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令和元年度京都府産業教育審議会の議事要旨

1 開催日時

 令和元年8月28日(水曜日) 午後1時30分から同3時まで 

2 場所

 ホテルルビノ京都堀川 3階「朱雀」

3 出席者

【委員】

 上田 雅弘会長、長谷川 清隆副会長、小山 哲史委員、牧 克昌委員、

 榊原 典子委員、神吉 紀世子委員、金丸 京子委員、野崎 治子委員、

 田村 真二委員、青山 恵則委員

代理出席(括弧内は代理出席者氏名)

 鈴木 一弥 委員(福原 早苗 京都府商工労働観光部人材開発推進課 課長)

 沼田 行博 委員(室田 和彦 京都府農林水産部経営支援・担い手育成課 人材育成担当課長) 

(3名欠席) 

4 議題

(1)開会

(2)あいさつ

(3)審議

 ア 府立高校における職業教育の在り方について

 イ その他

(4)閉会

5 審議内容(結果及び主な意見)

  • 社会が変化する中、分野横断的な連携というのが次世代のキーワードの一つではないかと考える。学びの場を学校だけに限らず、チーム教育として地域・社会・企業との連携、また、小中高大が連携した教育の場が必要である。良い取組を行っていても人が集まらないということもあるので、発信力が問われていると感じている。
  • 府立高校の職業教育の在り方としては、基本的には大学へ進学するよりも、高校で一定の専門的な知識を付け、農業・漁業・林業・商業の分野で働くための資質を身に付けて欲しい。大学に行くのも選択肢の一つではあるが、高校を卒業してすぐに一生懸命働いて欲しいし、そのための教育をお願いしたい。
  • キャリア教育については、一人の個人にどうキャリアを付けていくか、個人個人をどう伸ばすかという観点でこれからもお願いしたい。
  • 漁業の分野では、5年ほど前から補助金を活用した海の民学舎という取組を行っており、他県から漁業者を目指す人を集めて人材育成を行っている。漁業より農業のほうが先に始めているので、今後は工業でも活用していけば、進学ではなく就職を考える高校生が増えるのではないか。
  • 教員に、今の世の中で何が起こっているかを見てもらうチャンスがあってもいいのではないか。地域連携という意味では大学をもっと活用してはどうか。国の助成金を受けている大学では、地域活性化について地域の人たちと考える取組を行っているので、高校生も対象になるのではないか。
  • 京都府ではいろいろなプログラムを予算化して一生懸命取組を行っている一方、中小企業では就職者がいないというミスマッチが起きており、連携が上手くいっていないのではないかと感じる。生徒そのものが、高校に入ってからカリキュラム消化に時間を追われ、その先のことが考えられていないのではないか。
  • 今の若い子たちは安定志向だが、発想が豊かで、世の中の決まりきった人生とは違う人生を送りたいと思っている人もいる中で、今後のキャリアに全体的な不安を持つ子たちは多い。一人の人生をバックアップしてあげることや、本人の心配をどこかで聞いてあげることが必要であり、高校の先生だけではなく大学も活用して欲しい。京都のインターンシップのクオリティはものすごく高いと感じるので、もっとアピールしても良いと考える。今何か決定的な欠点があるから改善しようと考えるよりも、一人一人に寄り添って、ここ数年で積み上げてきた内容の良さをしっかり伝えることが必要である。
  • 中学校において職業学科の魅力を十分わかりきっていないこともあり、もっと子ども達なり保護者なりに知らせていくことが必要だなと強く感じる。色んな夢を語ることも大切だが、将来自分がそうなったときのイメージがある程度できることが非常に大切だと考える。自分の可能性や適性も含めて様々な体験をしていくことが、高校からではなく小中学校から必要である。
  • どんな人が欲しいかと中小企業の経営者に聞くと、真面目な人という意見が一番多い。目的意識のある高卒人材の方が育てやすいそうで、職業教育は非常に大事で様々な可能性を秘めていると感じる。将来に不安を抱える若い人をしっかりフォローできる仕組み作りは必要で、企業として職業高校を出た生徒と繋がれる場をより多く作っていきたい。
  • これからの日本の農業というのは、仮に自分の家に農地がなくても、職業選択の一つとなる時代が来るだろうし、そういう時代が来ないといけない。高校生に農業関連・食関連の仕事で成功している若い人たちの姿を実際に見て憧れを持たせることは、すぐに就農に繋がらなくても、一つの行動のきっかけにはなる。高校生就農意欲向上対策事業については、農林水産部と府立学校の農業学科が一体となって、地域の農業振興や農業の担い手育成に取り組んでいるという発信力の強いものなので引き続きお願いしたい。産業の担い手の育成というのは、子ども達が働くということをどのように覚悟させるかだと考えるので、家庭や地域で子ども達に働く覚悟をさせるタイミングが必要である。一人でも多く憧れを持って農業という産業に進んで欲しい。
  • 職業学科に皆が行きたくなるような、ブランド力をもっと高めて欲しい。発信力よりもっとワンランク上の、集客できるような何か工夫をお願いしたい。また、企業の立場からすると、失敗をしたことのない子が多すぎると感じている。何でも教えてもらって当たり前、インターンシップも段取りは全て整っているというのではなく、自分で切り開き小さなことでも成功する、もしくは小さな失敗を繰り返すことが大切である。取組としては素晴らしいので、これをブランド力として発信する形で継続して欲しい。

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