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第7回 行政運営の基本理念・原則となる条例検討委員会の概要

開催日時

平成21年9月4日(金曜) 午後1時30分から午後3時20分

場所

京都府公館 レセプションホール

出席者

検討委員

高木光委員(座長)、太田貴美委員、丘眞奈美委員、 佐藤満委員、中山泰委員

京都府

髙嶋政策企画部長、井上企画監、山田政策企画部副部長ほか

主な議論テーマ及び発言要旨

(議論テーマ)

  •  第1回から第6回会議の議論を踏まえ
    「行政運営の基本理念・原則となる条例(仮称)検討報告書」(案)について

(委員発言要旨)

(佐藤委員)

  •  やわらかなイメージとするための「です。ます調」による条例の策定については、困難な面が多いとの検討経過があったが、この方向性についてはどのように示すのか。

(高木座長)

  • 法令として「です。ます調」による制定が、全く困難であるということではなかったと理解している。

(佐藤委員)

  • 府民にとっては確かに親しみやすくて良い点があるが、一方で法令としては曖昧な表現になるおそれがある。

(中山委員)

  • 国内の条例の制定例を広く当たれば、先例はあるのではないかと思う。府民の立場から幅広く検討する中の一事項として、考慮していくことにすればよいのではないか。
  • 行政にありがちな「上から目線」の見直しも、よい着眼点だと思う。

(高木座長)

  • 「上から目線」については、ビジョン懇話会での長期ビジョン等の検討過程でも指摘されており、委員の間でも認識が共有されつつある。

(太田委員)

  • 府民にとって柔和で易しさがあるということではないか。必ずしも「です。ます調」にこだわることはないと思う。

(中山委員)

  • 府民の立ち位置を基本にして、府民目線で規定していくということで通じると考える。

(丘委員)

  • 条例が対象とする府民の範囲にも関わることだと思う。例えば中学生の世代まで理解できるものを目指すとか。
  • テレビの業界では、中学生にも解ること、その上で大人の間でもきちっと通用することがひとつの基準になっている。

(佐藤委員)

  • 決して否定するものではなく、府民にも歓迎されると思うが、言葉遣いが返って曖昧さやいろいろな解釈につながるのは適当ではない。
  • 条例の素案を作成して、法制の担当者や研究者でなく、日常、法令に接する機会のない人に読んでもらい、起草者の意図の通り意味が通じるかどうか確認することも大切だろう。

(中山委員)

  • 市町村の立場から是非検討をいただきたいのは、南北に長く、それぞれの地域で経済活動や人口などの環境が異なる、多様な市町村の存在を踏まえることである。格差の是正が示されているが、前向きな方向として、平板でなく変化に富む各地域の特色を生かし合い、相乗効果を生むような府の行政の役割を盛り込んでいただきたい。

(丘委員)

  • 歴史・文化だけに依拠すると、それは時に対立的、排他的な背景や意味合いを含む場合がある。将来に向けて、お互いを生かし合うネットワークのようなものがあればよいのではないか。

(中山委員)

  • 府民を主体とした行政運営については、府民を真ん中に置いて展開するイメージだと思う。どちらかと言えば、基本原則にあるとおり住民を起点とすること、住民本位といったことであると思う。

(佐藤委員)

  • 主体という言葉がいろいろなところで出てくるが、使う場所によって整理が必要だと考える。

(太田委員)

  • 確かに主体という言葉については、使用する際の意味を確認すべきと思う。府民等の立場に立つということや、様々な公共活動におけるアクター、主役ということなど意味が異なっており、使い分ける必要がある。

(中山委員)

  • 府民の権利については、基本条例に規定しても規範性が低いということなどの理由から規定する必要性は乏しいとしてまとめられているが、これからの地域づくりには多様な主体が関わっていくことが必要であり、行政も府民の立場で進めていくという考え方を示す一方で、府民も地域を動かしていっていただく、府民が地域をリードしていってほしいという意味を込めて、何らかの規定を設けた方がよいと考える。

(高木座長)

  • 基本条例については理念を中心に掲げ、具体化については個別条例等、別のところで行うという整理の方向性を示しているが、権利を規定する場合も示して、府民の判断を待つということも考えられないことはない。

(佐藤委員)

  • この基本条例については、性格上、府民の範囲を規定しないということで進めており、その上で、府民の権利をどう示していくかということが論点になる。

(中山委員)

  • そうした検討の経過は理解しているが、敢えて何らかの規定が工夫できないか。個別の権利まで想定するものではないが、府民に対する意味のあるメッセージを出せないか。
  • 行政が府民本位で、参画・協働を基本に進めていくという方向がある中で、府民に何かを伝える、府庁でなくあなたたちだということを示したい。

(太田委員)

  • 相対するという意味ではなく、ともに同じ方向に向かっていこうということだと思う。

(中山委員)

  • 同じ方向性を打ち出すため、その方向性に向くためにも、府民に何かを示したい。義務、責務というレベルまでは必要ないが、ひとつの規範的なものとして現したい。

(佐藤委員)

  • 責務は難しいと思うが、先駆的な権利の示し方ということはあるのかも知れない。じっとしていても、府民サイドからはなかなか出てきづらいものであるということは確かである。

(高木座長)

  • この点については報告書の表現など、整理について検討を行いたい。

(高木座長)

  • 条例の基本となる視点に位置づけている、ユニバーサルの考え方については、日本語での表現を検討したが、的確な表現にたどり着くことができないままとなっている。

(中山委員)

  • 以前、国でユニバーサル・デザインの推進に携わったことがあり、個人的にはこの言葉に馴染みがある。個別の障壁に対処するのでなく、誰にもやさしいといったことが根底の考え方であると思う。

(太田委員)

  • 地元の住民と接している状況から考えても、この言葉のままでは通じないだろうという印象を持つ。できる限り適当な日本語で示していく必要があると思う。

(丘委員)

  • この言葉自体がユニバーサルには程遠い状況である。関係分野の知人に聴いてみたが、数人に限ってもそれぞれの立場によって解釈の仕方が全く異なっている。このことをみても、ユニバーサルの言葉の浸透や理解の現状がよく現れていると思う。

(高木座長)

  • 条例骨子案の検討に際しても、ユニバーサルが、行政運営について表現する言葉として適当かどうかを含め、引き続き検討をしていきたい。府民にきちっと届かなければ、条例に示す言葉としては適当でないということになるので、十分に考慮が必要である。

(協議・確認事項)

  • 条例検討に係る今後のスケジュール(案)について

(委員発言要旨)

  • 特になし 

第7回 資料1( PDFファイル ,2MB)(PDF:2,487KB)
第7回 資料2(PDF:199KB)
第7回 資料3( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,611KB)
第7回 資料4(PDF:126KB)
第7回 資料5(PDF:63KB)
第7回 資料6(PDF:81KB)

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