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令和3年度 京都府織物・機械金属振興センター 研究報告

 

タイトル

報告者

 繊維製品の抗菌性試験の実施体制の確立2(PDF:1,097KB)  川戸 伸一
 ファインバブルを使用した新たな精練方法の検討(PDF:893KB)  川端 久之
 丹後ちりめんの用途拡大に向けた素材開発及び事業化の取組2
(PDF:1,315KB)
 徳本 幸紘
 シミュレーションソフトで作成した模擬的な生機と
 実際に製造した織物の画像アーカイブの作成(PDF:1,346KB)

 ・抜粋(アーカイブ)(PDF:416KB)
 徳本 幸紘
 自動翻訳システム開発に向けた用語調査(PDF:408KB)  新池 昌弘
 織機部品(ピッカ)の新規開発に向けた取組(PDF:1,028KB)  小松 亮介
 織物製造技術のアーカイブ化に向けた取組(PDF:658KB)  吉岡 和真
 丹後地域の異業種課題解決への技術研究1
 ~魚選別機及び食品乾燥機の技術開発~(PDF:780KB)
 前野 佑基
 村山 智之

 情報処理を活用したシステム構築の検討2(PDF:586KB)

 小川 昴佑

 

研究報告 概要

繊維製品の抗菌性試験の実施体制の確立2

川戸 伸一

 繊維製品の抗菌性試験について、2020年度の検討で概ね当センターで実施できる見込みを得たが、定量試験の菌液吸収法では繊維製品に接種した菌が増殖しない事例や接種菌濃度の規定範囲逸脱事例がみられたことから、菌液の調製について追加検討を行い、安定して試験の実施が可能となった。また、定性試験のハロー法の菌液濃度の事例を整理し、一定の吸光度で規定濃度範囲の菌液が調製できることが確認できた。併せて、菌液吸収法を生菌数ではなくATP(adenosine triphosphate:アデノシン三リン酸)の量で定量する手法(ATP発光測定法)を検討し、同法で実施する際の課題が明らかになった。

 

ファインバブルを利用した新たな精練方法の検討

川端 久之、齋藤 遼、川戸 伸一、井澤 一郎

 一般的な生機の精練工程における課題対応として、精練に使用する薬品量の削減及び精練温度の低温化を目的とし、ファインバブル水を使用した新たな精練方法について検討した。その結果、生機の精練工程を再現した条件である「本練り」及び「浸漬」条件下では、ファインバブル水利用の有効性が見込めないことが分かった。

 

丹後ちりめんの用途拡大に向けた素材開発及び事業化の取組2

徳本 幸紘、荻野 宏子、川端 久之
小牧 由美、袖長 吟治、宮下 千津代

 丹後ちりめんの用途拡大に向けて、サスティナブルな原材料を用いた素材開発やウェアラブルIoTへの展開の可能性調査を行った。また開発した素材を展示会に出展し、丹後ちりめんに関する人脈やニーズの開拓に取り組んだ。

 

シミュレーションソフトで作成した模擬的な生機と
実際に製造した織物の画像アーカイブの作成

徳本 幸紘

 織物の試作支援やオンライン商談のツールとするため、丹後の紋織り技術の特徴である棒刀及び伏せと連動するシミュレーションソフトを開発した。ただし精練により発現するシボ、光沢、ドレープ等はシミュレーションできないため、実際の織物を製造し、3Dモデル及びアニメーションを作成してアーカイブ化した。

 

自動翻訳システム開発に向けた用語調査

新池 昌弘

 丹後産地機業向けの翻訳システムの構築のために、翻訳ソフトでの翻訳精度を調査したところ、約4割の文章に違和感があった。また、収集した文章の中で翻訳結果に違和感を持った用語数は約2割であり、その内の約8割が専門用語集に掲載されている用語であった。

 

織機部品(ピッカ)の新規開発に向けた取組

小松 亮介、村山 智之

 既存ピッカの現状(産地での使用状況と供給体制等)と物性についての調査及び3Dプリンターによる試作を行った。それらからピッカの新規開発に向けた指標となる知見を得ることができた。

 

織物製造技術のアーカイブ化に向けた取組

吉岡 和真、荻野 宏子

 丹後織物産地の織物従事者は、60歳以上が約8割を占めており、高齢化が進んでいる。本研究では、技能の継承を目的に製織準備工程の作業方法を映像化した。また、不足している作業のポイントやコツを見つけるために「糸結び」工程における経験者と未経験者の作業時間を調査した。その結果、映像中に不足している作業のポイントやコツを確認することができた。

 

丹後地域の異業種課題解決への技術研究1

前野 佑基、村山 智之

 丹後地域の基幹産業である機械金属業の技術と地域資源(農水産物)を活用した新産業を促進するために、魚選別機及び食品乾燥機の2つのテーマについて試作・事業化等の新製品開発の支援を実施した。

 

情報処理を活用したシステム構築の検討2

小川 昴佑

 業務を効率化するための技術として注目されているIoTを用いた技術支援を推進するにあたり、2020年度に実施した地域企業への調査から具体的な活用例となるシステムを試作した。

お問い合わせ

商工労働観光部産業労働総務課 織物・機械金属振興センター

京丹後市峰山町荒山225

ファックス:0772-62-5240

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