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平成20年度第8回京都府公共事業評価審査委員会の開催概要について

平成21年3月31日 
京都府建設交通部 
指導検査課 
075-414-5221

平成20年3月17日に開催された平成20年度第8回京都府公共事業評価審査委員会の概要は、下記のとおりでした。

1 日時

 平成21年3月17日(火曜) 午前9時30分から午前11時45分まで

2 場所

平安会館「朱雀の間」 

3 出席者

 「京都府公共事業評価審査委員会」委員

委員長

吉川 和広(よしかわ かずひろ) 京都大学名誉教授

委員

深町 加津枝(ふかまち かつえ)京都大学大学院地球環境学堂准教授
福本 桂子(ふくもと けいこ) 公募委員
森田 宏明(もりた ひろあき) NHK京都放送局副局長
(河地委員、芝池委員、松井委員は欠席)

(五十音順、敬称略)

事務局

(建設交通部)部長、技監(土木担当)、理事、担当課長ほか
(木津川市)担当所長ほか

4 委員会概要

審査対象事業の審査

再評価

  • 鳥取豊岡宮津自動車道(国道312号宮津野田川道路)道路新設改良事業(事業主体:京都府、事業箇所:宮津市)
  • 八幡木津線(上奈良)道路新設改良事業(事業主体:京都府、事業箇所:八幡市)
  • 国道175号(大川橋)橋りょう新設改良事業(事業主体:京都府、事業箇所:舞鶴市)
  • 鴨川 広域基幹河川改修事業(事業主体:京都府、事業箇所:京都市)
  • 木津駅前線 住宅市街地整備促進事業(事業主体:木津川市、事業箇所:木津川市)

審査の結果

(1)鳥取豊岡宮津自動車道(国道312号宮津野田川道路)、八幡木津線(上奈良工区)、国道175号(大川橋)、木津駅前線

  今回審査した事業の再評価は、委員会に提出された資料、説明の範囲において、おおむね適切に進められており、各事業主体から提出された対応方針案(4件とも「継続」)のとおりでよいと判断される。

(2)鴨川

  鴨川広域基幹河川改修事業の再評価は、委員会に提出された資料、説明の範囲において、おおむね適切に進められており、河川整備計画策定までの間については、府の対応方針案(「継続」)のとおりでよいと判断される。
  なお、引き続き河川整備計画の策定手続きを進め、策定後は、速やかに報告すること。
  また、治水安全度の向上を図るため、今後も一層の事業進捗に努められたい。

5 傍聴者

1名

事業の審査における主な質疑及び意見

鳥取豊岡宮津自動車道(国道312号宮津野田川道路) 道路新設改良事業について

  • (委員)評価対象区間が完成すると、どの程度の時間短縮効果があるのか。
    (道路建設課)10~15分程度短縮されると考えている。
  • (委員)本箇所は雪の多い地域であるが、積雪時の対応はどうなっているか。
    (道路建設課)本区間の南側で接続している京都縦貫自動車道綾部宮津道路と同様に除雪車による除雪を計画している。
  • (委員)時間短縮等のこの事業による便益をもっと強調すべきである。
    (道路建設課)次回評価の際にはそのようにしたい。
  • (委員)自然豊かな地域であるが、地元からの環境対策に関する要望には、どのようなものがあるか。
    (道路建設課)環境対策に関する苦情で、重大なものは聞いていない。また、トンネル坑口にイルミネーションを設置し工事のイメージアップを図る等、地元に配慮しながら工事を進めている。
    (委員)宮津インターチェンジ周辺の工事において築造されたコンクリート擁壁によって、周辺の水環境が変わってしまったと聞いたが、対策を講じているか。
    (道路建設課)工事区域周辺の渓流において水量調査を定期的に実施することにより、周辺の水環境に影響がないか監視している。現在のところ、影響は認められておらず、近辺にある景勝地「金引の滝」への影響も確認されていない。
      今後、地元から意見をいただけば、調整させていただく。
  • (委員)評価対象区間が供用された際の通行料はどうなるのか。
    (道路建設課)無料とする予定である。 
  • (委員)用地買収はすべて完了し、トンネルも掘削が完了したとのことだが、それらは、4車線の計画で実施したのか。
    (道路建設課)用地については4車線の道路に必要な部分を買収した。また、トンネルは暫定供用する2車線分のみ築造した。
  • (委員長)「暫定2車線」等の専門用語については資料に説明文を掲載する等、府民にわかりやすいものとすべきである。
    (道路建設課)了解した。

八幡木津線(上奈良工区) 道路新設改良事業について

  • (委員)国道1号との交差点は平面交差か。もしそうであれば、国道1号に新たな混雑ポイントを作ることにならないか。
    (道路建設課)平面交差になる予定である。
      国道1号で発生する混雑については、それらに配慮した交差点計画としており、右折レーンの設置等により、大きな渋滞にはならないよう設計している。
  • (委員)国道1号交差点より西側については、平面図上に破線で計画が表示されているが、本事業で実施する範囲か。
    (道路建設課)破線の部分は、新しい交差点を現在の道路に擦り付けるための区間であり、本事業で実施することとしている。破線より西側の拡幅計画については、実施主体も含めて八幡市と調整していきたい。
  • (委員)本路線を東側に延伸し、木津川を渡河し、城陽市まで整備する予定はないか。
    (道路建設課)木津川を渡河する路線の整備計画としては、新名神高速道路や第二京阪道路に関連する一般道路の計画があり、第二京阪道路の一般部については、平成21年度に完成する予定である。
  • (委員)野生生物の育成環境を保全するとのことだが、具体的にはどのような対策を採っているのか。
    (道路建設課)本事業区域に貴重な野生種が生息しているということはないが、隣接する河川で工事を行う際には、濁水対策を施すなど、現状の自然環境が悪化しないよう配慮している。
    (委員)環境保全に関する記述についても、今後は、具体的に記述するよう留意願いたい。
  • (委員)埋蔵文化財調査を実施して記録を保存したとのことだが、その箇所は現在はどうなっているのか。
    (道路建設課)調査による記録保存後工事を実施した。
    (委員)調査では何か発見されたか。
    (道路建設課)弥生時代の土器が発見された。

国道175号(大川橋) 橋梁新設改良工事

  • (委員)新しい橋りょうの高さは、現在の橋りょうよりどの程度高くなるのか。また、その高さで平成16年度の台風23号豪雨による洪水に対応できるのか。
    (道路建設課)現在の橋りょうより最大で6メートル高くする計計画であり、台風23号豪雨による洪水と同程度の洪水にも対応できる。
  • (委員)「環」の公共事業構想ガイドライン評価シートの記述に抽象的な表現が多い。今後は具体的な表現にしてもらいたい。
    (道路建設課)今後は留意する。
  • (委員)旧橋の撤去費用は、どの程度となる計画か。また、廃材は産業廃棄物として処理するのか。
    (道路建設課)撤去費は4億円を予定しており、廃材の内、鋼材類はスクラップとして売却し、再び鋼材として利用される。

鴨川 広域基幹河川改修事業について

  • (委員)河川の中州等の堆積土砂への対応について、環境面の配慮も含めて説明願いたい。
    (河川課)鴨川については、現在の環境を変えないことを原則としている。
      しかし、中州などの堆積土砂については、撤去要望や河道内の陸地化による環境面の悪化懸念等の様々な意見があり、対応を模索中である。
      そのため、具体的な対応方法については、長期計画では規定せず、試行錯誤しながら対応するため、5年毎のアクションプランにおいて対応することとしている。
  • (委員)堆積土砂への対応については、河川整備計画策定上の課題であるが、今の説明内容を再評価委員会の資料にも記載した方が良いと思う。


木津駅前線 住宅市街地基盤整備事業について

  • (委員)駅前広場に隣接した場所に公園が計画されているが、公園は維持管理費の問題もあるので、駐輪場等の利便施設の配置や、ロータリーの拡充による駅前の車の混雑解消を図る方が良いのではないか。
    (木津川市)公園の整備については、維持費を削減するため、タイル平板を敷き詰めた整備を計画している。また、地下には、災害時の飲料水確保等を目的とした100立方メートルの貯水槽も整備している。また、ロータリー等の駅前広場の規模については、現在の約2倍とする計画で整備を行っている。
    (委員長)公園の維持管理については、住民と行政が一緒に協議会を立ち上げ、計画策定に住民参画してもらうだけでなく、管理運営や清掃等についても参画してもらう等の取組みをしている自治体もある。
  • (委員)本事業により街がすっきりして良くなった面もあるが、まちの賑わいという面では、工事中であることを差し引いても、今後改善が必要と感じる。本地区を中心交流拠点として地元の方々に必要とされる場にするために、地元住民と意見交換を積極的に実施するべきではないか。
    (木津川市)国道24号の交差点に隣接した土地に、本地区の賑わいを活性化させる施設を誘致するため、平成20年度に地元商工会が立ち上げた協議会において、議論を行っており、平成23年度までに結論を出す予定となってる。
      また、本事業実施前に地区内で営業を行っていた商店の大部分が、事業完了時には再び営業される意向である。
  • (委員)事業完成年度を平成23年度に延伸する理由はなにか。
    (木津川市)JR木津駅駅舎の改築工事が当初予定より長期化したこと、駅前の支障物件の移転交渉の難航等が理由であるが、平成23年度までに完成する予定である。

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