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令和元年度 京都府織物・機械金属振興センター 研究報告

 

タイトル

報告者

飽和蒸気を用いた絹織物の加工条件の検討(PDF:1,249KB)  河本 浩明
γ-アミノ酪酸の分析条件検討(PDF:581KB)  齋藤 遼
ICPを用いたミネラル成分の検討(PDF:671KB)  川端 久之
丹後ちりめんの用途拡大に向けた取組(第2報)(PDF:1,053KB)  徳本 幸紘
丹後ちりめんを使用した寝具の性能評価(PDF:951KB)  小松 亮介
織物製造工程で生じる副産糸の有効活用に関する研究2(PDF:500KB)  新池 昌弘
丹後テキスタイルのブライダル展開に向けた研究(PDF:661KB)  吉岡 和真
魚の選別機開発(PDF:1,785KB)  村山 智之
3Dプリンタ造形における造形手法の検討(PDF:422KB)  藤田 寿広
CNC三次元測定機の測定物設置場所における測定結果の影響について(PDF:842KB)  髙島 崚志

 

研究報告 概要

飽和蒸気を用いた絹織物の加工条件の検討

河本 浩明

飽和蒸気を用いた絹織物の防縮効果について検討を行った結果、飽和蒸気温度が高いほど防縮効果が高いことを確認できた。また、樹脂加工を用いた防スレ加工を併せて行う条件についても検討したところ、いくつかの知見を得られた。

γ-アミノ酪酸の分析条件検討

齋藤 遼

機能性成分として注目を集めているγ-アミノ酪酸(以下GABA)の汎用高速液体クロマトグラフによる分析検討を行った。従来当センターで行っていた9-フルオレメチルクロロギ酸を用いたアミノ酸誘導体化法ではアミノ酸混合標準液(18種含有)中のアミノ酸とGABAの分離が困難であったためアミノ酸誘導体化法を検討したところ、o-フタルアルデヒドによる誘導体化法で分離が可能となった。

ICPを用いたミネラル成分の検討

川端 久之

2019年度ミネラル分析の依頼があった試料(桑葉を加工して桑茶としたもの)を用いて、食品の付加価値向上のためのミネラル分析が可能な体制を整えることを目的とし、ICP発光分光分析装置を用い、前処理方法と分析条件を検討したところ、分析可能である条件が確認できた。

丹後ちりめんの用途拡大に向けた取組(第2報) 

徳本 幸紘 荻野 宏子 宮下 千津代 袖長 吟治 小松 亮介 吉岡 凜

丹後ちりめんの用途拡大に向けて、ベビー用品やスマートテキスタイル等に展開できる織物素材を開発した。これらの素材はギフト・ショーSOZAI展に出展したほか、当センターのFacebookに投稿し産地内外に情報を発信した。その結果、新たな連携先として国内外の大学、デザイナー、メーカー等にネットワークを拡大できた。さらに産地機業に対しこのネットワークを繋ぎ、また開発した素材の技術移転を進めた。

丹後ちりめんを使用した寝具の性能評価

小松 亮介 井澤 一郎

宿泊施設での使用を目的とした丹後ちりめん素材寝具の開発を目指し、寝具の業務洗濯への耐久性について調査を実施したところ、生地への後加工及びシルク素材に適した業務洗濯の実施により一定の耐久性を確保できることがわかった。

織物製造工程で生じる副産糸の有効活用に関する研究2

新池 昌弘

本研究では、織物製造工程で生じる副産糸を数本揃えてよこ糸として製織した生地が、基準生地に近い風合いを得るための撚糸条件を見つけることを目的とした。その結果、S250T/mのよりを掛けることで、基準生地に近い風合いを得られることが示唆された。一重のような薄い生地に副産糸を用いることで、基準生地よりも形状が安定し易くなる可能性が示唆された。

丹後テキスタイルのブライダル展開に向けた研究

吉岡 和真

2018年度に取組んだ「丹後テキスタイルのブライダル展開に向けた調査研究」で得られたデータをもとに、よこ糸のより数、太さを変化させ試作を行い、物性試験を実施した。またブライダル企業を訪問し、試作した生地について意見交換した。その結果、ドレープ試験では、大きな差が見られなかった。ブライダル企業からは、どの試作も柔らかくしなやかな生地で、光沢感が良いとの評価を得た。

魚の選別機開発

村山 智之 松本 泰輔

地域の漁業現場における魚の選別作業は、現在水揚げされた魚を目視による手作業で体長によって分別されているが、鮮度を保ちながら行う手作業は大変な労力を必要とすることから、自動選別機導入による労力削減が必要とされている。2019年度はLabVIEWとカメラを用いた画像選別機の試作を行った。

3Dプリンタ造形における造形手法の検討

藤田 寿広

当センターで所有している3Dプリンタにて出力される器物の高精度化を図るため、器物出力における各軸方向の出力特性の把握を行った。

CNC三次元測定機の測定物設置場所における測定結果の影響について

髙島 崚志

当センターで所有している高精度CNC三次元測定機、CNC三次元測定機において、測定物設置場所における測定結果の影響について評価を行った。

 

 

お問い合わせ

商工労働観光部産業労働総務課 織物・機械金属振興センター

京丹後市峰山町荒山225

ファックス:0772-62-5240

oriki-kikakurenkei@pref.kyoto.lg.jp