第1回京都府広域交通インフラ検討委員会
開催結果
1 日時
平成23年7月29日(金曜日)午後1時から午後2時30分まで
2 場所
京都市上京区烏丸通上長者町上ル
京都平安ホテル 2階 呉竹の間
3 委員構成
4 出席委員
中川委員(京都大学大学院教授)、波床委員(大阪産業大学教授)、久嶋市長会副会長(小田委員代理)、汐見委員(町村会会長)、太田委員(副知事)
5 議事内容
(1) 開会・委員紹介・挨拶
(2) 検討テーマ、進め方等
(3) 検討の視点
(4) 北陸新幹線の整備計画等について
(5) 質疑等
(6) その他
6 配付資料
7 議事の概要
(1) 開会・委員紹介・挨拶
- 出席委員を紹介
- 太田委員(副知事)挨拶
- 検討委員会を公開とすることを決定
- 中川委員(京都大学大学院教授)を座長に選出
(2)検討テーマ、進め方等
- 資料3の検討テーマ(案)及びスケジュール(案)を了承
(3) 検討の視点
検討の視点について、中川座長から説明
- 広域交通インフラは地方にとって重要な政策であり、地域の活力に大きな影響がある。
- 今回の検討委員会設置は意義深く、将来に向かって前向きな議論を行いたい。
- 平安時代以降、道路や鉄道などの幹線交通ネットワークは常に京都を通ってきたため、京都は広域交通政策においてそれほど努力しなくてもよかったとも言えるが、最近はそうではなくなってきている。(リニア、新名神など)
- 港湾も重要なインフラであり、舞鶴港についても工夫と努力が必要。
京都に空港は無いが、空港に対するアクセスについても議論が必要。
- 東海道新幹線開通から約50年、その間、整備新幹線の進捗は遅い。
- 北陸地方は関西にとって重要な地域であり、北陸新幹線の整備については、早急に、しっかりした議論を行うことが必要。
(4) 北陸新幹線の整備計画等について
波床委員から北陸新幹線の論点について資料(13頁~15頁)により説明
8 主な意見
(北陸新幹線に関して)
- 整備新幹線は、「採算のとれない無駄な公共事業」との先入観のせいで整備が進んでこなかったが、公共事業の中で最も採算性が高いことは明白であり、マスコミも勉強不足。
- 現行の整備新幹線の財源スキームは、地方負担が前提となってきたが、より良いスキームも含めて議論すべき。
- 地域の人々の意見を代表する政治の役割は重要。これまで京都・大阪は北陸新幹線に関心を示してこなかった。従来計画どおりのルートが本当に良いのか、世論を踏まえて議論をしていく必要あり。
- 福井県は明言はしてないものの、整備計画を前提としながらも、国がルートを決めるべきスタンスのように見える。
- 半官半民でインフラ整備し、鉄道事業者が営業主体となるなど、費用負担及び営業主体については、様々なスキームやバリエーションがあり得る。
- 高齢化が進展したこの20~30年、鉄道政策は地方にとって大変重要となっている。新幹線が悪玉の公共事業でないこともよく分かった。