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京都府環境審議会環境管理部会の開催結果(令和4年3月22日(火曜日))

1日時

令和4年3月22日(火曜日)午前10時00分~正午

2開催形式

ZoomによるWeb会議

3出席者

【審議会委員】

伊東委員、黒坂委員、島田委員、清水委員、髙野委員、髙溝委員、谷口委員、

中室委員、成瀬委員、東岡委員、森口委員、山地委員、山田委員、渡邉委員

【特別委員】

伊吹特別委員(※)、関根特別委員(※)、東川特別委員(※)、内藤特別委員

(※):代理出席

【事務局】

府民環境部技監、環境管理課長ほか

【報道機関】

なし

【傍聴者】

なし

4議事

(1)審議事項

ア 水質汚濁防止法に基づく第9次総量削減計画の策定について

資料3、4により事務局から説明した後、委員から意見聴取

<質疑等>

(委 員)化学的酸素要求量、りん含有量の「その他系」で目標値が実績値よりも高いのはなぜか。

(事務局)端数処理のためだが、実際には横ばいである。

(委 員)説明では、削減目標量の定義について触れた方が良かったのではないかと思う。削減目標値は各系の「これだけ減らします」という意味ではない。

 

(委 員)人間活動により過剰な栄養塩を含んだ汚水が出された結果、本来の適切な栄養塩の循環が行われなくなっていることが問題なのか。

(事務局)そのとおり。大阪湾では窒素・りんは環境基準を達成している一方で、埋立地周辺の海水の流れが滞り、栄養塩類の偏在といった課題が見られる。

(委 員)総量規制では、ノンポイントソース(非点源汚濁源)対策が重要である。

(委 員)ノンポイントソースに係る国の原単位は何十年も変わっていないはずだが、その数値が現在を表す適切な数値かどうかは疑問である。例えば滋賀県では、天候に応じて原単位を使い分けている。

(委 員)畜産の目標値算出の式には除去率という文言が入っているが、畜産だけに厳しい目標を設定しているのか。

(事務局)国が示した式を採用しているものである。畜産だけが厳しいわけではない。

(委 員)国は畜産関係では原単位を「頭数」に合わせて設定し、排せつ物の肥料化等を除去率として差し引くこととしていると思う。

 

(委 員)下水道整備や農地・畜産対策について、京都府はこれまでどのような施策を行い、どう評価しているのか。

(事務局)下水道整備は順次進めており、農地からの負荷削減対策として化学肥料の使用の低減等、畜産排水対策として家畜排せつ物の適正処理等の指導を行っている。

(委 員)家畜排せつ物の適正処理等の推進については、もう少し積極的に書けないか。

(事務局)検討する。

(委 員)下水道の整備について、普及率は京都市以外ではそこまで高くはない。普及率と各家庭の接続率とは異なることに留意し、各家庭の接続率向上などの対策が重要である。

 

(委 員)大阪湾を除く瀬戸内海において、流入負荷量が年々減っているにもかかわらず、COD濃度が上昇傾向である原因は何か。

(事務局)難分解性有機物の蓄積や、局所的な豪雨により濁水が流れ込むといったことが原因として考えられている。

(委 員)CODが高い原因としては、下水道の放流水に含まれる難分解性物質の増加が指摘されており、湾奥部での堆積物なども関連している。なお、難分解性物質は下水由来のフミン質のような高分子物質だと思う。

イ 令和4年度公共用水域及び地下水の水質測定計画(案)について

資料5-1、5-2により事務局から説明した後、委員から意見聴取

<質疑等>

(委 員)汚染井戸周辺地区調査の対象地域では、原因等はもう究明されているということか。

(事務局)原因は不明だが、継続監視を続けている中で、環境基準を達成できるまでになった。来年度、念のため周辺を確認した上で調査を終了したいと考えている。

(委 員)六価クロムの基準が厳しくなるが、府内の状況はどうか。

(事務局)ここ数年の測定結果では、六価クロムは検出されていない。

(2)報告事項

令和2年度環境常時監視測定結果について

資料6により事務局から説明した後、委員から意見聴取

<質疑等>

(委 員)測定結果の総括的な資料(資料6の1ページ目)には、基準を達成していない場所を明記するなど分かりやすい記載をしてはどうか。

(委 員)測定結果の報告が例年遅いので改善願う。また、地下水についても、どの地点でどの項目が達成できなかった等の説明があれば分かりやすい。

(事務局)公表資料は、次年度からは1枚目を見ただけで、要点が分かるように工夫する。また、公表のタイミングに合わせて部会の委員の皆様にも資料を送付する。

(委 員)水質測定結果について、年間データで環境基準達成の評価を行うのは理解できるが、個別データの速報値の提供を検討されたい。

 

(委 員)久美浜湾はA類型であるが、B類型の基準も達成できない状況であることが気になる。

(委 員)久美浜湾など北部の閉鎖性海域は法に基づく総量規制制度の対象とされていないが、今後の対策を示した何らかの計画等があった方が良い。

(委 員)久美浜湾における負荷量の推計をやってみて、どこが減らせるのかを検討してはどうか。

(委 員)これまで府が実施した取組を明らかにして、それについて部会の皆様に御意見いただく形が良いのではないか。次回(7月予定)の環境管理部会の際に、事務局案を提示願う。

(事務局)久美浜湾については、A類型の環境基準達成の努力を続けていく必要があると考えており、上乗せ規制や下水道整備等を実施しているところである。引き続き環境以外の部局とも幅広く連携し、対応する。

(事務局)久美浜湾の水質改善に向け、今後何ができるかを検討する場を設けたい。流入河川等の汚濁負荷量に係るデータを用いた検討は可能と思う。府民の意識啓発も必要であり、他部局とも連携し、情報発信のあり方についても検討したい。

 

(事務局)総量削減計画については、中間案を取りまとめて府議会6月定例会へ報告し、パブリックコメントを実施した後、第2回の部会を開催する予定である。水質測定計画については、原案をもとにモニタリング準備を進める。また、常時監視結果の分かりやすい公表方法や、北部閉鎖性海域(久美浜湾)のあり方についても検討する。

5配付資料

お問い合わせ

総合政策環境部環境管理課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4705

kankyoka@pref.kyoto.lg.jp