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京都府医療審議会(平成30年1月26日開催)の審議概要

開催日時

平成30年1月26日(金曜日)13時30分から

開催場所

御所西京都平安ホテル2階「白河」

出席委員

平澤会長、松井委員、北川委員、城守委員、清水委員、三木委員、安岡委員、川勝委員、今西委員、近藤医院、原委員、田野委員、村岡委員、福居委員、金村委員、菅委員(16名)

審議の概要

審議事項

保健医療計画の見直し(最終案)について

  • 最終案の概要について事務局(健康福祉総務課)から説明し、審議
  • 事務局案のとおり承認
  • 今後の予定について事務局から説明
主な発言
  • 資料2-2(パブコメ)P3の「リハビリテーション体制の整備」の項で「回復期病床の拡充を図る」とある。回復期の概念は広く、リハビリテーションだけではないので、「回復期リハビリテーション病床の」と明確に記載してはどうか。
  • 資料2-2のP5に、糖尿病の重症化予防策として「食生活の改善」を加えるとあるが、重症化予防には運動習慣も極めて重要なので、「食習慣及び運動習慣の改善」としてはどうか。
  • 介護や健診は市町村との連携が不可欠なため、協力体制を十分構築してほしい。
  • 各種指標の現状を把握するためのアンケートの中に回収率の低いものが見受けられる。正確な指標とするためにも回収率の向上に努めてほしい。
  • ロコモティブシンドロームは近年認知度も高まっているが、サルコペニアやフレイルについては整形領域以外にはあまり浸透していない。今後府民だけでなく、医療職・介護職の啓発にも努めてほしい。
  • さまざまな数値目標が掲げられているが、計画期間中であっても柔軟に見直していくことで、計画の実効性も高まるのではないかと思う。
  • 回復期病床はたいへん分かりにくい概念であり、回復期リハビリテーション病床や地域包括ケア病床、ポストアキュートなどそれぞれについての目標数が示されないと、PTやOT、STなどの養成計画も立てられず、計画自体に説得力がなくなってしまう懸念がある。
  • 医療圏の設定については従来からのデータの積み重ねなどがあり、現行の区分を踏襲するほうがよいと思うが、交通網の発達により、現行の医療圏を越えた形で整備目標を検討すべき疾患もあると考える。また山城北医療圏は病床不足地域とされているが、現場の感覚では救急医療が充実した医療激戦区という印象がある。計算上不足が出るので、数値上示さざるを得ないのだと思うが、新たに300床クラスの病院が開設すれば既存の病院が疲弊することになりかねない。
  • 基準病床数と機能別病床数の目標値について、どのように整合性を図り、どのように目標を達成していくのかが今後の課題である。
  • 回復期リハが必要なのは脳血管疾患や骨折など極めて限られた疾患であり、高度急性期及び急性期12,000から13,000床に対し、果たして回復期が8,000から9,000床も必要なのか疑問である。
  • 精神科病床における認知症患者の受入れは症状が固定しない急性期が中心で、症状が安定すれば、後は介護保険で見ていくという流れになってきている。慢性期病床は病床稼働率が大きく下がってきており、府全体の病床数としては案のとおりで問題ないが、精神科病床は地域偏在があり、南丹地域など、精神科の大きな病院がない地域の住民不安を今後どのように解消していくかが課題である。
  • 疾病ごとに口腔衛生の取り組み等を記載いただくなど、前回より歯科に関する記載が大幅に増えており、たいへんありがたい。
    要介護者や入院患者の口腔機能の維持・向上のほか、高齢になっても健康な歯をなるべく多く残していただけるよう、歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士が担う役割をしっかり明記していただくことが我々の活動のサポートにもつながる。
  • 4月の診療報酬改定においても病院の入院患者や手術患者等への口腔機能管理がこれまで以上に求められており、歯科のない病院がこれらの需要に応えるため、今後どのように歯科医師会等と連携していくのかが課題である。
  • 医療における薬剤師の役割は、いかに効果を高めるかが中心であったが、患者相手の業務の質をいかに高めるかに変わってきている。処方せんどおりに薬を渡すだけでなく、処方した薬を患者がどのように管理しているか、また正しく服薬できているか把握することも求められている。多剤投与の問題にしても、薬剤師として医師や看護師とコミュニケーションを取る中で問題解決に向けて働きかけていく必要がある。従来からは考えられないほど、薬剤師の役割が医療計画に明記されており、他職種や行政と連携する中で、それらの役割を果たしていきたい。
  • 今後、在宅医療の需要が大幅に増えることから、訪問看護師に求められる役割も重要になってくる。がんの終末期患者や看取りなど、高度な医療知識や医療技術を求められる在宅患者も増えている。訪問看護師の養成は遅々として進んでおらず、2025年に向けて人員の確保が間に合うか危惧している。ステーションだけでなく病院からも訪問看護師を派遣していただくなど、今後他職種で連携しながら問題解決に向けて知恵を出し合っていきたい。
  • 次年度から京都府も保険者の役割を担うことになり、保険者協議会も都道府県単位の組織に移行する。保険者として今後協働して役割を発揮していくこととなるので、引き続きよろしくお願いしたい。
  • 私自身、入院経験があるので、入院中の口腔管理の重要性はよく理解できる。
  • 私の地域でも親の介護をしている家庭が多く、特に女性の側の負担が大きい。長年住み慣れたところで最期を迎えたいという希望に応えるため、日々努力している人たちにとって医師や看護師が自宅に訪問してくれることは精神的にも大きな支えとなっており、そのような安心が実感できる社会づくりを目指してほしい。
  • 傘下の加盟団体から、北部の医師不足や災害医療体制など、さまざまな意見や要望が出されているが、今回の計画はそれらの意見にもおおむね触れられている。今後も機会を通じて意見を伝えさせていただくので、柔軟な対応をお願いしたい。
  • 中間案から最終案に至るまでにさまざまな意見が寄せられたが、概ね的確に取り入れられていると思う。部会では委員各位に熱心に議論いただき、ワーキングや調整会議でもしっかり検討いただいた。内容もページ数も前回から増えているが、それだけ医療・福祉の重要性が増していることの表れだと思う。今後はこの計画が適切に運用され、我々がそれらをしっかりチェックしていくことが重要である。

配付資料

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