更新日:2017年9月27日

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丹後地域

39 宮津市矢原(やはら)・脇の浜(わきのはま)集落協定 [協定面積19.1ha、協定参加者32人]

  • この地区はみんなで守る

2つの集落で連携し組織される矢原・脇の浜集落協定では、高齢化や後継者不足等により農地及び農業施設の管理が農業者だけでは困難になりつつある中、1集落単独ではできないことも隣接する集落と出来るとの思いで2集落連携して「この地区はみんなで守る」をキャッチフレーズに本対策に取り組んできた。
2集落で連携し、新たな担い手の確保や定期的な草刈等の農地・景観の保全、共同の農作業場の竣工等、地域の有用資源は地域で守る諸活動を行っている。
加えて、女性住民が主体的に行うチューリップやコスモス等の植栽による景観形成活動や、集落内で栽培したそばの試食会の開催等が、地域住民の交流及び地域の事を話し合う良い機会になっており、この組織の活動が地域の農地及び景観の保全等において大きな役割を担っている。

共同での農地の保全活動

農作業場の竣工

40 宮津市中の茶屋(なかのちゃや)圃場管理組合 集落協定 [協定面積3.8ha、協定参加者5人]

  • 住民以外も力を合わせて~みんなで守ろう 中の茶屋の景観~

中の茶屋集落では、住民の少子高齢化及び他地域への転出等により、人口が急減し、高齢化が進む丹後地域の中でも、特に高齢化が進んでいる集落である。
協定参加者5人のうち、3名が他市に居住しているなど、少人数で集落の農地・景観を維持管理していく事への負担が大きいため、他市に在住している協定参加者の息子夫婦や親戚等に協力を要請し、定期的に協同で協定農用地の維持管理、周辺林地の除草や、お盆やGW等の連休時には、集落の農地全体に鳥獣害防止のための電気柵を設置するなどの取組みを行っている。
この様に、地域の実情に即した農業生産活動及び地区の景観の保全を、協同で支え合い行うことで持続可能な体制の整備を図っている。

協同での農地・景観の保全

協同での農地・景観の保全

41 宮津市小田宿野(おだしゅくの)営農組合 集落協定 [協定面積41.7ha、協定参加者71人、1団体]

  • 若けぇもんに 負けてたまるか わしもやる

小田宿野集落では、少子高齢化にイノシシ等による鳥獣被害の増加などが加わり、集落内において、耕作等の継続が困難な農地が発生しかねない状況となっていた。
このことから、中山間地域等直接支払交付金を活用し、集落の山際を一体的に金網フェンスで囲うなどの有害鳥獣被害対策や、地域農業の最後の受け皿である営農組合の活動を強化するため、農作業場の竣工による農作業受託体制の強化に取り組んでいる。
また、農作業受託の拡大やEM堆肥を使用した小田宿野産の有機栽培コシヒカリ「無双」の販売など、集落の農業を守る活動を推進している。

金網柵の設置作業

農作業場の竣工

42 京丹後市砂方(すながた)集落協定 [協定面積9.3ha、協定参加者20人、4団体]

  • 共同活動による地域一体感の醸成

協定農用地の保全管理を始め、広範な草刈りや景観作物の作付けを行うほか、集落内を貫く幹線道路沿いに花を植え付けることによって、観光路線の美化に資するとともに、共同活動を通じて地域の一体感を醸成することができた。

花の植え付け

 

43 京丹後市野間(のま)集落協定 [協定面積28.5ha、協定参加者48人、4団体]

  • 集落連携による取り組みの展開

高齢化の進む地域にあって、耕作困難となりつつある他集落と連携し、集落協定の規模拡大を行うとともに、農作業の受託等の取組を広げている。
また、従来より地域の活性化を担う人材の育成には積極的に取り組んでいるところであるが、年の経過とともに人材が固定化してきているため、移住者の受入を始めとした、新たな人材による、新たな視点に基づいた地域活性化への展開を進めている。

水路改修作業

44 京丹後市甲坂(こうさか)集落協定 [協定面積5.2ha、協定参加者16人]

  • 域学連携による地域活性化

集団管理による荒廃農地の発生防止とともに、都市部との交流事業にも積極的に取り組んでいる。特に龍谷大学との農作業等の共同取り組みなどを通じ、都市部との交流と地域内住民相互の交流を深めることができた。これにより、地域の事業に若者が積極的に参加するようになり、地域の内側からも空気が活性化しつつある。

学生との共同作業

45 京丹後市丸山(まるやま)集落協定 [協定面積6.3ha、協定参加者19人]

  • 美しい農村風景づくり

高齢化が進む集落にあって、ヘリ防除など作業の省力化を図るなど、集落一体となって農業に取り組みやすい環境を整えるとともに、コスモス・ひまわりなど景観作物を植栽するなどの共同作業による地域の一体感を醸成することができた。
また、道路から見た景観作物による風景が美しく、単に通過点にとどまらない集落の存在感を示すことができた。

ひまわり畑での作業

46 伊根町大原(おおはら)集落協定 [協定面積9.4ha、協定参加者16人、2団体]

  • 人のつながりと花の景観が美しい大原集落

大原集落は、主に水稲(主食・採種)作付が中心の集落です。大原集落では協定に基づき、景観作物やコスモスの作付に取組むことで、集落内の景観の維持・向上を担う重要な組織として活動しています。

赤・白・ピンクのコスモスが美しい大原集落の風景

47 伊根町新井(にい)集落協定 [協定面積6.9ha、協定参加者23人、1団体]

  • 青い海、水田の緑、人の心を癒す景観 新井集落

新井地区は半農半漁の協定参加者が多く、早朝は漁業、昼から農業と忙しい日常生活の中で中山間直接支払制度に取組んでいます。
この新井集落の協定参加者の結束力は強く、定期的に草刈りや農業用施設の維持管理が施された農地は写真のようにとても美しく、青い日本海と調和した美しい景観は訪れた観光客が写真に収めるほどです。

管理の行き届いた農地と青い日本海の調和が美しい新井の水田

48 与謝野町与謝(よざ)中山間振興会 集落協定 [協定面積57.8ha、協定参加者68人、4団体]

  • 大豆・米の共同乾燥・調製を通じて集落型法人化を実現

制度を契機として、平成12年8月に「与謝中山間振興会」を設立し、それまで農家が個別に行っていた農道・水路の管理作業や農業用機械の共同化を実施して、農業生産活動を集落で補完できる仕組みづくりを構築している。

与謝野町が整備した「大豆・米乾燥調整施設」(ミニライスセンター)の管理・運営にあたっては、施設運営委員会が、集落内の米の乾燥・調製を行うなど、部門毎に専門委員会を設け、活動を行ってきた。
平成23年6月には、施設運営委員会が母体となり、株式会社与謝ファームとして法人化した。町内で集落を母体とした法人化の第1号であり、今後、地域農業の振興に大きく貢献するものと期待されている。

平成24年度には集落一円を囲む獣害対策フェンスを設置・引き続き管理するなど獣から集落を守る取り組みを進めている。

大豆・米乾燥調整施設

獣害フェンス設置図

49 与謝野町滝(たき)・金屋(かなや)中山間振興会 集落協定 [協定面積92.1ha、協定参加者98人、8団体]

  • 2集落の中山間、農地・水組織を1本化 府内最大協定誕生 事務員配置も

平成21年度から複数集落が連携し地域課題解決に取り組む京都府の単独事業「命の里事業」に着手し、翌年度に「滝・金屋中山間振興会」が設立された。命の里事業を実施するまでに滝・金屋地区では中山間直接支払制度や農地水環境保全事業に係る農業組織が5組織あったが、集落を越えた話合いによって組織を一本化し、事務所を設けて事務員を設置し組織の運営強化を図っている。

農業振興チーム(中山間直接支払制度、農地水環境保全対策)、収益事業チーム(直売所運営)、地域活性化チーム(地区住民連携による地域づくり)の3つの部会を設置し、地域ぐるみの地域活性化に向けた話し合いや実践活動が行われている。京力農場プラン(人・農地プラン)づくりでは、農業振興チームが協議母体になり平成24年10月に作成した。(府内で2番目)。
また、京阪神の大学生を一定期間受け入れた地域活性化に向けた活動(京都Xキャンプ)にも取り組んでおり、学生は地域に一定期間滞在し、文化・歴史、基幹産業(農業・織物)、観光や住民コミュニティー等様々な視点から調査・研究し、中山間役員とワークショップを重ね、地域課題解決に向けて活動を展開している。

事務所兼直売所

大学生との交流

50 与謝野町温江(あつえ)集落協定 [協定面積55ha、協定参加者73人、2団体]

  • ホタル飛びかう清流と緑豊かな与謝野の里

第3期対策からは対象農用地が増え、対象農用地のほとんどの農地で制度に取り組んだ。
農業者の高齢化が進む中で、兼業農家が多い温江集落では、農業を行いやすい環境を作ることが重要であると考え、農道舗装が未整備な箇所等を舗装すなど集落全体で農業生産環境の整備に取組むこととした。また、京力農場プラン(人・農地プラン)についても、温江集落協定が中心となり平成25年3月の作成され、将来ビジョンについても改めて話し合いが行われた。

農産加工品製造試作

軽トラ市の開催

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農林水産部農村振興課

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