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令和3年度京都府産業教育審議会の議事要旨

1開催日時

令和3年9月17日(金曜日)午前10時から11時半まで

2場所

ホテルルビノ京都堀川

3出席者

【委員】

 上田 雅弘会長、湯川 佳秀副会長、小山 哲史委員、久保 善昭委員、

 牧 克昌委員、深尾 昌峰委員、神吉 紀世子委員、近藤 恵子委員、

 西川 俊子委員、田村 真二委員、青山 恵則委員、廣瀨 真理委員

 代理出席(括弧内は代理出席者氏名)

 鈴木 一弥 委員(森川 浩行 京都府商工労働観光部人材育成課 課長)

 安原 健史 委員(田淵 功 京都府農林水産部経営支援・担い手育成課 課長)

(1名欠席)

4議題

(1)開会

(2)あいさつ

(3)副会長選出

(4)審議

ア地域産業を支える視点での職業学科の在り方について

イその他

(5)閉会

5審議内容(結果及び主な意見)

・農業の後継者不足は深刻であるが、高校だけですぐに担い手が育つほど簡単な産業ではなく、農業法人に就職して実践を学ぶ仕組みづくりが必要。大学教育・社会人教育などとあわせて、一体的に整理された教育をお願いしたい。

・高校の農業科から農業大学校を経て、農業法人に就職しながら自立を目指すルートは、京都府の農業の担い手を確保する大きな道筋であり、現在府で支援している農業法人の現地見学や体験活動は生徒たちの進路選択のきっかけになっている

・京都の繊維業界の中で和装は大きなウエイトを占めているが、若い人たちに職業としてあまり知られておらず後継者不足だ。和装産業は従来の着物だけではなく、その技術を生かしてインテリア製品等にも進出しているので、高校でこういう仕事もあることを紹介してほしい。

・職業学科を卒業した生徒には、専門分野の指導職の立場として後輩等に指導していく役割を担うことを求めており、最先端の専門的な教育だけではなく、リーダーとして人を牽引していく力を教育課程の中で培ってほしい。また、農林水産系高校の定員が未充足なのは、日本の産業構造上やむを得ない部分もあるので、数より教育の質の議論を進めてはどうか。

・起業に興味を持つ生徒は一定増えているが、そことのマッチングが弱い。例えば、商業と農業をかけ算した乗合型コンテンツを作り、ICTも活用しながらより質の高い教育内容を実践してはどうか。また、コーディネーターを配置し学校と地域とをつなぐ仕組みづくりを引き続き検証してもらいたい。

・普通科においても職業教育の内容を扱うことも増えているので、普通科と職業学科でコラボレーションしたら何が起こるか、検討しても面白いのではないか。また、最近の大学は社会人経験者を歓迎しているので、必ずしも高校卒業後すぐに進学せずとも、自身で必要な時に学んでもらえたらよいと思う。

・近年、就職する者はメンタルが弱いという話を聞く。高校時代になるべく人と関わり、精神面を鍛える教育をお願いしたい。

・就職すると様々な年代、国籍の方と話す機会、説明する機会がかなり増えるため、専門的な能力を支える土台となるコミュニケーション力やプレゼンテーション力を高校在学中に培ってもらいたい。

・コミュニケーション力は必要であり、各高校では人前で発表する機会を与えている。高校在学中の間に、地元にはどんな産業、企業があるのか、地元の市町村と連携しながら生徒に紹介し、人材育成していかなければならないと考えている。

・「思っていた仕事と違った」という理由の離職は多く、高校在学中に職業の中身を見せてあげてほしい。また、「労働条件が思いと違う」ことも離職理由の一つであるため、将来も見据えて、労働法令の概要やその情報の集め方も学んでいただきたい。

・進路選択の際、個々の資格や検定が具体的に今後のキャリアにどう繋がるか、よくわからないまま進学する中学生は多い。また、各高校が地域や企業とどうつながっているかも含めて、見える化を進めていくことが、中学生の視野の広がり・職業学科の理解につながっていくのではないか。

・高校卒業後に就職して3年以内に約4割が離職する傾向の中、就職に対する生徒の意識の持ち方や、いかに生徒の適正に合った就職先とマッチングさせるかが課題かと思う。また、高校が生徒の卒業後のフォローをどの程度されているかが気になる。

・社会に出る際、必ずしも自分の思いどおりの就職ができるわけではない中で、いかにして自分の強みを生かして人生を切り拓いていくかも含めて、多様な働き方があるということを教育現場でしっかり教えてほしい。

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