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平成14年度第2回京都府公共事業評価審査委員会の議事要旨

1 開催日時

平成14年9月10日(火曜日)午後1時30分から午後3時30分

2 場所

平安会館「平安の間」

3 出席者

【委員】
吉川和広委員長、岸 俊和委員、高橋 強委員、瀧 静子委員(酒井公子委員、芝池義一委員は欠席)

【事務局】土屋土木建築部長、土木建築部技監(土木担当)ほか

4 委員会概要

(1)審査事業

事業種別 事業主体 対象事業 施工箇所
土木事業



京都府



宇治市
JR山陰本線等 連続立体交差事業
外環状線(第5工区)街路事業
鴨川公園 都市公園事業
久美浜海岸 海岸侵食対策事業
宇治槇島線 街路事業
福知山市
長岡京市
京都市
久美浜町
宇治市

(2)審査の結果

○ 今回審査した府の土木4事業及び宇治市の土木1事業の再評価は、いずれも、委員会に提出された資料、説明の範囲において、その手続きがおおむね適切に進められており、府及び市から提出された対応方針案(「継続」)のとおりでよいと判断される。

(3)審査の状況

◆ JR山陰本線等連続立体交差事業の審査について

  福知山市の中心部において南北市街地を分断している鉄道を高架化し、市街地の一体化及び踏切事故や交通渋滞を解消を図る本事業について、整備の必要性、事業の進捗状況、社会状況等の変化及び費用対効果分析、事業進捗の見込みなどを参考に、府の対応方針案について審査された。

◆ 外環状線(第5工区)街路事業の審査について

  京都府南部地域と乙訓地域を半環状に結ぶ外環状線の一部として、また当該地域においては現道の渋滞及び歩行者の安全確保を図るバイパス道路として、交通ネットワークの形成を図る本事業について、整備の必要性、事業の進捗状況、社会状況等の変化及び費用対効果分析の内容及び結果などを参考に、府の対応方針案について審査された。

◆ 鴨川公園都市公園事業の審査について

  京都のシンボルであり、多くの府民や来洛者の憩いの場として親しまれている鴨川をバリアフリー化等も含めて再整備し、都心における緑豊かな環境の創出を図る本事業について、整備の必要性、事業の進捗状況、社会状況等の変化及び費用対効果分析の結果などを参考に、府の対応方針案について審査された

◆ 久美浜海岸海岸侵食対策事業の審査について

  山陰海岸国立公園内に位置する久美浜海岸が冬季風浪により著しく侵食され、海水浴場としての利用への支障にとどまらず、背後地の人家等の資産や貴重な植物群落への影響まで危惧されることから、人工リーフの設置により砂浜の回復と背後地の防護を図る本事業について、整備の必要性、事業の進捗状況、社会状況等の変化、費用対効果分析などを参考に府の対応方針案について審査された。

◆ 宇治槇島線街路事業の審査について

  宇治市の宇治川左岸地域の南北の幹線道路として他の主要道路の慢性的な渋滞を緩和し、良好な都市空間の形成に資する本事業について、事業の必要性、進捗状況、社会状況との変化、費用対効果分析結果などを参考に府の対応方針案について審査された。

5 議事の内容と主な意見

(1)JR山陰本線等連続立体交差事業

・(委員)連続立体交差事業における事業主体の考え方は。JRではないのか。

→(都市計画課)連続立体交差事業はまちづくりを進めるための都市計画道路等の都市施設を整備する上において、支障となる鉄道を高架化するものであるから、原因者である都市計画道路整備者、すなわち京都府が事業主体となる。

・(委員)鉄道事業者との負担割合等はどうなっているのか。

→(都市計画課)負担割合については、地域によって違うが、旧建設省と旧運輸省の間の協定によって受益割合を計算してルール化されており、当該事業については京都府が95%、鉄道側が5%となっている。

・(委員)KTRも費用負担しているのか。

→(都市計画課)現在は施工の工程上JR部分のみの工事であり、JR西日本と協定を締結し、事業実施しているが、今後KTRについても、同様の手続きを行い負担を求めることとなる。

・(委員)輸送力増強等の改築が行われるのか。

→(都市計画課)本事業においては、増線等の機能向上はない。

・(委員)JRとの調整は終わっているのか。

→(都市計画課)調整は終了しており、基本協定、年度協定等を結び事業を進めている。

・(委員)駅舎の改築はあるのか。

→(都市計画課)連続立体交差事業としては、あくまで機能復旧として、現状機能と同じものを建替えることとなるが、今後、詳細検討を行う中で、市や鉄道事業者の要望により、機能向上を図る場合はそれぞれの原因者の負担となる。

(2)外環状線(第5工区)街路事業

・(委員)この外環状線が接続する石見下海印寺線や京都市施行の伏見向日町線等は事業中となっているが、進捗はどうか。

→(都市計画課)事業中の道路については具体的な数字の資料は持ち合わせていないが、かなり進捗してきており、京都市施行区間も既に一部工事に着手している。

・(委員)外環状線のこの先の区間の見込みはどうか。

→(都市計画課)地元問題等で難航しており、まずは現在事業中の伏見向日町線等を利用して国道9号へ接続させることを急ぎたい。

・(委員)残り3筆は農地か。

→(都市計画課)北側2筆が農地であり、1筆は相続税の納税猶予の満了期間を待っている状況で買収自体は合意済み、もう1筆は、同じく納税猶予の期間中だが残期間が長いため、代替地のあっせんによる交渉を進めている。最後の1筆は、駐車場を営まれており、買収は合意済みだが、工事直前までの営業を希望されている。

(3)鴨川公園都市公園事業

・(委員)整備の順序には何か考え方があるのか。

→(公園緑地課)基本的には整備効果の高い中心市街地から整備を進めている。また、鴨川上流部左岸の散策路については、マラソン等のコースとしても利用されており、早期の整備要望があったことも考慮した。

・(委員)京都府の公園の整備率はまだ低いと聞いており、市街地部においては人が憩える公園は貴重な存在であるので、ぜひとも公園の整備推進をお願いしたい。 

・(委員)北山の方に住んでおり、鴨川公園を目にすることもあるが、改めて京都の街はきれいだと感じている。ぜひ進めてほしい。二条大橋から四条大橋間に比べて、北(北山付近)の方が変化に富んだ整備がされており、いい印象がある。また、夜の鴨川の魅力アップのためにも、ライトアップをするのもいいのではないか。

→(公園緑地課)照明灯設置の要望もあるが、河川敷でもあり、夜間の利用は危険であることから、設置箇所については今後慎重に検討していきたい。

・(委員)公園を整備することにより、川幅は変化するのか。

→(公園緑地課)高水敷を利用した公園で、河川管理上の制約があり、整備に当たって川幅を狭めたりすることはしていない。

・(委員)地元から、このままで整備しなくて良いという意見はあるか。

→(公園緑地課)出町地区ではワークショップ方式で整備計画を検討したが、その他の地区についてもできるだけ地元の意見を聞きながら整備を進めている。

→(事務局)公園と直接関係はないが、特に鴨川の下流の方で水深が小さくせせらぎや砂州になっていることについては府民の注目度も高く、低水敷の整備のあり方については様々な意見を頂いている。

・(委員)河川敷の公園は河川の中を有効利用しているもので、洪水の時には水に浸かるということを広く認識をしてもらう必要があると思われる。

(4)久美浜海岸海岸侵食対策事業

・(委員)完成予定が平成28年となっており、事業期間が長いようであるが、現在までどのように施工を進めて来たのか。

→(河川課)全体計画の人工リーフ7基を完成断面及び完成延長で施工するとした場合の予定が平成28年。事業着手から現在までに、暫定断面及び暫定延長でその内6基を施工し、既に効果も発現している。

・(委員)少しでも早く事業が完成するよう努力されたい。

 (5)宇治槇島線街路事業

・(委員)整備予定区間とは。またその状況は。

→(宇治市)宇治槇島線は全線で1770mあり、供用区間は525m、さらに今回の事業区間は395mで、58ページの図面では少し見にくいが、市道十一外線までの残りの区間を整備予定区間として、今回の事業区間の完了に引き続き、着手にむけ取り組んでいきたいと考えている。なお、先線の市道十一外線は、京滋バイパス及び主要地方道城陽宇治線に接続している。

・(委員)現在踏切を経てつながっている宇治小倉停車場線と宇治淀線を立体交差で結ぶのはわかるが、これらの府道は歩道も狭く、交通量も多く渋滞も多い。これらの府道を改良しないとあまり効果が期待できないのではないか。

→(宇治市)宇治淀線については御指摘のとおりJR奈良線との交差部で大きな渋滞が発生している。その解消のため、別に新宇治淀線という路線を計画しており、そのうちJRの下を通る部分については、数年前にJRの複線化の工事があり、それに合わせて造っておかないと、後からはできないので、宇治市が単独で施工した。今後、それに接続する前後の部分について、府の指導を仰ぎながら取り組んでいきたいと考えている。

・(委員)宇治小倉停車場線の休日の交通量は減っているようだが。

→(宇治市)宇治小倉停車場線は業務用・生活支援道路であり、朝夕の利用者が多い。休日の宇治橋周辺の観光客数は増加しているが、その中に宇治小倉停車場線を利用している方は少ないと思われる。

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