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京都府では、平成29年3月29日付けで、京都府若者の就職等の支援に関する条例に基づき、若者の雇用に積極的に取り組んでいる有限会社丸重屋様を「京都わかもの自立応援企業」に認証しています。
同社は、当時ひきこもり状態から脱却し、就労支援機関の支援を受けられたBさんを正規職員として採用され、若者の積極的な雇用や働きやすい職場環境づくりに取り組まれており、その取組について同社代表取締役 平手様にお話を伺いました。
〇企業紹介
企業名:有限会社丸重屋
所在地:〒607-8214
京都市山科区勧修寺平田町57
業務内容:橋梁の調査・点検・非破壊検査
代表者:平手 克治
従業員数:40名
〇採用から3年経って、Bさんの活躍ぶりはどうですか。
非常に優秀な人材です。同期の中でもトップの早さで昇級していますね。Bさんは非常に面倒見がよく、誰もが信頼できる人材であったことから、資格試験等における若手従業員の教育係を主に担当してもらっています。また、地元の学校で学生にドローンの操作方法を教えたり、今回のような認証制度を企画してもらったりと幅広く活躍してもらっています。会社の業務としては現場仕事が多いですが、そのような中で、地域とのふれあいや社員教育がなければ会社は成り立ちませんので、Bさんは大変貴重な存在です。
〇若者や女性が働きやすい職場環境づくりに向けて、どのような工夫をされていますか。
基本的なことかもしれませんが、お手洗いを男女別にすることや鍵のかかる更衣室を設けるといったことは行いました。また、特に規則として設けているわけではありませんが、お子様がいらっしゃる女性従業員の出退勤時間への配慮をしています。将来的にはテレワークを行えればいいなと思っています。
また、ITやドローン等にも活路を見いだしていければ、年齢性別に関係なく、働きやすい職場環境になるかなと考えているところですね。少し視点は変わりますが、制服のデザインや壁紙を可愛く工夫する等、ファッションやデザインの面でも何か進めていければいいなと思っています。
〇ひきこもりや長期離職者、障害をお持ちの方等の様々な事情により、就労経験やスキルが十分ではない方をこれから雇用される企業に対して、何か伝えたいことはありますか。
例えば、肢体不自由な方がいた場合に、経営者や上司が、そのような特性をその方の個性だと考えられるか否かが重要かなと思いますね。一般的にはまだまだそのような方を積極的に受入れていこうと考えている企業様は少ないのではないかなと思います。
私がBさんは立派だなと感じたところは、面接のときから不得意なことや欠点について正直に包み隠さず言ってくれたことです。はじめから教えてもらえると、会社としても配慮しやすいですし、仕事のミスマッチを防ぐことにも繋がります。ですので、会社としては、隠さなくても大丈夫、というような雰囲気づくりが大切になってくるかなと思いますね。もちろん、従業員全員での配慮や助け合いは必要ですけれどもね。
〇最後に(聞き手の感想)
同社は従業員の平均年齢が30代と若手従業員が中心となっている中で、ランチミーティングや交流面談の実施等、従業員同士が積極的にコミュニケーションを図る機会を設けており、若者を始めとした誰もが働きやすい職場環境づくりに努めておられます。また、プレミアムフライデーや社長の独断でプレミアムウィークを実施される等、様々な取組をされており、大変魅力的な企業だと感じました。
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