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平成25年度京都府「明日の京都」第三者委員会(第1回府民安心の再構築部会)の開催結果について

日時

平成25年7月8日(月曜日)午後3時30分から午後5時30分まで

場所

京都府庁西別館 会議室301

出席者

委員

真山部会長、木本委員、吉良委員、中川委員、中村委員、藤野委員、藤本委員、向井仲委員、山本委員

事務局(政策企画部)

本田政策企画部長、畑村政策企画部企画監、柴田計画推進課長、栗山明日の京都担当課長

 議事内容

主なやりとりは、次のとおり。

1 子育て・子育ちの安心  2 学びの安心  3 働きの安心  について  

・数値が改善したか否かにのみ着眼していて、「明日の京都」という大きなテーマの割には細かな問題の指摘に終始し、大きな視点が忘れられている。例えば、いじめの問題は、現在、社会的に関心の高い分野であるにも関わらず、数値に表れていないので重点課題には出てこない。

・働きの安心について、府は全国に先行して雇用のマッチングに取り組み、効果を上げてはいるが、産業・経済基盤が後退しているという背景がある。数値化できなくても問題があることを記述しないと細部にのみこだわっている印象を受ける。

・「重点課題」部分の記載の問題かもしれない。例えば、いじめについては、指標には出てきているのに、重点課題には出てこない。そもそも「重点課題」とは、どういう位置づけか。

(事務局)
これは「ベンチマークレポート」であり、各指標から抽出された重点課題を示している。「ベンチマークレポート」で抽出された課題だけでなく、指標以外の他のツールから抽出された課題と併せて、京都府が対応すべき課題を洗い出し、次年度以降、対応していく。文章の書き方は、もう少し広角的にする。

・この委員会の役割は、「(指標に基づいた)課題の指摘まで」という説明であったが、指摘する重点課題を単年度で変えていくのは、意図的なものか。一般論として、わずか1年で課題が解決するとは思えない。重点課題が毎年毎年変わっていくのはおかしいと感じる。

(事務局)
ベンチマークレポートが広い分野を網羅していることもあり、重点課題として何年も続けて同じ分野を指摘するのではなく、意図的に毎年変えている。しかしながら、事業として解決の取組は継続して行うものであり、(指定した年の)翌年度に重点課題として指摘しなかったからといって事業がそこで終わるものではない。なお、事業が行われて改善された結果は、あらわれた指標で確認する。

・説明の仕方であろうが、たくさんの課題がある中で1つの課題に対してしか対応しない、という印象を受ける。

・「刑法犯少年のうち再犯に及んだ少年の占める割合」は、指標として適切か。初犯少年が減った結果、反射的に再犯者率が上がったのであり、比率の推移を単純比較で評価するのはおかしい。実数か再犯者の人口比率を指標とするよう見直すべきと考える。

・ベンチマークレポートでは、指標やデータが生命線である。そのため、「指標がおかしい」「分析がおかしい」という点があれば、それぞれ御専門の分野から御指摘をお願いしたい。

・1つの課題について、複数の分野から解決できるように、広く考える視点が必要。例えば、子どもの体力の問題について、学びの安心だけで解決できるものではなく、他の分野と連携しながら課題の解決ができるように、子育て・子育ちの安心の分野からこんな対応を、何々の分野からこんな対応をする、といったように広い視点で考える必要がある。

4 医療・福祉の安心  5 長寿の安心  6 暮らしの安心  について  

・長寿の安心の分野の課題は、介護従事者の不足。介護職の労働条件の厳しさや従事者として期待される若者の体力不足等から今後の見通しも明るい状況とは言い難いものがある。府民の意識改革(どこでどのように死を迎えるのかといったようなことを誰もが時々考えてみるなど)が重要であり、些細なことを含めてあらゆることをプロに頼るのではなく、近所や友人で助け合うといった共助の意識を、今後育てていく必要がある。

・働きの安心について、若年者だけが重点課題でよいのか。一番大切なのは、若年者とシニア層の中間層。先ほどの介護職についても、職業訓練の受講者は男性が多いものの、介護の現場では拒否感が大きく、なかなか就業に繋がらない現実がある。「働くこと」は、人間にとっての根幹であり、これができていないと子育て等他の安心も達成できないと思う。

・医師の確保について、京都市域以外の状況は依然変わっていないため、医師の確保が進んだとは書かない方がよい。暮らしの安心の中に自転車の記載があるが、マナーの悪い者が多く自転車の安全教育もどれだけされているのか、と感じる。

・高齢者=サービスの受け手=税金の投入先としか、見られていない。高齢者を活用するような視点が必要。例えば、(高齢者だけのものではないが)生涯学習の観点を長寿の安心の分野に入れると、もっと高齢者の活用といった視点が出てくる。高齢化が進んで大変だという論調ではなく、「元気な高齢者がたくさんいるのは、いいことだ」という書き方になるとよい。

・自殺死亡率について、大きく改善しているとあるが、自殺に関する数値は、後で死因の変更があり変わる可能性があるため、取り扱いを慎重にされた方がよいと思う。

・障害の種類や程度はひとりひとり異なるため、障害者の雇用にはきめ細やかな対応が必要であり、社会の豊かさの指標でもあると思う。障害者施策については、内容によって所管する省庁が異なり制度も違う等、複雑な面があるため、ワンストップでの対応が求められる分野である。

 

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