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平成28年度 第1回京都府日本型直接支払制度支援委員会の議事要旨

1開催日時

平成28年11月14日(月曜日)10時30分~15時

2場所

南丹市立美山林業者等健康管理センター

(南丹市美山町鶴ケ岡釈迦堂前14-1)

3出席委員

(委員)星野会長、飯尾委員、柏尾委員、金子委員、松下委員

(事務局)農林水産部農村振興課、農産課

4議題

  • 平成28年度の実施状況について
  • 多面的機能支払交付金に係る中間評価について
  • 南丹市の取組について
  • 神谷集落協定(中山間地域等直接支払交付金)による取組事例報告

5内容

(1)平成28年度の実施状況について

委員からの主な質問・意見

  • 昨年度取組をやめた組織がいくつかあるが、その理由、背景は何か。
    →多面的機能支払交付金で昨年度取組をやめたのは、京田辺市4組織・綾部市2組織。全て施設の長寿命化のみ取り組んでいた組織であり、長寿命化で補修や更新を計画していた箇所が全て完了したため。
  • 全組織がそういうことなのか。
    →昨年度取組を取りやめた6組織は全てそのように聞いている。
  • 地域資源保全管理構想の内容は、地域の保全の体制や担い手、耕作等、将来の計画を作成するものだが、目標年次はどのように設定されているのか。
    →おおむね5年後から10年後の姿を見据えて保全管理構想を作成する事となっている。
  • 地域資源保全管理構想で一度計画をたてると、5年後くらいに振り返り等はあるのか。計画をたてるだけなのか。
    →今のところ5年後に振り返るなどは聞いていない。大事なのは地域での話し合い。一度地域の現状を話し合い、地域全体でビジョンを共有していく事が大事だと考えている。
  • 環境保全型農業の制度効果測定で、合計スコアや取組効果を測定するための生きもの調査は誰が行っているのか。
    →生きもの調査は、虫に詳しい方でないと虫の種別等が分からないため、京都府では普及員の中で虫に詳しい方にお願いしている。
  • いわゆる農薬などを使わなければ、バッタなどがでてくるというイメージか。
    →環境直払の取組により生物多様性の保全効果などが高まり、バッタなどの生き物が維持あるいは増えるかを測定する。なお、国のマニュアルで調べるべき生き物は指定されている。
  • 冬季湛水の生きもの調査はどうしているのか。
    →冬季湛水も有機農業も共通の虫を探しており、トノサマガエル、イトトンボ、くも類、水生甲虫の成虫など約4種目のカテゴリーに分かれている。
  • 取組によって突然トノサマガエル等がでてくるとは思えない。かなり厳しい調査ではないか。
    →そのとおり。冬季湛水などを3年間実施した効果として、生きものが増えるのかどうか、国が各都道府県のデータを集めた結果を科学的に分析・検討する。
  • 多面的機能支払交付金の活動の継続に向けて支援が必要となっているが、どんな支援をイメージしているのか。
    →府の振興局単位で実施している研修会で活動の継続を呼びかけたり、関連する事業の施策紹介をしたりする等、継続に向けて支援を行っていきたいと考えている。
  • 環境保全型農業においてここ2年ほどは、JA特栽米部会が新たに本制度を活用されるようになり、顕著な伸びがあってよかった。また、それ以外に、6件の農業者団体が新規参加しているが、これはJA以外で、環境に優しい農業をやるという組織が申請されたのか。
    →そのとおり。
  • 地域でまとまった環境保全型農業の組織ということか。
    →そのとおり。近くの有機農家やエコファーマーなどが5、6人集まり任意団体を構成して申請したというイメージ。
  • 事例としてはおもしろいが、増えていくのは難しいのではないか。
    →制度等の周知活動はしているが、昔からまとまっていた方々が多いわけではなく、一から関係を築きあげることもあると思われるので、そのような団体が増えていくのは難しいと思われる。
  • 国第三者委員の方が視察にくるという事だが、京都府は年間どのくらいの視察があるのか。
    →今回の視察は国の第三者委員の方の視察。毎年2ブロックで実施されており、今年は近畿農政局の担当の年という事で京都府にこられる。
  • 京都府自体の調査というのはどのくらいされているのか。
    →年に1~2回程度。農政局の調査に随行し、一緒に調査をしている。
  • 制度の変更点のうち「活動評価の導入」について、具体的に中身を教えてほしい。
    →組織がその年の活動を振り返り自己評価をし、それについて市町村が評価をおこない、必要があれば組織に対して具体的な助言等を行う仕組み。

(2)多面的機能支払交付金に係る中間評価について

委員からの主な質問・意見

  • 活動組織の自己評価、市町村評価における評価項目の妥当性はどうか。実際活動組織の方にとってわかりやすい項目なのか。それに対する評価の項目は市町村の方が納得される内容だったのか。また、指導、助言等の対応について、市町村から何か言われていることがあったか。大変だった、分からなかったなどフィードバックはあるか。また、この項目は国からきているのか。
    →内容や文言等が非常にわかりにくいものだったと聞いている。また、方法が全てにチェックしてくださいという内容だったので、一つ一つの項目的に対して評価がどうだったのかというのはわかりづらかったと思われる。また、項目は国からきているもの。
  • 自己評価市町村評価において、指導または助言された内容はどのようなものだったのか。
    →全てはどうか分からないが、充分に活動の目的にそって活動が行われていない組織に対して市町村の方が指導助言をしたと思われる。
  • 新たな展望や、他の組織の取組を紹介するなど、前向きな助言ではなく、このやり方は難しいとか、このお金の使い方は問題だというような指導なのか。
    →ポジティブな指導というよりは、純粋な指導。普段からはもっとポジティブな助言をされていると思う。
  • 推進組織が様々な普及活動を実施しているが、普及啓発に対する振り返りや点検、今後の展開はあるのか。
    また、京都府の特徴は、取組率が高い、一組織の取組面積が小さいなど1点指摘されているが、それが今回の中間調査結果にいかに影響されているのか。
    →1点目の普及啓発に関する展開や振り返りについて、特に効果の振り返りや点検などは、今のところ実施していない。考え時ではあるが、具体的には考えていない。
    2点目の府の特徴が中間評価にどのように影響されているかについて、長寿命化の取組が高いという特徴は、施設の長寿命化の活動により、農業用施設・施設の長寿命化水路等の機能が増進の効果が非常にあらわれているという評価結果と関連している。また、1組織あたりの取組面積が小さいという特徴は、1集落で取り組んでいる組織が多いので、地域ぐるみの関わりについては効果が高いが、集落の枠を超えた話し合いや活動の活性化や拡大への効果発現は低いという評価結果と関連していると考える。
  • 長寿命化はすすんでいるという事だが、すでに計画箇所が終わったのでやめたという地区があったように、制度をこうすれば次の長寿命化につなげられるというような提案はあるのか。
    →基本的に1年間で長寿命化はお金を使うこととなっており、次年度に持ち越すことはできない。組織からお金をためて一気に直したいとの要望もあるので、その点は提案していきたい。
  • 女性グループは新しい切り口。女性に対する活動を支援するのにも波及効果はあったのか。
    →国でも女性が多面的機能支払交付金に参加するのを推進している。基本的に多面的機能支払交付金の取組は男手がでてくるものだが、女性のアイディアや、力ではない繊細な部分を活動に取り込んでいけたらいいと考えている。入り方は必ずしも施設の補修等でなくても、加工品や景観形成というところでもいいと思う。
  • ひろいあげる仕組みとして、女性枠や若手枠をつくるのはどうか。
    →ぜひ提案したい。
  • アンケートの時に年齢構成などがあるとそれによってわかるのではないか。
    →今回のアンケートの回答者は役員が主なので、若手や女性の意見は反映されていないと思われる。今後の参考にさせていただく。
  • 今回の調査をクロス集計などして、どのような特徴があるのか分析をしてみたらどうか。
  • 組織の事務運営はスムーズにいっているか。昔は事務が大変なので取組をやめたところもあったが、アンケートには何かかれていたか。その辺りは把握されているのか。
    →アンケートの自由記入欄に、提出書類が多く整理が大変、次の役員がいない、役員になるのをいやがる等の声があった。

(4)神谷集落協定(中山間地域等直接支払交付金)による取組事例報告

委員からの主な質問・意見

  • 幼稚園に桑の葉を出すということなのか。
    →週に2回50Lポリ袋2、3個を持って行く
  • 葉っぱ代はもらっているのか。
    →今はもらっていない。いずれかはそうして、子どもたちが地域に来る際のバス代になれば良いと考えている。
  • 海抜は。
    →230~240m
  • 本地域は昼と夜の温度差あるので良いお米がとれているのではないか。反収はいくらか。
    →420~450。450を越えると味が落ちる。
  • 美味しいお米をいかに広く知ってもらい、高い値段で売れるかが大切ではないか。
    →神谷米シールを貼る等、こだわって作っている。府内の米菓子企業のおかきの材料としても1ha作っている。微生物の土壌を春までにつくって、そこに苗を植え、有機肥料で育てている。
  • 保育園と集落を誰が、どういうきっかけでつないだのか。
    また、今後保育園のお母さんたちに直売等をしていくのはどうか。(交流+消費)
    →集落支援員の紹介。
    子どもが親を連れて地域にやってくる。現在は無償でお米を送っている。
  • 「京都桑田村だより」は誰が作っているのか。
    →前公民館長。写真は会員から集めている。今は、桑田村の事務局長が主になって作っている。
  • たよりの配付の範囲は。
    →京都府のプラットフォームでお世話になったところ、地域内、振興会、草刈りボランティアに来られた方等
  • 協定を作られる予定があるのか。
    →現在交渉中。
  • Iターンで来られた方はどんな方か。
    →空き家に、10年以上前に来られた方、リタイアして早期退職(50代)された方、本地域で仕事ができるエンジニアの若い方の、計三戸入られた。また、一戸は早期退職した方が、新しい家を建てて住んでいる。
  • 平均年齢はいくつくらいか。
    →65歳
  • Iターンの方々は農業に携わっておられるのか。
    →共同作業に参加。農地を借りて野菜等を栽培しておられる。
  • Iターンの方の将来のプランは。ずっと定住されるのか、今後他のところへ転居されるのか。
    →転居等の動きは聞いていない。ずっと地域にとどまられると考えている。

お問い合わせ

農林水産部農村振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5039

noson@pref.kyoto.lg.jp