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府内では過疎化や高齢化が進行しており、地域内に分散する小中区画圃場を集約した集落型営農組織等による農業生産が期待されていますが、これら営農組織からは、さらなる経営力向上につながる品目が求められています。
そこで、需要が堅調で規模拡大が期待できる黒ダイズエダマメに着目し、コストを抑えつつ環境負荷を軽減し、生産性と地力が持続できるような栽培方式の開発を目指します。
本研究では、エダマメを中心とした輪作体系において、緑肥や混合体費複合肥料、プラスチック被覆を含まない肥効調節型肥料などを利用した持続的な施肥法を確立し、さらに土壌環境への影響も評価します。
写真:緑肥(ヘアリーベッチ)のすきこみの様子と、エダマメの中耕作業の様子
黒大豆エダマメの主要害虫の発生時期を解明するとともに、主要害虫(ハスモンヨトウ、カンザワハダニ)に有効で土着天敵に影響の少ない薬剤を探索します。
また、バンカープランツとしてソルゴーを用い、土着天敵を活用した防除技術の確立を目指します。
写真:定植後のエダマメ
主に「夏どり丹波黒2号」の収穫期に発生する炭疽病の発生生態を解明するとともに薬剤散布による本病の防除対策を確立します。
生産者および加工業者の要望により、4~6月収穫の新規作物を検討しています。
その候補であるハクサイの定植前(1~3月)は積雪や融雪水の影響で圃場作業が困難なことから、秋期畝立て基肥全量施肥
技術を確立します。
写真:ハクサイの収穫調査前の様子
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