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府有林とは

沿革

京都府の府有林(府行造林地)は、明治39年、公有林野整備と造林推進を図ることを目的とした模範林を創設して以来、大正大礼林[恩賜記念林](1事業地)、昭和大礼記念林(10事業地)、紀元2,600年記念林(4事業地)、新規林[府有林50年記念](28事業地)の43箇所を記念林方式により造成、公益的機能の高度発揮や、森林・木材業の経営基盤の確立に大きく寄与しながら発展してきました。

平成26年度には「京都府森と緑の公社」が解散し、公社により造成・管理されていた分収林250事業地を府が継承し、これらの事業地についても既存の府有林と一体的に管理を行うこととなりました。

これにより、現在は293箇所、7,656haの森林を府有林として一体的な管理・経営を行っています。

府有林の概要

1:目的

奥地・大面積など自力開発の困難な公有林等(市町村・財産区・区有林・共有林等)を森林所有者と契約し府で管理することで、その地域における模範的経営を行い、地域における働く場の確保と、共有財産の造成を図るとともに、治山・治水機能を高め、地域住民の所得の増大と福祉の増進を図ることを目的としています。

 

大正大礼音賜林

大正大礼恩賜府有林(南丹市美山町河内谷)

2:管理の基本方針

府有林が、様々な公益的機能を発揮しており、また、今後の木材供給の一端を担うことが期待されることから、環境と経済の両立を図り、次の方針の下、契約者の要望も聞きながら、適切な管理に努めます。

 

方針1:水源の涵養、災害の防止等の森林の公益的機能の維持・増進

方針2:収益性に配慮した経営による木材の安定供給

 

3:府有林の現況

(1)府有林の現況(令和6年4月1日現在)

  種類 団地数 面積(ha) 契約期間 府分収割合 備考
1 大正大礼恩賜記念林(PDF:24KB) 1 494.16 T6~R24 6/10  
昭和大礼記念林(PDF:41KB) 10 842.78 S7~R39 5/10,7/10  
紀元2,600年記念林(PDF:30KB) 4 285.20 S18~R69 5/10,6/10  
新規林(PDF:57KB) 28 1,231.34 S30~R69 7/10  
43 2,853.48      
2 公社承継林(PDF:196KB) 250 4,802.50 S37~R66 7/10  
合計 293 7,655.98      

 

府有林を対象としたJ-クレジット制度の取組について

 近年、地球温暖化対策の重要性が高まっており、森林の二酸化炭素吸収源としての役割に大きな期待が寄せられています。このような中、京都府では、国が認証するJ-クレジット制度を活用し、地球温暖化防止、脱炭素社会の実現に寄与するとともに、同制度を活用したクレジット販売収入の確保に務め、安定的かつ持続的な府有林経営に取り組んで参ります。

 つきましては、所有者の皆様には下記の趣旨をご理解、ご協力いただきますようよろしくお願いいたします。

 

1 J-クレジット制度に取り組む森林

府有林 約7,000ha (人工林、天然林)

2 認証されたクレジットの活用

本制度により排出されたクレジットは、温室効果ガスの排出削減に取り組む府内企業等のカーボン・オフセットに活用されます。また、クレジットの販売収入は、更なる二酸化炭素の吸収に向け、今後の府有林の森林整備や管理に活用します。

3 実施期間

令和6年度から令和14年度まで (9年間)

 

お問い合わせ

農林水産部林業振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5010

ringyoshinko@pref.kyoto.lg.jp

(林業振興・府有林担当)