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薬剤師の先輩職員

経歴の所属名は、発令当時のものです。(組織改正により、現在の所属名と異なる場合もあります。)

滝田 淳(平成20年度採用)

 経歴

平成20年4月 南丹保健所環境衛生室
平成23年4月 消防安全課安全・救急担当

 

 

 京都府職員を志望した動機・きっかけ等について教えてください。

 就職活動の時に、「人のためになる仕事・役に立つ仕事」に就きたいと思うのと同時に、患者さんや医療業界だけに特化するのではなく、様々な業界がどのように活動し、様々な人がどのように生活しているかを知りたい、という思いがあり、公務員を目指しました。また、京都府には京都市という大都市、京丹波を中心とした山間部、丹後には海岸部があります。現代科学と伝統文化の両方を有し、日本の地理形態も一通りそろっている京都府は、私が考える「様々」を備えていました。
 また、薬剤師として働くことを考えると、病院や薬局で薬剤師の中で薬剤師として働くのでは、個人の特徴を出しにくいと考えていました。行政職や他の専門職の中で薬剤師として働く方が、薬剤師としての自分の個性が生きるのではないか、薬剤師としての職能を発揮できるのではないか、という思いもありました。

 入庁前と入庁後で、府職員や仕事に対するイメージはどう変化しましたか?

 薬剤師は、薬事関係の仕事ばかりかと思っていましたが、いざ入ってみると実に様々な仕事があります。前の職場では、薬事はもちろん、食中毒の調査、温泉の許可相談、シックハウスの室内検査、衛生害虫の苦情相談などの仕事もしましたし、現在の職場では、高圧ガスや火薬、救急に関する仕事をしており、全く薬とかけ離れた世界の仕事をしているなと感じます。しかし、医療業界から離れた薬剤師の役割はこんなにたくさんあるのだということ、そして薬の知識の基礎になっている化学や、日常生活の安心・安全と密接した公衆衛生学の知識が社会では広く必要とされていることを実感しています。

 やりがいや喜びを感じるのはどんなところですか。

 私は、高圧ガス施設や薬局開設の許可など許認可業務の仕事を多くしてきました。許認可業務を行う公務員の立場は、スポーツで例えると審判の立場と考えています。業界という種目の中で事業者という名のプレーヤー達が切磋琢磨しながら競い合っています。審判の役割は、法律というルールから外れないようにプレーヤーに注意を払い、時には強く指導し、時にはルールを伝えるための講習会を開催したりすること。表舞台に立つプレーヤーのような派手な仕事ではありませんが、社会にとって不可欠な存在である仕事にやりがいを感じています。

 受験される皆さんへのメッセージ

 薬大生の多くは医療業界の中で薬剤師として働く進路を選び、公務員を進路に選ぶというのは少数かもしれません。しかし、公務員薬剤師には、食品衛生や薬事関係の仕事をはじめとして、実に様々な業務があります。これだけ多くの種類の業務があれば、必ず自分に合う業務が見つかると思います。試験が難しいと敬遠せず、ぜひ試験を受けてみてください。

(平成24年5月取材)

 

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