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認証番号7 京都EIC株式会社

 京都府では、平成29年9月29日付けで、京都府若者の就職等の支援に関する条例に基づき、若者の雇用に積極的に取り組んでいる京都EIC株式会社を「京都わかもの自立応援企業」に認証しています。

 同社は、自動制御装置の設計・製作、各種工業プラント計装の設計及び機器販売を行う企業で、就労支援機関で支援を受けられていたGさんを正規職員として採用されています。

 今回のインタビューでは、若者の積極的な雇用や働きやすい職場環境づくりについて、総務部の中野好謙様(次長)、西村憲孝様(人事担当)にお話を伺いました。(取材日:令和2年12月21日)

 

 

  • 企業紹介

企業名:京都EIC株式会社外観

所在地:〒613-0034

 京都府久世郡久御山町佐山西ノ口1-4

事業内容:各種製造業の生産・ユーティリティー設備向けオートメーションシステムのプランニング、制御装置の設計製作、ソフトウェアの設計開発、電気・計装工事、試運転支援・メンテナンスサービス

代表者:藤田 正樹

従業員数:42名

URL:https://kyotoeic.jp/(外部リンク)

 

Gさん

  • Gさんについて、どのような経緯で採用に至ったのですか。

 GさんはOJTで就職支援機関から当社に来てくれたのですが、その際の働きぶりを見て、採用を決めました。初めて会った時は緊張感もあってか大人しい印象を受けましたが、元々高等専門学校の電子系の学部を卒業していることもあって、業務のベースとなる専門的な知識は持っていました。OJTの期間は2ヶ月でしたが、持ち前の知識を活かして徐々に仕事に慣れていくと、次第に緊張もほぐれたようです。また、採用後は年の近い先輩たちとも関わりながら、周囲に打ち解けていますね。

 

  • Gさんの業務内容や現状について教えてください。

 当社では、ざっくり言うと、工場の仕事を自動化するような仕事をしています。自動化と一口に言っても、ソフト面(コンピュータを使ったソフトウェアによる自動化)とハード面(機械による自動化)に分かれるのですが、Gさんには主にソフトの開発に携わってもらっています。具体的には、特殊なコンピュータ言語を使い、作業工程の一部をプログラムするというものです。

 自動化の実現にはお客様との細やかなやりとりが必要で、要望をお聞きすることもあれば、ニーズを汲み取り、こちらからご提案することもあります。伴走型で進めていき、最終工程になれば、パソコンを実際に持ち込んだりして、自動化した機械が事前にプログラムしたどおりに動くかどうかというチェックをするのですが、Gさんは今日、そのチェックに行っています。一人で出来ることが増え、ソフトに関する知識も十分身についてきたように思うので、今後も専門性を高めながら、一人前になってもらいたいと考えています。自動化の工程を一人で担当するとなると、お客様に対する営業のスキルも必要となりますが、Gさんは面白い性格で、今や職場のムードメーカー的存在なので、接客する際にはぜひその良さを活かしてほしいですね。

 

  • 若者が働きやすい職場環境づくりに向けて、工夫していることや意識していることはありますか。
 まず、休みを取りやすい雰囲気づくりに努めています。中小企業は人手がぎりぎりのところも多いので、休むと周囲にしわ寄せがいくということもあったりするのですが、当社は資格試験の前に休みを消化するなど、わりと休暇をとりやすい環境だと思います。時間単位で年次有給休暇を取れるようにしたり、新型コロナウイルス感染症を受けた時差出勤制度の導入など、社員にとって働きやすい環境を作れるよう、柔軟に対応しています。

 

  また、今年は新型コロナの影響もありますが、例年であれば福利厚生の一環として、春にお花見をしたり、12月には忘年会を開催します。社員旅行を企画することもありますね。

 それから、当社では事務職・技術職問わず資格の取得を推奨しているところ、国家資格や公的資格を取得した従業員に対し報奨金を出すことで、モチベーションアップを図っています。知識を得ることを大事にする社風なので、社員の意欲を高めて、色々なことを吸収してくれれば良い左・中野氏、右・西村氏と思っています。そのほか、お客様との交渉から金銭的なことまでマネジメントする工番責任者という資格があるのですが、スキルアップを目指し、その資格の取得に向けても努力するよう、各部署で推進しているところです。

 当社は個人ごとに裁量が大きいことが特長なので、やりたいことには何でも挑戦してもらえますし、休みを自分のペースで取れるなど、ワークライフバランスにも配慮することで、働きやすい職場環境づくりに寄与できているのではないかと思います。

 

  • 最後に(聞き手の感想)

 新たな取組や制度づくりにも前向きで、従業員の奨学金返済支援制度の導入や、バーチャル京都ジョブ博(外部リンク)に参加されていたり、ワーク・ライフ・バランス推進宣言企業に認定されている企業様でもあります。教育訓練プログラムを用意したり、社員の個々の裁量に任せて、やりたいことをチャレンジさせてみるなど、いかに育てていくかという意識が根付いているように感じました。また、「自由に取り組めるような環境は提供するが、あくまでも本人重視だ」というお話が印象的でした。

お問い合わせ

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