京都府家畜改良増殖審議会の議事要旨
1 日時 平成25年3月14日(木曜日)午後2時から午後4時まで
2 場所 京都府公館 第5会議室
3 出席者
岩田越子委員、大槻公一委員、宅間敏廣委員、谷幸委員、原哲男委員、
廣瀬佳代委員、細野ひろみ委員、宮田正美委員(委員8名出席)
【事務局】今西農林水産部長、奥野畜産課長ほか11名
【傍聴者】なし
4 内容
(2)審議事項
ア 「元気で安全!」京のこだわり畜産アクションプランについて
(ア)京都方式のバイオセキュリティの推進
- 今回、家伝法の改正もあり、農家の責任が重要となることは事実だが、全農家が法律どおりにできるかは難しい。農家と行政の直接の窓口である家保の対応がこれからますます重要になる。
- 安心安全対策で、生産農場の生産者が家畜伝染病予防法や疾病対策に理解を深めることが重要である。
- 行政と現場の獣医師と畜産農家との横のつながりを日頃から風通しをよくし、感染症が発生した場合は、混乱が生じない早急な対策が進められることが重要なことである。
- バイオセキュリティの各農家に合った個別の対応、アニマルウェルフェアの導入も誠にすばらしいことである。
- 消費者の立場として、小規模のところでもできるものを作り上げてほしい。
(イ)「京のこだわり畜産物」生産・販売強化
- これからの畜産物の品質にはおいしさや栄養、安全の他に家畜にやさしい飼い方等も重要である。
- 幸福に育てられた家畜の生産物であることが、今後の売りになるのではないか、重要になってくる。
- 例えば、教育と生産現場が直結して特に若い世代に生産現場を見てもらい、牛が幸福に生きていることを見せることもひとつの後継者を生む原動力になる。できるだけ早く取り込むことができるかがひとつの鍵ではないか。
- 畜産物に対する不安に対しては、事故や病気が発生した場合、いつ安全に食べられるかを発信していくことが大事である。
- リスクの安全レベルが一定レベル以上確保され、食品を安心して食べ続けられる仕組み作りをすることが大切である。その上でトレーサビリティ(産地情報、飼育方法)や衛生管理の情報を市民と共有することが危機に対して、非常に強みになるのではないか。
- BSEには、検査しているから安全ではなく、この10年間で飼料規制等いろいろな規制をして安全であるということをもっと宣伝広報してほしい。
- 農家自体が出前講座などで消費者と接点を持つことが重要である。これからは食の時代であると思うので、そのへんをしっかりとやっていきたい、是非やるべきものである。
- 加えて農家の努力を行政から消費者に対し発信されることは生産者にとってうれしい。
- 京都で生産される牛肉は近江牛、松阪牛、神戸牛等に負けない肉質であるが市場ではそれ相応の価格になっていない。
- 京都のこだわりの畜産物を登録・PRすることによって府民や観光客のみなさんに知っていただき、安全で危機に強いことで、それが評判になり、ますます多くの農家が制度に参加したいという循環ができればいいと思う。参加することで風評被害にも強く、自分の取組を消費者に直に伝えることができる仕組みができ、京都の畜産がより活性化して、評価が高まっていければいいと思う。
イ その他
(イ)京都府と京都産業大学との連携協定について説明
(ウ)高病原性鳥インフルエンザ初動訓練の結果について説明