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平成26年度第1回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要について

平成26年9月25日
京都府建設交通部
指導検査課
075-414-5225

平成26年9月10日に開催された平成26年度第1回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要は以下のとおりでしたのでお知らせします。

日時

平成26年9月10日(水曜日)午前9時30分から11時00分まで

場所

京都平安ホテル「平安の間」

出席予定者

  • 京都府公共事業評価に係る第三者委員会委員
    小林潔司委員長、関根英爾委員、深町加津枝委員、水原有香子委員、村上章委員、山本敬子委員
  • 京都府
    建設交通部技監(土木担当)、理事、担当課長ほか

議事内容

対象事業

国道307号(奥山田バイパス)社会資本整備総合交付金事業

  • 評価種別:再評価
  • 事業種別:道路
  • 事業主体:京都府
  • 施工箇所:宇治田原町

国道178号(木津道路)社会資本整備総合交付金事業

  • 評価種別:再評価
  • 事業種別:道路
  • 事業主体:京都府
  • 施工箇所:京丹後市

川上谷川総合流域防災事業

  • 評価種別:再評価
  • 事業種別:河川
  • 事業主体:京都府
  • 施工箇所:京丹後市

結果

  • 再評価に係る京都府の対応方針(継続)について、各委員から異議はなかった。

傍聴者

1名

(参考)委員会での主な意見

国道307号(奥山田バイパス)社会資本整備総合交付金事業

(委員)当初計画よりも、事業費が増加し期間が延伸した理由は。
[京都府]困難地権者による用地買収の遅れ、トンネル工事で地質が悪く工期が伸びたことなどによる。また、公共事業費の圧縮により予算を配分できなかったことも理由のひとつ。
(委員)要対策の法面がある場所は。
[京都府]山岳地形であることから早急に対応が必要な法面が多く、本事業により解消する。
(委員)文化財環境保全地区とは。
[京都府]現道沿いに天(てん)神社があり、その周辺が保全地区となっている。現道拡幅案では法面工で保全地区がかかってしまう。
(委員)計画交通量は、新名神高速道路の開通を見込んでいるのか。新名神高速道路の通過交通があると思うが、計画交通量は増えるのか。
[京都府]計画交通量は、新名神高速道路の開通を見込んでいる。新名神は有料だが、国道307号は無料の道路であり、交通量はあると考えている。また、周辺地域から国道307号を通り宇治田原IC(仮称)へアクセスする交通もある。さらに、周辺では宇治田原工業団地や開発予定地もあり、計画交通量は現交通量よりも増加すると予想している。

国道178号(木津道路)社会資本整備総合交付金事業

(委員)当初計画よりも、事業費が増加した理由は。
[京都府]KTR沿いのバイパス予定地が砂地であり、調査の結果、軟弱地盤対策等が必要となり、事業費が増加する。
(委員)ルート比較で、A案とB案の事業費はどれくらい違うのか。
[京都府]約6億円違う。
(委員)事業区間は、山陰海岸ジオパークのエリアとなっており、海へ行きたい観光客を誘導するような施策が必要なのではないか。
[京都府]京都府として「海の京都」事業により、観光振興に寄与する施策を進めている。本事業区間においてもバイパス起終点部で案内標識の整備などにより、海水浴場や温泉地への誘導を行いたいと考えいる。
(委員)標識のデザインはどのように決めるのか。
[京都府]「海の京都」の関連で、地元の委員会や市町のまちづくり計画の中で検討していただいている。
(委員)今回の再評価からは外れるかもしれませんが、事業区間だけではなく、国道178号全体を魅力ある整備をしてほしい。(要望)

川上谷川総合流域防災事業

(委員)前回資料(整備計画)には、源流部にオオサンショウウオが確認されているとあったが、橋爪井堰を登れる高さになっているのか。
[京都府]現在は水位が低いと登ることが難しいと考えるが、今後、登れるよう配慮した魚道を設置する等、環境整備に努めていきたい。
(委員)先月の大雨の際、この周辺でで被害はあったのか。
[京都府]8月豪雨時の雨量は16mm程度で被害はなかった。また、昨年の台風18号の際も、3年に一度程度の規模の雨であったため、被害はなかった。
(委員)費用対便益費の計算において、前回からかなり増えているが、具体的にその理由は何か。
[京都府]総費用の増加については、用地買収において、当初想定していたよりも資産価値の高い建物が確認されたこと、また、橋梁の改築の際に実施した地盤調査の結果、地盤が軟弱であることが判明したこと等により、費用が増大した。便益の増加については、解析手法が精緻化したことが大きな原因で、従来の精度の粗い解析では、山際の土地の標高が高く出てしまい、正当に評価されていなかった浸水家屋が多く存在しており、今回、数値化されたことによるもの。
(委員)他の河川においても同じ事が言えるのか。
[京都府]本河川においては、山際に集落が形成されている関係で、数値が大きく出たと考えられるので、どの河川にも当てはまるわけではない。
(委員)「環」の公共事業構想ガイドライン評価シートに、川本来の変化に富んだ水辺の創出する必要がある、とあるが、調書の写真は、全くその内容が反映されていないが。
[京都府]改修後、特に大きな出水が発生していないこともあり、変化の少ない河床の写真になっているが、今後大きな出水が発生すれば、自然な流れの変化が形成されると考える。また、今後の改修においても、人為的に澪筋を作るわけではなく、できるだけ河床材料等の条件が同じになるように切り下げ、後は自然の営力にまかせて、自然な流れを目指す。
(委員)種それぞれに適した生息空間があるが、具体的にどの様な配慮を考えているのか。
[京都府]それぞれの種に合わせた配慮を実施するという検討までは出来ていないが、できるだけ現況に近い形を復元、回復させることで、一定の生息環境に配慮出来ると考えている。
(委員)植生への配慮とあるが、具体的にどの様な植生にするのか。
[京都府]築堤を実施する際に、できるだけ現地の材料を再利用することで、早期に元の環境を復元できるものと考えている。
(委員)アカザであれば砂礫質の河床環境が望ましく、メダカであれば緩やかな流れがのある箇所が望ましいことは明確なので、自然の営力だけにまかせるのではなく、その環境を実現するために、具体的にどの様な配慮を行うのか、今後は、そういった説明内容を要望する。最近10年ほどで、こうした生態系の研究が大きく発展しているので、今後、知見を取り入れて検討してもらいたい。(要望)
(委員)代替案の比較において、現計画は、掘削規模が大きいので生態系への影響が懸念されるとあるが、整備計画の策定にあたり、確認されている重要種への影響について、検証がなされているか教えてもらいたい。
[京都府]これまで数回の環境調査を行っており、調査の精度の差はあるが、それほど大きな重要種の個体数の変化は見られず、安定した河川環境が形成され始めていると言える。時間の経過と共に、現状に合わせた河川環境が形成されていくと考えられるので、今後上流域へ改修を進めていくが、改修済み区間の状況を参考にしながら進めていきたい。
(委員)代替案の調整池案について、経済性では劣るが、生態系への影響を考えると、非常に優れた案であると考える。なぜ、これだけ莫大な費用がかかるのか詳細について教えてもらいたい。全てを買収しないとできないわけではないはずである。
[京都府]必要面積が54万平方メートルと広大な用地が必要となるため、莫大な用地費がかかり、さらに大規模な掘削が必要なるため、相当の土砂の処分費がかかる。そのため、掘削や処分で環境上の配慮が必要となる。
(委員)橋爪井堰を可動堰に改築するとあるが、環境への影響がないか、また具体的にどの様な規模の堰に改築されるのか教えてもらいたい。
[京都府]固定堰を可動堰にすることにより、普段は取水のために堰き止めた状態であるが、これまで出水時においても固定されていた堰が出水時に倒すことができるようになり、河道への阻害を防げるため、環境への影響は今よりも小さくなるものと考えている。
(委員)整備計画策定時に住民意見を聞いていると思うが、具体的にどの様な意見があり、それが計画に反映されているのか教えてもらいたい。
[京都府]平成16年の台風被害を踏まえた整備計画の策定であったため、改修促進を強く望む内容の要望を多く受けた。なお、工事に当たっては、工事説明会等を通じて、地元の意見を取り入れていきたい。
(委員)河川改修は河床掘削が一般的であるということだが、たとえば鴨川では、周辺の景観に配慮して大規模な河床掘削による改修は行っていない。また、掘削を行わない遊水地案も考えられる。掘削や拡幅による改修だけでなく、溢れることを許容する改修もあっても良いと考える。経済的であるからという理由だけで掘削案にするのではなく、具体的な数字を示した上で、今後は進めていただきたい。
[京都府]今後そうした点に注意して資料作成に努めたい。

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