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少子高齢化による農業後継者の田舎離れ、担い手の不足が懸念される中、地域の農業への関心を高め、同時に地域の活性化を図るために、山の芋丼やキュウリの加工品などの「さとの駅みたけ」での販売や草刈りボランティアの受け入れ、非農家を含めたグループでの山フキの栽培やひまわり栽培など様々な活動を行っている。
山の芋丼
草刈ボランティア
集落内にあるため池でスイレンを栽培しており、年に一度スイレン祭りを開催し地区内外から多くの人を集めている。
また、隣接する別のため池はビオトープとしてメダカを飼育しており、ため池を中心として非農家や地区外との連携を深め活気ある村づくりを行っている。
ため池周辺の草刈
第三期対策開始をきっかけに、これまで過疎・高齢化により中山間地域等直接支払制度に取り組むことのできなかった集落を加え、5集落で活動を行っている。小規模・高齢化集落支援加算に取り組み、核となる農事組合法人かわいを中心としてこれまで耕作されていなかった農地を復旧し小豆やそばの栽培を行っている。
耕作されなくなった農地の復旧
地区中心部
地域の特色を生かした営農を確立するため、独自に有機堆肥の購入や果樹苗の購入に対して補助を行っている。また、地区内の観光マップを作成し地元の資源を生かし地区内外の非農家との交流・連携を大切にしている。
「日本の棚田百選」に選定された当集落において、棚田農業体験ツアー、棚田オーナー制度を行い、都市住民の参加協力を得て、遊休農地の有効利用と集落の活性化が図られている。また、これをきっかけに移住者が生まれ、ブルーベリー体験農園が開設されるなど、さらなる都市住民との交流が生まれている。
棚田農業体験ツアー
過疎・高齢化が進行し農地の維持が困難になりつつある中、集落内の景観形成と活性化を目的に平成25年から桜の植樹を行っている。
桜の植樹作業
コスモス等の景観作物の栽培
与保呂集落を中心に活動する農業生産法人「株式会社よほろファーム」と連携し、自分での耕作が困難になった農地を引き受け、農地の荒廃化を防いでいる。
また、収穫祭を開催して、生産意欲の拡大につなげている。
地域で開催している収穫祭
不耕作地の復旧
耕作放棄地の復旧と市民農園の開設による地域住民と市街地住民の協働から発展したNPO法人「名水の里杉山」が、集落で栽培した酒米と地域の名水を使った地酒「大杉」を販売している。また、さとボラ(ふるさとボランティア)を活用して、わさび園の復旧を図った。
復旧農地で市民農園開設
地酒「大杉」
あじさいで知られる舞鶴自然文化園に向かう道沿いにある同集落において、あじさいを植樹することで、集落を超えた広域的な地域の良好な景観を形成に貢献する。
コスモスの種まき
あじさいの手入れ
若年層の地域への定着を促すためには、各施策が一体的に取り組むことが必要であることから、本交付金により受け入れ環境の整備として、共同利用機械購入、シカやイノシシなどの獣害対策に取り組んできた。
一方、集落を訪れてもらうことが、人材呼び込みの裾野を広げることにもつながることから、都市住民に田舎暮らしや農業体験をしてもらうため、棚田オーナー制や農作業体験、地域資源である赤岩山の登山口にあたる立地条件を活かし、都市農村交流にも取り組んでいる。
このような取組を通じ、集落外からの新規就農者や帰農した人の数は、着実に増えてきている。
都市住民との交流
有害鳥獣防護柵の設置
自分で耕作ができない方が増えつつある中、真壁営農組合を中心に自分で耕作できない農地について農作業を受託し、耕作放棄地の発生を防いでいる。
水稲、小豆、そばを作付しており、地元の子どもとその保護者に小豆の収穫体験をしてもらい体験を通して農業学習を実施している。
また、収穫体験で収穫したもので収穫祭を実施し、地域住民との交流にも取り組んでいる。
水路の草刈り作業
小豆の収穫体験
従来から農地集積に貢献してきた、地元の農業者で構成される農作業受託組織上八田ファミリー農場を念願の法人化に結び付けた。この法人を軸として集落内の耕作放棄地発生防止・集積化に努めていく。
また、特別栽培米や京都府が作付を推進する酒米の生産にも取り組み、価値の高い稲作経営を目指している。
設立総会
地元の農業者を中心とし、毎年度集落内農道のコンクリート舗装を行なっている。農作物運搬を容易にし、また安全に通行できるよう取り組んでいる。
また、用水確保を目的とした水路補修や、鳥獣害防止対策として電気柵を設置されるなど、集落内の農業環境を整備している。
農道舗装1
農道舗装2
地場産農産物の加工・販売として、集落産の梅(ほかにも味噌)を加工・販売する和木町農林振興組合を立ち上げ、地元の祭りや観光案内所、温泉の販売コーナーや、地産地消のイベントで販売している。和木集落の加工品のPRと収益向上を図り、集落の活性化につながっている。
販売活動
梅干しづくり
多面的機能を増進する取り組みのなかで、集落内の遊休農地などの景観保持に努めるため、コスモス(約450平方メートル)を栽培した。
また、新規作物として黒瓜を栽培し、奈良漬加工したものを地元特産品の「瀬尾谷漬け」として地場産農産物の販売振興に力を入れている。
コスモス栽培
新規作物の黒瓜
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