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平成26年度京都府「明日の京都」第三者委員会(第1回京都力の発揮部会)の開催結果について

日時

平成26年7月24日(木曜日)午前9時30分から午前11時40分まで

場所

京都府庁旧館 会議室

出席者

委員

青山部会長、片岡委員、羽田委員、槇村委員、山科委員

事務局(政策企画部)

畑村政策企画部長、岩永政策企画部企画監、磯﨑計画推進課長、栗山明日の京都担当課長

 議事内容

主なやりとりは、次のとおり。

1 人づくり  について  

・留学生も大事だが、日本人も海外に出て行くべきだと思う。近年、日本人の留学が減少している。

・語学留学は増えているようだが、学位取得の留学は減っている。日本からの留学者数は、卒業後に留学する人もあり、なかなか把握できないので、きちんとした統計資料がない。

・学生が、留学しなくなったのは就職の時にネックになるからか。

・そういう面は、あるかもしれない。留学意欲のある学生はいるが、とりあえず就職してから、会社の制度に乗って…という感じのようだ。留学期間が休学扱いになってしまうため、その分、親にとっても教育費の負担が増えるし、就職にも不利になる面があり、嫌うのではないか。単位認定をして、海外留学を必須にしている大学も出てきている。

・経験上、海外で2~3年生活すると、視野が広がり、人間関係も広がる。若い時の人間関係が、将来の仕事上のつながりに生きることも多い。

・海外に行く人も、海外から来る人も、増えなければならない。交流が大事。人間関係も見聞もひらける。

・今日、人手不足と言われているのに、高等技術専門校で訓練して就職先がないというのは、どういった状況か。

・訓練コースにはさまざまなものがあり、1~2年の長期のものから、(ハローワークで訓練指示を受けて来る人も多い)短期の離職者訓練まで、内容もいろいろある。離職者訓練や障害のある方の訓練コースもあるので、そういったコースでは、なかなか厳しい状況もある。

・農業、漁業の新規就業者が増えているのは、何か特別の取組を行っているのか。あるいは、目標が甘いのか。

・実践型学舎を作って、ベテラン農家さんのノウハウを継承する取組を行うなど、新規就業者を増やすための施策を積極的に行っているところ。

2 環境の「みやこ」  について  

・「府内における一般廃棄物排出量」、「リサイクル率」ともに実績では改善しているにもかかわらず、進捗率が悪いのは、なぜか。目標が高すぎるのか。

・目標値の設定は、理想の姿を実現するにはこれくらいが必要という根拠のある数値を定めているのでは。

(事務局)
ここ2~3年のリサイクル率をみると、京都府は13%台を微増(改善)で推移しているが、全国値は20%台で微減(後退)傾向にある。

・リサイクル率が低い要因に「府内に…資源を有効利用できる焼却灰の溶解炉がないこと」とあるが、他府県の溶解炉に運んで処理したのではダメなのか。リサイクル率が低いことと「(記載のような)溶解炉がないこと」は、直接関係しないのではないか。

(事務局)
確認する。

3 文化創造  について  

・課題の指摘は、文化施設等の利用者数の話になっているが、施設を利用する、足を運ぶのには「文化に触れよう」という原動力が必要。学校教育や家庭教育によって、この原動力を育てることの必要性に踏み込んで書くべき。 また、指標にもこの視点を入れてもらいたい。施設に足を運ぶ動機づけ、府民の文化への意識を高めることに踏み込んで欲しい。

・そう思う。例えば、「地域の祭りや伝統行事に参画している人の割合」を(現状4割超から)8割まで上げる、など。

・あの美術館に行けば、あの画家の作品がいつでも見られるというような常設展示のある美術館がない。文化芸術会館にしても、あの人の作品が常に見られるという状態にはなっていない。企画展しか盛り上がらない、(京都には日本画の先生もたくさんいらっしゃるのに)日本画展よりも洋画展が話題になって盛り上がっているのは、非常に淋しい。京都にはたくさんの「資産」があるのに本当にもったいないと思う。

・本当の目標は、施設の利用ではなく「文化力を高めること」。自分で絵を描く、習い事をする、茶道等の伝統文化に触れるなど。施設の利用はそのための手段であって、目的と手段は分けなければならない。

・京都は、文化体験を他府県の人達に提供してはいるが、府民自身の文化力を高めることが重要

・地域に残っている良いものを見せる「地域密着型」の美術館をもっと大事にすべきだと思う。それがまた、新しい文化につながっていく。

4 産業革新・中小企業育成  5 交流連帯  について  

・観光客がどれだけ府内で消費したか(総額、一人当たり額)は、非常に大事。行政においても、こういった観点は重要。これが本来の目標としてあるべき姿

・大型クルーズ船が舞鶴に来港しても、舞鶴ではなく、他に行って宿泊すると聞いた。本来は、舞鶴に宿泊して貰って、天橋立や伊根の舟屋等々を見て貰うべきだろう。ルートは、いろいろあるはずだ。

・せっかくの資源を上手く使うネットワークを立ち上げていない。

・近年の修学旅行の動きとして、体験学習が主流になっているようだ。しかし、京都の周辺ではこれを受け入れるところがない。そのため、京都に来た修学旅行生は、積極的な受け入れを表明している府外の地域に行って体験学習をする流れができている。是非、京都に体験学習の受け入れの仕掛けを作るべき。縦貫道路ができれば、天橋立等も近くなる。

・北部のことは、京都市民も正直あまり知らない。京都市民ももっと北部の良いところを知って、いろいろと勧められたらいいと思う。

・日帰りでかなり遠くまで行ける。週末にリピーターで温泉に出かける人達もいる。「よそ行き」ではなく「普段着」の温泉等、いわゆる「京都らしさ(優雅、高価)」とは違った「新しい売り出し方」も必要。府内全域を巡れるとよい。

・京野菜は、高いと感じる。他府県でも高級感を持たせて「○○野菜」を売り出すなどしているようだ。京野菜の高級感で売るのもそれはそれで大事だが、次は一歩進んで、流通量を確保し、量的に京野菜を利用できるようにする戦略も大事なのではないか。

・京都縦貫ができたことにより、KTRと連携する相乗効果で活用し、結節点で地域を活性化させる仕組みを創るという課題を入れてはどうか。

 

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