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平成26年度京都府「明日の京都」第三者委員会(第2回地域共生の実現部会)の開催結果について

日時

平成26年7月23日(水曜日)午後1時30分から午後3時30分まで

場所

京都府庁旧館 会議室

出席者

委員

佐藤部会長、田口委員、長慶寺委員、細井委員、松下委員

事務局(政策企画部)

岩永政策企画部企画監、磯﨑計画推進課長、栗山明日の京都担当課長

 議事内容

主なやりとりは、次のとおり。

1 人権尊重  について  

・前回も指摘したが、指標とする以上は、増減の要因をコントロールして他の要因はないことを論証しなければならない。

・指標を使って、科学的に施策の進捗状況を測るというのがベンチマークのねらいであり、それはデータの分析をしっかり行ってこそ。「相談件数の増加を改善」と判断するには分析に基づく理由が必要。分析ができないのであれば「分析できていないこと」を知ること。

2 地域力再生  について  

(事務局)
 前回指摘のあった地域差について、昨年の台風18号の際の地域力再生交付金の活用状況でみると、南部の市町では活用実績のないところもあるが、府内おしなべて活用されていた。また、NPOの事務所の所在地でみると、そのほとんどが京都市内にあるが、交付金の活用頻度でみると高いのは北部という傾向が見られる。ただ、必ずしも交付金を活用しなくても自力で活動できる団体や他の補助金制度等を活用している団体もあるとも思われる。
 継続することの難しさに関する御指摘については、人の入れ替わりができている団体は、活動の継続性が担保できているように見える。

・地域の特性に応じてアプローチしなければならない。そして、そのアプローチの仕方を測る指標が必要

・南部では、活動の存続自体が危ぶまれる状態。行政の方達は、成功事例を語られることが多いが、活動の継続に苦労していたり、失敗したりする事例は見えていないのでは。

・活動の継続性を測る指標が必要

3 新たなコミュニティづくり  について  

・「コミュニティ」とは、ある意味、危険な言葉。個人をしばる「コミュニティ」から「アソシエイト」への変化が近代社会。単純に、古い「コミュニティ」を再生させよう、ということではなく、「新たなコミュニティ」と言っている。

・コミュニティの出発点を「家族」と考えるから「結婚」が課題になるのだろう。しかし、それだけではバランスが悪いという指摘もあって「単独世帯を支える」ことも課題、と。しかし、「支え合う」は、他人のことに口出しするという一面もある。コミュニティが、どう「新た」なのか、見えてこないのですっきりしないきらいがある。

(事務局)
「明日の京都」の改定案では、SNS等、今日的な新たな人のつながりもイメージしている。

・離れていてもふるさとを支援する、「ふるさと納税」も類似の発想。本当に地元の人達の力になっているのか、どこかで相反していないか、といった検証が必要

・「新たなコミュニティ」をモデル化する必要性がある。そして、そのモデルに近付いているか、測る指標を探す。「モデル」を実現するために施策を行っているのだから、その進捗を測る数値は持っているはず。

・「シェアハウス」や様々な世代や家族構成の人達が1つの建物をシェアして、家族の枠組みを超えてお互いに助け合って暮らしている(自分の子以外のお迎え等)生活スタイルが紹介されているのを見たことがある。「新たなコミュニティ」というと、そういった形態をイメージする。

・それも一つの形。「出会い」も未婚者に限らず、幅広い世代や様々な世帯が出会い、必要な助け合いをする。

4 男女共同参画 について

特になし

5 ふるさと定住 について  

・経済的に成り立つモデルは、1つではない。いろいろある成功モデルにそれぞれ近付いているかを測る指標が必要

・北部には、大学卒業者を受け入れる職場がないという話を聞く。府は、ふるさと定住を進めるために、どんな施策をとっているか。企業支援等はどうか。

(事務局)
中小企業支援対策や農林業の就業支援等を行っているところ。

・府域全部ではなく、地域ごとの切り分けをしてみると見えるものがあるのではないか。北部の産業の活性化等、ふるさとの再生という視点で支援していることはないか。

・「ふるさと愛」という意味では、指標として、(特に、北部の)公立高校の卒業生の動向(地元に帰ってきているかどうか)をみてみるのはどうか。

・「ふるさと定住」にとって、Uターン者を増やすことは重要。Uターン者数は、よい指標なのでは。

・北部の中学校で、地元で活躍しているさまざまな職業や立場の大人達から、地元の良さを聞く取組を10年くらいやっている。いったん地元を離れても戻ってくる子が増えている。また、最初は「絶対に地元を出る!」と言う子がほとんどだが、終わりの頃には「地元の良さが分かって好きになった」「住み続けたい」「(やむを得ず離れても)遠方から地元を支援したい」といった意見が増える。

・Uターン者、Iターン者、ずっと地元にいる人が一緒になってふるさとを活性化させている実態がある。「明日の京都」のこの柱(ふるさと定住)は間違ってはいない、ということ。

・京都市内の人達には、「流出」といった感覚があるものかどうか。

・京都市は、都市としては特殊で、昼夜人口の差があまりなく、消防団もあり、地蔵盆もする。いわゆる「口うるさい」部分もあり、「コミュニティ」は生きていると言えるだろう。

 

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