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令和7年3月24日(月曜日)午後3時から同4時30分まで
京都府医師会館会議室「212・213」※WEBも併用
(出席委員)
松井道宣、髙月裕子、藤田哲也、杉本清彦、柏木佳久、水野加余子、坂野晴男、河合美香、木村祐子、中西純司、松永敬子、福田千紗、髙山優子、杉浦正省、塩見佳扶子、川﨑浩孝16名
(欠席委員)
袋布充、藤林真美、前迫亜紀、梅澤優司4名
(事務局)
(1)開会
(2)あいさつ(会長)
(3)報告事項
ア第2期京都府スポーツ推進計画の取組状況について
イ主な取組事業
(4)協議事項
「第2期京都府スポーツ推進計画」の具現化に向けて
府民が手軽に参画できる地域スポーツイベントの充実について
(6)閉会あいさつ(相馬指導部長)
【説明(事務局)】
第2期京都府スポーツ推進計画の取組状況、主な取組事業について説明
【質疑応答】
〇委員
部活動の地域展開についてはコーディネーターの配置がキーになると思っているが、京都府においては現在どのように配置し、どう機能しているのか説明の補足をお願いしたい。
→●事務局
京都府においては今年度よりコーディネーターの配置をしている。府立高校の元校長であり、府立体育館等での勤務経験があり、社会体育に精通しておられる。週3日勤務し、全自治体へのヒアリングやアドバイザー派遣といった形でフォローアップしていただいた。来年度においては、週5日勤務のコーディネーターの配置を予定している。
→〇委員
学校現場だけでなく地域のこともあるので、コーディネーターは1人で大丈夫なのか。これは市町村も含めてになるがコーディネーター1人だけではなく、実働される方々がキーになってくると思っている。
〇会長
部活動については、学校から出さないといけない、地域に移行しないといけないと言われることが多い。しかし、京都府では説明のように生徒数の減少、教員の負担、活動が困難になったいくつかの学校や地域が力を合わせて子どもたちのスポーツの機会を作っていくといった考え方でよいか。全ての活動を地域に移行させないといけないのではと慌てている学校もあると聞くが、どうか。
→●事務局
京都府では、昨年3月に学校部活動及び地域クラブ活動推進指針を出し、少子化に伴う課題や教員の働き方改革といった観点での部活動改革を進めているところである。京都府では推進指針において部活動が成立しない地域の学校単位や部活動単位での活動の改革に着手している。活動が維持できる部活動については、維持していくことで問題はない。国からは「地域スポーツ・文化芸術創造と部活動改革に関する実行会議」中間とりまとめが12月に出され、来年度初めには令和8年度以降の方向性が示されるとのことであるので、その内容も踏まえて京都府の推進指針もブラッシュアップしたいと考えている。
【説明(事務局)】
推進計画の具現化に向けた、府民が手軽に参画できる地域スポーツイベントの充実について説明
【質疑応答】
〇委員
私自身も府民総体に参加したことがあるが、参加の呼びかけについては競技スポーツをやっている人にしか声がかからない認識であった。今の説明を聞き、競技スポーツだけではなく個人で参加できる部門があることを初めて知った。広報の仕方が課題と感じた。府民総体というと競技スポーツをやっている人が市町村から代表で出場していく認識しかなかった。
事務局
府民の認知度が低いことも課題の1つである。今後、府民へ広く広報できる形を実際考えているところである。
〇会長
私も府民総体は競技大会だと思っていたので、一般の府民が参加しようという気にはならないものであったと思う。この方向性を変えるというのであれば、本大会に向けて予選会などのステップアップの中で一年を通してスポーツに関わり、その集大成が最後の府民総体になるというイメージするのはいかがか。
この大会は誰でも出ることができるのか。好きな人が集まり、チームを組んでも出ようかといっても、参加規程があり、なかなか参加できないような仕組みであったと思うが、今後はもっと広く門戸を広げていくことも検討されるということか。
→事務局
これまで、様々な形で参加者の拡充を図ってきた。基本的には成人を対象とした大会の形であったが、数年前より、身体接触のない競技に関しては中学生以上の参加という形に対象を広めた。このあたりの参加者拡充の部分が検討するべきことの1つと考えている。
〇委員
予選会は各市町村で行われているのか。
→●事務局
競技スポーツ部門においては、予選会を実施していただいているが、市町村によっては参加者数が少ないためチーム編成が困難になってきており、予選会が成立していないところもあると聞いている。
→〇委員
予選会の案内を目にすることが少なく、市町村の代表選手があらかじめ決まっている状況になっていると、新たな人が参加しにくいのではと感じる。また、技術が未熟であっても出場できるような予選会であれば行ってみようかなと思う人はいるのではないか。
〇委員
身近に府民総体の広報に関わっている者がおり、京都市では体育振興会が担っていると聞いているが、実際に全ての府民へ直接広報はされているのか。競技している方が対象となっている印象を受けている。府民全体が対象となっている気がしない。
→事務局
府民総体の市町村対抗競技は、国民スポーツ大会の市町村版であり、市町村代表の選手に出場していただく性質のものである。かつては各市町村でも総合体育大会をされており、その際に府民総体の広報をされ、参加者を募っていた。大会で一番になった人に府民総体への代表選手になっていただく選び方をされていた。また、ボウリング競技では市町村のお祭りと兼ねて体験会や大会を予選として行っていた。現在、府スポーツ協会としては参加者に対する直接の広報はしていないが、市町村では広報誌で呼びかけをしたり、市町村のスポーツ協会の会議にて一斉に周知を図っている現状である。そのような中、先ほどもあったように、地域によっては予選会が成り立たなくなってきている状況がある。コロナ禍の後、人が集合することがままならなくなった風潮もあり、参加者数が戻らないという悩みも抱えている。そのような地域は予選なしで、昨年出場した人の顔が見えているので選考会というような形で競技し、市町村のスポーツ協会を通し府民総体に出ていただいている形になっている。
〇委員
府民を対象にするのであれば、もう少し違う形で広報するべきかと思う。また、マンションが増えてきており、マンションの方は地域の行事に参加されていないことも多く、知らない方も多いと思うので、そのような面からも考えていただけたらと思う。
〇会長
さきほど高山委員にご指摘いただいたことが一番問題点ではないかと感じる。府民総体がどういった形で行われているのかを我々もよくわかってない。府民総体の上には、近畿大会はあるのか。優秀な成績の人が国スポに出場するというわけでもないのか。
→事務局
上位の大会はなく、国スポにつながるものでもない。
→〇会長
我々の印象のとおり、各競技団体が主体になってチームを選出する形になっている部分と一般の方も参加できるような部分もあるが、一般の方が参加できるための広報が十分にできていないので、参加される方も少ない、我々も知らないといった状況だと感じた。一般の方が参加できる種目は人口減や高齢化の状況を考えると種目も工夫が必要だと考えられる。
〇委員
京都府スポーツ協会に加盟している市町村スポーツ協会において、独立して運営している団体と教育委員会や市町の中に担当者だけ置いて運営している団体の割合はどれぐらいか。府民総体を府民全体で実施する場合、広告戦略の問題だと考える。府スポーツ協会がチラシなどを全府民に配るのは限界があるので、府スポーツ協会が何らかの広告を作り、それを市町村スポーツ協会へ配布し、市町が各担当エリアに配るのが広報のあり方かと思う。その際、独立して運営している団体は配布しやすいだろうと考えるが、行政に担当者だけ置いている団体は回覧版や体育振興会を活用しないといけないので、市町村スポーツ協会がどのように情報を広報しているのか実態調査しないといけないのではないか。広告戦略をどう打つかということと市町村スポーツ協会のあり方を見直さない限りは、府民全体に情報が行き渡ることがないのではと感じた。
先ほど説明いただいて、個人で参加できる部門があるということが分かった。競技部門、個人部門、レクリエーション部門、最近では近代スポーツに起源を持たない新しいゆるスポーツを導入するなど、個人が参加できるようにプロモーションかける必要があるのではないか。
総合体育大会というネーミングはやめないか。国体もそうであったように、体育からスポーツへ。Sのつかないスポーツ。自発的な運動の楽しみであることから、何からでもスポーツになることを含め、ブランド価値を変え、競技志向で競技をやっている人しか出られないというイメージを払拭するためには、もっと気軽に参加することができるよう、スポーツフェスティバル的なネーミングにすることも検討してはどうかと考えている。
総合型地域スポーツクラブの関係者は関わっているのか。総合型クラブには連絡協議会があるので個人で参加するにもチームを作って参加するにも連協を通して広報を流すのもいいのではないかと思う。
→●事務局
26の市町村にスポーツ協会が設置されている。その中でどの行政とのかかわりを持っているかの調査では首長部局に7団体、教育委員会に12団体、生涯学習課に1団体、体力健康づくり活動センターに1団体、その他は独自運営の市町村のスポーツ協会となっている。
チラシの件については、毎年オープニングフェスティバルといった交流を目的とした誰でも参加できる事業を府内3か所において順番に実施しており、開催地周辺の小学校や自治体にチラシを配っている。スポーツ協会職員のアイデアで町内会を通じて配布したり、掲示板に掲載したりなど力を入れたが、それらの効果が小さいことは課題として持ち帰りたい。
→〇会長
我々が考えているような門戸を広げる取り組みはすでにされているが、周知ができていない。アスリートの活躍など勇気づけられることがあるが、実際に見ないとイメージが湧かない。見せる工夫も広報の1つとして考える必要があると感じた。
〇委員
推進計画において、この府民総体はスマートスポーツ(生涯スポーツ分野)に位置づいている。しかし、私たちにはチャレンジスポーツ(競技スポーツ分野)の大会のイメージが非常に強いという意見が多い。また、大会名も体育のままであるため、計画策定の段階でもっと議論すべきであったと思う。議題にしていただいた観点からすると、府民総体を改めるいい機会だと思う。推進計画が2033年までの計画だが、中間年改定のタイミングで方向を定め直すいい機会かと思う。ワールドマスターズゲームズ関西2027が開催されることを契機に新たなブランド価値をセットで発信していくことができるスケジュール感でやっていくといいのではないか。
→●事務局
府民総体のマスターズ部門もワールドマスターズゲームズ関西2027開催を契機に平成26年に設置された。当時、ワールドマスターズゲームズでの実施される競技の府内団体にお願いし、気運醸成のために設置した。
府民総体のネーミングもまた相談させていただきたい。
〇委員
私自身は運動が得意でないため、参加するまで至ってないが、スポーツを見る機会は多い。最近では競技団体がインターネット配信を活用し大会の様子を発信しているので、見たり応援したりすることができる。市町村すべてが対応できるわけでないと思うが、大きな大会になれば対応できるのではないかと思う。時代の流れにあわせ変わっていかないといけない。
広報については、掲示板や回覧板では目に留まりにくいと感じている。区民運動会は各地域で盛んな様子で開催されている。そのような大会とはレベルが違うのかもしれないが、上手く組み合わせていかないと、人口減の課題もあるので参加者が分散してしまうのではないかと思う。
〇委員
広報の問題は大きなことであると考えている。私もマンションに住んでおり、回覧版を通して地域の状況を知るが、仮に知ったところで参加できるかどうかとなると敷居があると感じている。ジョギングをする習慣があり、公園に行くと、そこではヨガなどの運動をされている団体を目にする。仮にこういう団体に関わろうしたら、どのようなアプローチが必要なのかと思うことがある。もちろん団体の誰かに声をかけて、事情知ればいいと思うが、確かに広報の問題は一番大きいのかと思う。
大会出場に関しては、開催される場所にアプローチをし、チームもしくは個人で運動するということが前提かと思うが、時代の流れを考えると、オンライン上でも参加ができることもきっかけになるのではないかと考える。もちろん種目は限られるが、様々なところからアプローチをすることにより、画面の前で飛んだり跳ねたりする参加の仕方がきっかけとなり、少し足をのばし大会開催のメイン会場に行ってみようという誘いになるかもしれない。時間はないが参加してみたいと思ったときに、もう0か100ではなく、この時間だったら参加ができるといった気軽に参加できるツールも必要なのかと感じた。
〇委員
SNSやインターネットを通して参加できる環境があればと思う。コロナ禍ではマラソン大会においてアプリやネットを使い、記録を申告するという大会があったと記憶している。忙しい方や高齢者、都合がつかず予選会には参加できない方へ大会に参加できるツールがあればアプローチをかけられると思う。もちろん競技が限られ、検討が必要かと思うが、コロナがあったからこそできたツールや、現地へ行けない方に対してできることがあるのではと思うので検討いただきたい。
〇委員
たくさんの障害者の方にスポーツに関わっていただきたいという目的で、市町村別の交流大会の中に卓球バレーをスポーツ振興会の方々に運営していただいている。オープニングフェスティバルが10月27日に対して、交流大会が9月29日の前倒しで実施し、障害者スポーツを知ってもらうことが障害者スポーツの中で卓球バレーの認知度が伸びている1つの流れかと感じている。障害者の方たちに様々なスポーツを楽しんでもらうために昨年の12月1日に舞鶴市のプールで事業を実施したところ、20名の参加があった。初めて泳ぐ方や水に慣れたい方などを対象に保護者9名、スタッフ14名で運営した。これらを活性化するため3月30日に福知山のプールでも開催する予定である。今後は綾部など徐々に広げていき、楽しんでもらいたい。しかし、スタッフはほとんど京都市内から行っているが交通費や謝礼を用意することができていない。公益財団法人パラスポーツ協会へ予算が獲得できないかと書類を作成しているところである。
京都市では障害者スポーツの集いを行っている。12月14日で600回を迎える。府立体育館がオープンされた1971年10月10日の体育の日であった。その翌年の11月29日に京都障害者スポーツ振興会が設立され、3月12日にその府立体育館を利用し、障害者のスポーツの集いを行った。591回目までに7万3764名の方が参加されている。1回あたりの開催で120名ぐらいの方が参加されている。参加者数をもっと伸ばし、たくさんの方参加していただきたく取組を行っている。
→〇会長
障害者スポーツは参加していただくと健常者との交流になり、競技スポーツでもあるので、幅広い活動となっていると思う。
〇委員
2027年にワールドマスターズゲームズが関西で開催されるということで、それに向けた気運醸成も府内各地で盛り上げていかなければならないと考えている。その動きと連動しながら、誰でも参加できるマスターズ部門の要素も多分にあると思うので、親和性は高いと考える。3年後のワールドマスターズゲームズに向けた気運醸成に合わせて府民総体の交流部門も活性化していけたらと考える。
広報活動については、一生懸命やっておられるが、なかなか参加する層に届いていないという状況があると思う。アイデアフラッシュとなるが京都サンガではコンスタントに1万人ぐらいを集客されている。ハンナリーズでは4000人~5000人ぐらいがコンスタントに会場に観客が来られている。スポーツを見ることに興味を持っておられる方は、ちょっと一押しすれば、スポーツ参加してみようかというような親和性も高いのかと思う。プロチームの試合と連携し、試合の中でアナウンスしてもらうとか、チラシを配ってもらうとか、或いはSNSで情報発信してもらうといったプロとアマチュアの大会の相互乗り入れみたいなことも考えていくと面白いのかなと思う。
〇委員
生涯スポーツの入口である小学校・中学校の体育の授業において運動嫌いを無くす授業づくりをしていくべきと考える。教育現場では運動技能や運動習慣の調査の数値も高めながら、楽しい授業づくりを目指している。幸いなことに先ほど報告をしていただいたように、保健体育の授業が楽しいと回答した率が高まっている。これは教育現場にとってはうれしい結果であると思う。スポーツに対する非認知能力が高まっていることはうれしい数字だと感じた。
部活動の地域展開は遅々として歩みつつあるが、コーディネーターの役割が大変大きいと考える。自治体によっては独自のコーディネーターを委嘱し、進めているとこもある。その中で地域展開・地域移行しつつあり、チームスポーツに関わることができない少子化の進んだ小規模校の生徒もチームスポーツに関わることができ、指導してくださる方々も子どもたちとの関わりの中で生きがい、絆づくりが高まりつつある。高齢者の方や働き盛りの方も土日の部活動に関わってくださり、地域の子どもたちとの絆を作りながら自分自身もパワーアップしていただいている状況もあり嬉しいと思っている。
広報活動は、工夫の余地があるのではないかと思う。地域ではゲートボールやグランドゴルフなどのスポーツを生活の一部として練習し、地域のチームとの関係を作っている方々がおられ、全国大会にも出場している。そういった方も含め、府民総体は一部の方々の行事、イベントとして捉えている。そこへ一般市民が参加できるものなのかと思っている。そのため、ハードルを低くした形での啓発活動とし、府民に競技の試技をしていただくとか、行政の方がイベントに出かけ、試技を含め、アピールの仕方も大事になってくるのではないかと思っている。紙面だけではなく、実際に出かけ、見る、触れる、参加するという意欲を高めるような、ハードルの低い啓発活動をお世話になりたい。府民だよりも月1回出ているが、もっとやわらかい誰でも読みたくなるような、次のページを開いてみたいなって思えるような工夫もしていただけたら嬉しいなと思っている。
〇委員
府民総体の色合いが当初は競技スポーツだけだったと思っているが、競技スポーツ部門は独立させて府民総体のままで継続されたらいいのかなと思う。それとは別に、今議論している新しい取組の交流部門や個人参加部門にネットで参加するとかを考えていけばよいのかと思う。
会場について毎年回されているが、その会場に行くということが難しくなってきていると思う。これだけいろんなことができる時代に、わざわざその場所に行く方がどれだけいるのかなと疑問であり、今の時代難しいと感じる。競技スポーツではその競技で会場を回せば良いし、そうでないものについてはブロックごとに人が集まってできるようなレクリエーションであったり、障害者スポーツであったり、個人参加でできるようなものをメニューとして用意し、何かをされたらどうかと思う。特に、総合型地域スポーツクラブでは高齢の方をはじめ、誰でもできるような種目をやっている団体が結構ある。ダーツやヨガ、中には麻雀をやっておられるところもある。そのような方が中心となって、やってみたいなあという方が集まり、実際に参加され、オンラインで参加するといった京都府民総合体育大会という名前がいいのかスポーツ大会がいいのかわからないが、多くの人が参加できるような環境があると参加してこなかった層も麻雀なら参加できるかなあという方もおられるはずである。それをスポーツと呼ぶかどうかというのもあるが、何かそういうものができればいいのではと思った。
スポーツ体験やトップアスリートの交流といったイベントの開催など、スポーツとの出会いは多分にあるが、出会った後、どこでその競技を継続できるのか、スポーツ少年団の中のある種目であればわかりやすいが、そうでないものはどこに行けばできるのかを示せるものがあればいいのかと思う。
〇委員
生涯スポーツの入口である幼少期や小学生の拡充を図っていくということが参加者数を増やすためには非常に重要なのかと思う。現在の府民総体の参加者はほぼ成年以上の方である。先ほども事務局から説明があったがコンタクトスポーツではない種目に若年層も出場できるようになっている。また、以前から中学生が参加していたのは市町村対抗駅伝である。今後、部活動の地域展開の中で中体連の大会ではなく、地域のクラブチームが参加できる大会が必要になってくると思っている。そのような中学生年代の地域クラブが参加できる大会の創設。これを府民総体、府民スポーツ大会として新たな部門として作ることで、より部活動の地域展開の足がかりになるのではないかなと考える。少し時間はかかると思うが、クラブチームが参加できる大会を創設することで、部活動地域展開にプラスの面が出ることと府民総体の充実ということでWin-Winの関係ができるのではないかと考える。
〇委員
小体連の立場として、府民総体にどのように関われるかと考えると小学生では難しい面があるが、そこに至るまでの運動が楽しいということをたくさんの子どもに伝えていきたいと考えている。小体連として取り組んでいることが、すべての教育活動において健康と体力が基盤だということを深く認識して欲しいと府内の地域の代表者へ何度も話をしている。それに加えて、学校の体育授業を充実させることが大きなポイントであると伝えている。国語、算数といった教科は日常的に学校の中で研究を進めているが、体育についてはほとんど研究が進んでいないという状況にある。若い先生たちがどのように体育の授業を進められるか、小学校の体育を考えるという視点を小体連も啓発をしている状況である。自分自身の健康と体力向上を楽しんめるような子どもたちを育てるために、学力ばかり言われている中で進めていかねばならないという視点を教職員が持つことを大事にしていきたいと考えている。
〇会長
大変貴重なご意見をいただいたと思う。第2期京都府スポーツ推進計画の内容は我々が協議してきたものであり、府民が手軽に参画しできるスポーツイベントの充実を具現化させるために、その1つとして京都府民総合体育大会はどうあるべきなのかという議論であった。「する」「みる」「ささえる」という要素がどのように盛り込まれていくかということが大切であり、現行の京都府民総合体育大会というのは、名前も形も違和感があるのかなと感じ、考えていかなければならないということが委員の皆さんの意見かと感じた。
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