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令和2年度第1回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要について

令和2年6月24日

京都府建設交通部

指導検査課

075-414-5225

令和2年5月25日に開催された令和2年度第1回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要は以下のとおりでしたのでお知らせします。

日時

令和2年5月25日(月)午前9時30分から午前11時15分まで

場所

Web会議システム

出席者

  • 京都府公共事業評価に係る第三者委員会

多々納裕一委員長、岸田潔委員、黒木さやか委員、黒坂則子委員、関根英爾委員、深町加津枝委員

  • 京都府

建設交通部部長、技監、理事、課長ほか

議事内容

対象事業と結果

主要地方道宇治木屋線(犬打峠) 道路整備事業

評価種別;再評価

施工箇所:宇治田原町、和束町

結果:事業継続が妥当との意見を得た。

 ・トンネル工事の施工において、安全確保を最優先に考えた上で、地質状況による支保パターンの変更など、コスト縮減に努めてほしいとの意見があった。

国道307号((都)宇治田原山手線) 道路整備事業

評価種別;再評価

施工箇所:宇治田原町

結果:事業継続が妥当との意見を得た。

 ・全体事業費の変動が少なくなるよう、事業着手前の段階での調査等のやり方を工夫してはどうかとの意見があった。

 舞鶴港和田地区国際物流ターミナル整備事業【報告事項】

  ・事業開始から既に30年以上経過しており、京都府として早期完成を国に強く要望すべきとの意見があった。

傍聴者

 ※Web会議のためなし

(参考)委員会での主な意見

主要地方道宇治木屋線(犬打峠) 道路整備事業

 (委員長)
トンネルの支保構造の変更について、説明されているリニアメントとはどういうことを指しているのか。当初からわからなかったのか。
[京都府]
リニアメントとは、地形上の直線構造のことで、破砕など脆弱な地質となっていることが多い。今回は直線構造が弾性波探査によって、表面だけでなく、地層深くまで脆弱層が深化していることがわかりました。
(委員)
変更において、岩級区分の一部がCⅡからCⅠに良くなっている区間があるが、こういった区間は施工時に改めて土質が悪いと判断されるケースが多い。
一方、細かく支保構造を変えることは、施工面で効率が下がることが懸念される。最適な支保パターン、安全確保を最優先にして、効率的に施工を進められることを考えて欲しい。そうすると、コスト縮減の可能性も出てくる。あくまでも、安全確保を最優先に進めてほしい。
[京都府]
ご指摘の懸念について、施工業者と予め岩級区分と施工方法について、よく協議をしながら進めます。
(委員)
トンネル非常用設備で不要になったものはなにか。
[京都府]
消火栓設備です。
(委員)
南側明かり部の構造変更について、橋梁では致命的な損傷が発生するとどういったことが問題となるのか。
[京都府]
地震により橋梁が落橋、橋台が破損するなどの事態となれば、復旧までに長期を要することになります。このため、平成28年の熊本地震を受け、断層変位に対して影響を受けない架橋位置を選定するよう道路橋示方書が改訂されました。橋梁から土主体の構造形式に変えることで、砂防施設の追加などの別途工事が必要となり、事業費は増えるものの、万が一被災した場合でも早期に応急復旧できると考えています。
(委員)
橋梁形式で対応しようとすれば、実際はもっと事業費が増えると思われるので、形式を変えられたと理解している。
(委員長)
事業自体の継続については、異論はないかと思われるので、今回ご指摘いただいたご意見を踏まえて事業を継続いただければと思う。

国道307号((都)宇治田原山手線 道路整備事業

 (委員長)
今回事業は片側歩道、都市計画変更は両側歩道とのことだが、用地はどこまで買っているのか。
[京都府]
用地は両側歩道で買収しています。ただし、片側歩道より広がる5.5mは他費で買収しています。
(委員長)
他費は今回の総費用に含まれているのか。
[京都府]
含まれていません。
(委員)
2事業とも大幅に事業費が増えているが、当初の段階から増える要素を見込めないのか。
[京都府]
2事業とも土質の詳細な調査を進める中で判明したもので、当初から事業費に含めることは難しい。
(委員)
地盤にかかる事業については、地質分布が不確定である観点もさることながら、不確定であるがゆえに何か事故があったことなどを考えるとマインド的に安全側の対応をせざるを得ない面がある。
(委員長)
現状としては仕方ないが、今後は、全体事業費の変動が少なくなるよう、事業着手前段階での調査を工夫していってもらいたい。
(委員)
ICTによるコスト縮減とはどういった内容か。
[京都府]
情報通信技術を活用することでコスト縮減を図っていけないかと考えています。
(委員)
今回の事業ではどういった工事が考えられるか。
[京都府]
切土工事、舗装工事が考えられます。
(委員)
文化財調査の進捗状況はどうか。
[京都府]
今年度から本格的に調査に入る段階です。
(委員)
防護柵の色調などに配慮して周辺環境との調和した工事を進めると記載されており実現してほしい。
[京都府]
了解しました。
(委員長)
事業自体の継続については、異論はないかと思われるので、今回ご指摘いただいたご意見を踏まえて事業を継続いただければと思う。

舞鶴港和田地区国際物流ターミナル整備事業【報告事項】

 (委員)
事業開始から30年以上経過しており、進ちょくが遅すぎるのではないか。国に対して、京都府として早期完成のもっと強い要望を発するべき。
[京都府]
国に対しては、例年要望しているところではあるが、今年度も協議会を立ち上げる予定としているので、強く要望していきたいと考えている。
(委員)
貨物量はコロナの影響はないのか。
[京都府]
コロナの影響で貨物量は減っていたが、1~2月中国からの貨物が減っていた分が現在戻ってきているので、物流面に関しては徐々に戻ってくると考えられる。

お問い合わせ

建設交通部指導検査課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5183

shido@pref.kyoto.lg.jp