と田舎暮らしに関する相談窓口)

〒601-8047 京都市南区東九条下殿田町70 京都テルサ西館3階 京都ジョブパーク内
電話 075-682-1800(FAX兼用です)
メールアドレス norin@kyoto-jobpark.jp
相談時間 毎週火曜、木曜、土曜日の9時から16時(ただし、12時から13時の間は除く)
(日曜・祝日、年末年始は休み)

相談をご希望の方は、電話・メールで事前予約をお願いします。

お断り

研修開始までには様々な調整に時間を要することが多いので、しっかりと準備期間を設けた上で相談にお越しください。

また、就農を希望する方の状況や受入候補地域の状況によっては、御希望どおりの条件の「実践農場」が設置できない場合もありますので、あらかじめ御承知ください。

お問い合わせ

農林水産部経営支援・担い手育成課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5039

ninaite@pref.kyoto.lg.jp