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WHOセーフコミュニティ現地審査の概要

  • 平成19年9月21日及び22日、亀岡市はWHO(世界保健機関)セーフコミュニティ認証のための現地審査を受けました。
  • 審査を実施したのは、WHOセーフコミュニティ協働センター代表で、スウェーデン王立カロリンスカ医科大学のレイフ・スヴァンストローム教授とアジア地域の認証センター代表で韓国アジョ医科大学のチョ・ジュンピル教授の二人。
  • 現地審査では、実際に現地で取り組む担当者から直接話を聞かれ、詳しく取組内容を審査されました。審査は21日及び22日の2日間にわたり実施され、亀岡市の取組に対し、非常に高い評価をいただくとともに、いくつかの厳しい指摘もいただきました。

現地審査翌日、意見交換する山田知事、栗山市長、スヴァンストローム教授、チョ教授、パク准教授?

現地審査翌日、活動状況について意見交換するスヴァンストローム教授、山田知事、栗山市長、チョ教授、パク准教授(左から)

現地審査1日目(9月21日)

1 市長との面談

  • まずは、亀岡市の栗山市長と面談。栗山市長から日本発のセーフコミュニティ認証に向けた熱意を伝えられるとともに、厳格な現地審査の実施を要請。

?市長面談後の記念撮影

2 亀岡市における取組状況の説明

  • 亀岡市の栗山企画部長から、現地審査の開始に当たっての挨拶の後、現地審査がスタートしました。亀岡市の山内企画課長が亀岡市がセーフコミュニティに取り組んだ経緯等を説明。
  • その後、京都府企画環境部の八田企画主任から、セーフコミュニティ認証の6つの指標に併せ、亀岡市の事故やけがの現状及びセーフコミュニティ推進組織、取組状況などを概要説明。概要説明資料(英語)( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,455KB)
  • 説明の間にも、厳しい指摘や質問が飛び交い、データについては、ひとつひとつ、その原因、背景などを確認。データの統計分類方法が国際標準と異なる部分があり、改善の指摘を受けました。

概要説明の状況

3 亀岡市防災システム及び学校安全メール(亀岡市総務課)

  • 概要説明の後、現地に移動。まずは、市役所総務課にある防災監視システムと学校安全メールについて視察。
  • 防災監視システムでは、浸水想定区域や警戒避難基準の設定根拠などを担当者に質問。過去の災害データに基づくことを確認され、データの記録、データに基づく対策の実施の重要性を強調されていました。

亀岡市防災システムの視察状況

4 市民相談窓口(亀岡市市民課)

  • 次に市民の悩み相談や自殺防止のための市民相談所へ移動。ここでも、担当者に相談に来られる方の状況や相談内容、件数、そして市の相談体制などの質問がなされ、担当者の的確な回答、対応に市の取組内容を十分に把握されました。

市民相談窓口の視察状況

5 AED整備事業(市役所ホール)

  • 次に市役所ホール内に設置のAED前で、市のAEDの整備状況や市民救急救命士養成の取組を消防署担当職員から説明。
  • 過去の実例の確認などの質問の後、AEDは使用と同時に、救急への通報が重要であり、例えば、AEDを使用したら、自動的に救急へ連絡が行くシステムが開発できないかと難しい注文も飛び出していました。

AED整備事業の視察状況

6 住宅用火災報知器の普及活動(市役所ホール)

  • 市役所ホールに設置の住宅用火災報知器の普及のためのミニチュア模型の前で、消防署における普及啓発活動の取組を説明。
  • 「非常に良い取組であるが、啓発だけでは普及できない」との指摘に、「国で法整備を行うとともに、市独自の基準も設け、整備に取り組んでいる。」として理解された。

7 なんたん健康づくり体操(篠町八幡会館)

  • 高齢者の転倒予防のための健康づくり体操を自治会で取り組んでいる現地を視察。
  • 南丹保健所から体操の解説を興味深く聞かれ、ボランティアの地域リーダーさんによる体操実施状況を確認。

なんたん健康づくり体操の視察状況

8 こども安全見守り隊と子ども110番のいえ(詳徳小学校区)

  • 亀岡市全域で取り組まれている登下校途中の子供たちの安全を見守るボランティア活動「こども安全見守り隊」の現地活動状況を視察
  • 暑い中、子どもの安全確保のために活動されている高齢者のボランティアの方々を見て、「スウェーデンでは高齢者はみんな旅行に行っていない。すばらしい取組」と評価いただきました。

詳徳小学校区の子ども見守り隊の活動状況

9 安心歩行エリア(府道亀岡停車場線)

  • 国土交通省のあんしん歩行エリアに指定されている区域内の府道亀岡停車場線の歩道整備事業を視察。
  • 歩道整備と合わせて、電柱の地中化ができないのかと指摘を受けたが、莫大なコストと時間がかかり、既存市街地では不可能に近いと説明。

あんしん歩行エリアの亀岡駅前停車場線の歩道整備視察状況

10 あんしん歩行エリア(駅前バリアフリー)

  • 亀岡市のバリアフリー基本構想に基づく駅前バリアフリー整備計画及び整備状況を説明
  • 駅ホームやバスターミナルの整備に当たっては、歩行者の安全を確保するため、鉄道、道路と歩行者の間に隔壁をもうけるなどの対策を講じるべきではないかとのコメント

駅前バリアフリーの現場視察状況

現地審査2日目(平成19年9月22日)

1 自治会による地域活動(篠町自治会)

  • セーフコミュニティの地域レベルでの推進組織となる自治会(篠町自治会)を視察
  • 井内自治会長から、地域における自治会の役割、取組状況を説明するとともに、防犯推進委員、自主防災組織、消防団、交通安全推進員、民生児童委員、主任児童委員などの組織、活動状況も説明 自治会長説明資料.pdf( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,571KB)
  • 自治会の活動に対する数多くの質問とともに、安全のための取組全般に対して幅広い意見交換を行いました。
  • 自治会のセーフコミュニティに取り組む熱意、活発な地域活動などの説明を受け、「今までに見たことのない、素晴らしい取組」と非常に高い評価をいただきました。
  • そして、この取組をバンコクの国際会議で発表するよう示唆されました。

篠自治会における概要説明の状況

2 セーフキッズプログラム(保津小学校)

  • 南丹広域振興局が消防署と地域との協働で安心・安全な地域づくりの一環として取り組んできた保津小学校区におけるセーフキッズプログラムの成果を運動会の昼休みに実演
  • 子供たちが救命、防災のための初期対応を学び、それを地域活動で実践し、安全に対する意識高揚及び自主防災活動の活性化を図るもの
  • 子どもたちの緊急連絡、心肺蘇生、消化訓練の熱心な取組を視察され、子どもに直接声を掛け激励されるなど、子どもを主体とした地域防災活動を体感されました。

子供たちの心肺蘇生の練習状況

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子供たちの緊急連絡訓練の模様

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