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第23回由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会

第23回由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会の開催結果

 

開催日時

平成27年3月16日(月曜日)15時30分~17時

場所

西コミュニティセンター(舞鶴西総合会館内)

出席者

【委員】6名(3名欠席)
川合 茂(国立舞鶴工業高等専門学校名誉教授)
池上 甲一(近畿大学農学部教授)
田中 俊文(公募委員)
長谷川 達(京都府立丹後郷土資料館学芸員)
藤本 英子(京都市立芸術大学教授)
矢島 正枝(成美大学経営情報学部教授)
(欠席委員)
槇村 久子(京都女子大学大学院教授)
森田 愛子(公募委員)
東山 憲行(宮津市立吉津小学校教諭)

【一般傍聴】 5名
【行政関係者】 20名
【報道関係】 2名

議事

・高野川水系の現状と課題について(資料1(PDF:4,781KB)参考資料(PDF:2,185KB)

結果

・高野川水系の現状と課題を説明し、概ね了解された。

主な質疑等

 【委員】
 合流する排水路は基本的に雨水であり、普段は乾いていて雨が降ったときだけ流れるというような川のイメージでよいか。逆流防止ゲートをつけると、その排水路から流れない分だけ上流のほうまで高潮の影響が及ぶのではないのか。

【事務局】
 水路については基本的に雨水である。また、基本的に高潮については同じ高さで上がってくることもあり、逆流防止をつけたとしても、潮の高さ、上がってくる高さは基本的に変わらないと考えている。逆に一定の高さとなる。

【委員】
 河口付近のなりわいのおもしろさや現存する古い護岸などをどう引き継いでいくかが非常に重要な観点。景観が良いと思った新橋から河口付近は、高潮のことを考えると一番悩ましところ。まず、河口付近のなりわいなどが景観にどう反映されているのか、そのあたりをきちっと検証していただきたい。景観についても、生物のように整理して欲しい。

【委員】
 洪水や高潮被害で古くから住んでおられる方と比較的最近の宅地化の中で移ってこられた方たちとの間で、防災・減災意識がどうなっているのか。

【舞鶴市】
 近年、10年に何度も床上浸水に遭っておられるという状況であり、舞鶴市は去年から防災用に土のう配布を始め、高潮時には家の周りに土のうを築かれ、自己防災に取り組んでおられる。それは、昔からおられる方も新築の方も含め、自衛意識を大変高く持っていただいていると思っている。

【委員】
 宅地等の嵩上げは新築か改築のときぐらいしかできない。高潮等が何年か置きに起こるものだと認識して、そのために、被害をどう少なくするか、人命をどう防ぐか、緊急度とコストのバランスで何段階かの対策が要ると思う。

【委員】
 高野川は長い間、海運関係の玄関口ということで活用されてきて、現在も江戸時代だけでなく、明治、大正に至る玄関口として活用された建物が点々と残っているというような光景もある。宮津市の大手川で配慮いただいたように歴史的なことも考慮いただいて計画策定を進めていただきたい。

【事務局】
 今回はまだ具体的な対策はお示しできていないが、対策をお示しする段階には、そういった景観に与える影響を考慮すべきと思っている。そのため、現在の土地利用やどういった生活の中でどういう景観の要素が位置づけられているのかなどを把握した上で、できるだけそれの影響を少なくすることを考えていかなければならないと思っている。コストの関係もあるので、いろいろ知恵を出して今後整理させていただきたい。

【委員】
 古い建物や市街地開発をどうするかなど、舞鶴市の計画と連携できる計画にしていただきたい。

【委員】
 既往水害一覧にある水害について、流入河川と浸水エリアを地図上に落とすと理解しやすい。幾つかピックアップして流入河川と潮位との関係をあわせて整理いただきたい。

【事務局】
 高潮や支川による内水の影響範囲をもう少し大きい図面で整理するなど工夫したい。

【委員】
 降雨と高潮の同時生起のグラフについて、潮位のピークと雨が一致してない表現があるので修正願いたい。雨のピークと潮位を比較して高潮の被害が発生しているという整理は難しいと感じている。雨も舞鶴湾の気象台のデータ一1点だけで、流域全体ではない。うまくいくかはわからないが、引土観測所の水位データに流下時間を考慮し、それと潮位との関係を算出してはどうか。

【委員】
 東舞鶴では潮位が高いときは道路が冠水する状況を知っているので、高潮による影響のあることを容易に想像できるが、資料にある高野川の浸水家屋数は高潮と洪水の影響が分離されておらずわかりにくい。同じような出水状況の洪水データと、もしそのときに潮位に差があればそのときの浸水状況を比較するなどデータ整理を検討いただきたい。

【事務局】
 引土観測所の水位データについて流下時間を考慮して洪水のピークと高潮の関係を整理したい。また、洪水と高潮の被害を分離したいと思っているが、うまくいく方法が今の時点では考えに及んでないところがあり、アドバイスをいただきながら検討したい。

【委員】
 雨はピーク時間雨量で整理をされているが、洪水到達時間が80分であれば、その間の最大降雨量を使われてはどうか。

【委員】
 とても情感あふれるすてきな場所である。現地の人はこういう状態になると危険になるといった状況を認識しており、結構なれている印象を受けた。だから放っとけばいいということではない。また、地盤が軟弱でどうやって防いだらいいか本当に難しいと思うが、潮位が高い場合、本川に合流する排水路等で逆流が起こり内水氾濫が発生するため、これを何とかスマートに防ぎ、景観は害さないベストな手立てを要望する。

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