京都府家畜改良増殖審議会(肉用牛部会)の議事要旨
1 開催日時
平成18年3月29日(水曜日) 午後1時30分から4時00分まで
2 場所
京都府公館4階第5会議室
3 出席者
【委員】
宮崎 昭会長、原 哲男肉用牛部会長、小瀧 茂委員、杉本 好美委員、椿 昇委員、西田 弘毅委員、村上 武久委員、吉村 豊信委員、(以上8名)
(欠席1名 新山 陽子委員)
【事務局】 地脇畜産課長、中村主幹ほか8名
【傍聴者】 0名
4 議題
(1)あいさつ
(2)審議事項
5 内容
(1)あいさつ
地脇畜産課長、宮崎会長
(2)審議事項
「京都府肉用牛振興プログラム(仮称)」について
平成17年12月21日開催の京都府家畜改良増殖審議会において、平成27年度を目標年度とする「京都府酪農・肉用牛生産近代化計画(案)」及び「京都府肉用牛改良増殖計画(案)」について諮ったところ、肉用牛については計画実現に向けた具体的推進方策を策定するよう提言を受けた。この推進方策を「子牛生産基盤の強化」、「改良の推進」、「放牧利用の推進」の3本柱にとりまとめるにあたり、中間案を諮ったところ、基本的な考え方、展開方向について了解された。
主な意見
子牛生産基盤、担い手関係
- 畜産部門への参入を促進するためには、モデル経営(実践者)を示すことが必要。
- 乳牛への和牛受精卵の移植はどんどん推進するべき。移植頭数を増やすためには、技術者対応も含め行政と団体のさらなる連携強化が重要。
- 農芸高校等教育機関と連携した後継者育成対策も考えてみてはどうか。
放牧関係
- 牛が草をはむのどかな景観を作り見せたいとの思いで放牧に取り組んでいる。点在している耕作放棄地の団地化が課題。
- 荒廃農地を団地化し放牧に利用するためには、具体的な放牧計画を地域の水田協議会などで話し合うこともひとつの方法。行政や関係機関によるきっかけを作りも重要。
改良関係
- 種雄牛を造成するには時間が掛かるが、京都府で優良な種雄牛を所有し、精液を安定供給することは、改良を進めていく上で重要。併せて、優良な繁殖雌牛群を整備し、雄・雌両方から改良を進めることが重要。
総論
- 繁殖-肥育-流通が相互に理解・協力して取り組むネットワークづくりが必要。
- 食の安全・安心に関係する記載を盛り込む必要があるかどうか検討すること。
- 肉用牛振興、特に繁殖部門の振興は、肉用牛の範疇だけで考えるのではなく、多面的機能も評価し、農業・農村全体の中で考えるべき。
- 生産者・農業関係団体・行政が、共通認識の下、協働して推進することが大切。このためには、計画策定段階から和牛改良組合等生産者組織やJA等関係団体実務担当者等のコンセンサスを得ておくことが重要。