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「京都の出版社に聞く」開催報告(第4回)

京都府立京都学・歴彩館では、今年度、京都の出版社の方に、自社のことや刊行している出版物のこと、ご自身の日々の仕事内容等についてご講演いただく、「京都の出版社に聞く」を開催しています。第4回目として、臨川書店の方をお招きして開催しました。

  • 日時
    平成30年9月28日(金曜日)18時30分~20時00分
  • 場所
    京都府立京都学・歴彩館1階 小ホール
  • 参加者数
    24名
  • 内容
    (1)講演 臨川書店 編集部 小野朋美氏
    古書店から出発した臨川書店は、学術的なつながりもあり、昭和38(1963)年に編集部を設け、人文系を始めとする学術書の出版を始めました。古書店の経験や京都大学や同志社大学に近いという立地を活かし、学問の研究に必要な復刻すべき資料を選定し、最先端の研究者の解説や解題をつけ、出版してきました。『佐藤春夫全集』や『ヘルマンヘッセ全集』など学術研究に寄与する資料に加え、『日記で読む日本史シリーズ』といった読者に親しみ易い図書にもジャンルを広げ出版しています。学術出版は、最新の研究を公にするもので、教養を深めたい人に最新の研究を届けるものです。また、京都の出版社として、関西のトピックについて、関西の著者に関わって頂いています。
    後半は、数々の受賞図書をご紹介頂くと共に、受講者からの質問にお答え頂き、理解を深めることができました。

    (2)展示資料自由閲覧
    『新修京都叢書』や『江戸時代料理本集成』など利用の多い復刻版の資料集を中心に、学術書や教養書を展示しました。また、臨川書店に関する新聞記事、展示資料を使ったレファレンス事例を紹介するパネルを展示しました。参加者は本を手に取り、熱心に閲覧されていました。
  • 参加者の声
    「質問コーナーが長くあったので深く話が聞けた」「本を先生といっしょに見れるというのがとても良かった」「書籍の歴史が面白かったです」「最近の研究を伝える使命が出版社にあるとの主張には共感をもった」との声をいただきました。

 

講演の様子

展示資料閲覧の様子

お問い合わせ

文化生活部文化政策室 京都学・歴彩館

京都市左京区下鴨半木町1-29

ファックス:075-791-9466

rekisaikan-kikaku@pref.kyoto.lg.jp