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第21回由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会

第21回由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会の開催結果

 

開催日時

平成26年12月1日(月曜日)12時30分~14時まで

場所

京都府中丹西保健所講堂

出席者

【委員】6名(3名欠席)
川合 茂(国立舞鶴工業高等専門学校名誉教授)
池上 甲一(近畿大学農学部教授)
田中 俊文(公募委員)
長谷川 達(京都府立丹後郷土資料館学芸員)
森田 愛子(公募委員)
矢島 正枝(成美大学経営情報学部教授)
(欠席委員)
藤本 英子(京都市立芸術大学教授)
槇村 久子(京都女子大学大学院教授)
東山 憲行(宮津市立吉津小学校教諭)

【一般傍聴】 9名
【行政関係者】 19名
【報道関係】 3名

議事

・由良川下流圏域の現状と課題について
 由良川下流圏域河川整備の基本的な考え方について  参考資料-3(PDF:102KB)資料1(PDF:8,375KB)

・由良川下流圏域河川整備計画(原案)について 資料2(PDF:2,757KB)

・その他 参考資料-1(PDF:3,163KB)参考資料-2(PDF:713KB)資料3(PDF:117KB)

結果

・由良川下流圏域の現状と課題より、河川の整備の目標及び整備を進めていく区間について確認した。また、それらを踏まえた河川整備計画の変更原案について委員の意見を聴取した。
・内水対策の具体的な内容については、協議会の結果を踏まえて修正する。
・河川整備計画の変更原案について概ね了解を得た。なお、12月8日を目途に各委員から意見をいただき、変更原案をとりまとめた後、パブリックコメントを実施する。

主な質疑等

 <報告事項 参考資料-1、参考資料-2>

【委員】
 総合的な治水対策にある各戸貯留施設で雨水タンクを設置することについては、福知山市が補助金を出して支援している。市街化区域だけでなく、他の地域においても設置する場合に補助金を出すなどの取組みを広めていく必要がある。
【事務局】
 最近、雨の降り方が激しくなっている状況がある中で、現在整備している河川の能力は限られていることから、大規模な浸水被害が起きないように、流域の中で集中して河川に水が流れ込まないような工夫を組み合わせてやっていく必要がある。こういった考え方や発想は他の地域でも共有できるところがある。今後もこのような取組みが進められる環境づくりにつながるよう努めていきたいと考えている。
【委員】
 流域の保水力低下の影響分析で、水田が大きく減っている理由は転用なのか、いわゆる耕作放棄も含めた減少なのか教えていただきたい。ため池については減ってきているのか、状況を教えてほしい。また、冠水を許容する区域という形での遊水地は、いわゆる遊水田んぼみたいな形だと思うが、これはまだアイディアの段階なのか、それとも既にある程度所有者に対して働きかけをしている状況にあるのか、教えてほしい。
【事務局】
 基本的に農地あるいは山地が減少した分、市街地が増えていると分析された結果であると認識している。ため池については詳細なデータが手元にないが、調査する中で廃池があるなど、以前に比べると利用がなされてない池もあり、そのような状況が顕在化し始めているのではないかと考えている。田んぼの遊水効果の取り組みは、現在、京都府として計画の中で位置付けて取り組んでいるものはないが、他の地域では実施していることもあり、他の事例を参考にしながら、地域の実情を踏まえながら、導入できるかどうかも含め、検討して参りたい。 

<由良川下流圏域の現状と課題について
  由良川下流圏域河川整備の基本的な考え方について 参考資料-3、資料①>

【委員】
 自然災害との対策の追っかけっこのような感じを受けている。大幅にポンプを毎秒40立方メートルを入れるとか、弘法川・法川・榎原川の改修を新規に追加し、外水、内水が相乗し、余計あふれてしまうのを防ぐため、連携させたいという努力はよくわかっている。ただ、自治体には予算の限度があるので、ここまですれば大丈夫ということはあり得ないと思うので、これだけ努力しているので、その部分で対応できないところを市民にもぜひ協力していただきたいという啓発活動にもっと力を入れたら良い。市民も自分たちのできることはやるというような啓発活動が重要である。
【委員】
 埋蔵文化財が極めて密に、綾部より舞鶴までの下流域に分布しているという状況もあるので、市や京都府教育委員会の文化財サイドと、河川改修の事業内容が具体的になる前に調整を進めていただくことが必要である。
【委員】
 ソフト対策に関し、福知山市では既にFMでラジオ放送が行われ、一部の地域しか電波の関係で聞き取ることができない状況がある。特に福知山市の東部については、高齢者には防災ラジオとしての効果を発揮していることもあり、浸水するところは福知山市全域にわたるので、このFMラジオが福知山市全域に聞こえるようにすることも必要である。
【委員】
 こういう整備がこれから計画されて実施されていくということについて、市民がその限界と状況や効果をよく把握した上で、市民が行政と一体となって防災力向上に向け対応していく必要がある。

 <由良川下流圏域河川整備計画(原案)について 資料②>

【事務局】
 内水対策については現在、国、府、市が連携し協議会で協議・調整を行っているところである。本来、内水対策として具体的にどこで何をやるという内容をお示しした上で御意見いただく流れが通常であるが、現在、検討中ということもあり、今後、対策の整理ができた段階で内容をお示しして御確認いただきたいと考えている。本日お示しした内容をベースにパブリックコメントで御意見等いただくことになるものと考えている。
【委員】
 内水対策の短期対策の方針(案)はまだ決まっておらず、決まったら追記するということか。
【事務局】
 第2回の協議会の場で、概ねの整備目標をお示しし、それを実現するための対策メニューをお示ししたところである。国・府・市でどういう役割分担で取り組むか、その対策の具体化を検討しているところである。協議会を年内開催する予定であり、その結果について、府の役割として取り組むべき内容を整備計画に盛り込むこととしている。予算を確保し、来年度から事業を進めていくためにも、早期に河川整備計画の策定を進めていきたいと考えている。ご協力をお願いしたい。

お問い合わせ

建設交通部河川課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-432-6312

kasen@pref.kyoto.lg.jp