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令和3年度第1回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要について

令和4年3月3日

京都府建設交通部

指導検査課

075-414-5225

令和4年1月19日に開催された令和3年度第1回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要は以下のとおりでしたのでお知らせします。

日時

令和4年1月19日(水曜日)午前9時30分から午前11時30分

場所

Web会議システム

出席者

  • 京都府公共事業評価に係る第三者委員会

多々納裕一委員長、岸田潔委員、黒木さやか委員、黒坂則子委員、深町加津枝委員、三谷茂委員、山口靖弘委員

  • 京都府

建設交通部技監、理事、課長ほか

議事内容

対象事業と結果

一般国道307号(市辺~奈島)道路整備事業

  • 評価種別:再評価
  • 施工箇所:城陽市市辺~奈島

結果:事業継続が妥当との意見を得た。

(主な意見)

事業費が増加した要因について、府民目線でわかりやすい説明となるようお願いしたい。

建設発生土については、適切に処理を行ってもらいたい。

在来植物によるのり面緑化は、種子の確保など、困難な点も多いため、他事例も参考に、その利用の促進に努めてほしい。

一般府道山城総合運動公園城陽線(城陽橋)道路整備事業

  • 評価種別:再評価
  • 施行箇所:城陽市

結果:事業継続が妥当との意見を得た。

(主な意見)

架設方法の変更が事業費に大きく影響しており、その要因について、よりわかりやすい説明をお願いしたい。

舞鶴港和田地区国際物流ターミナル整備事業【報告事項】

・便益の対象が、京都府となっているが、より広い範囲でも効果があるため、京都府の負担を減らしてもらうよう、国へ求めてもよいのではないかとの意見があった。

 

その他

(主な意見)

意見募集については、広く意見を募集できるよう広報の工夫をお願いしたい。

傍聴者

※Web会議のためなし

(参考)委員会での主な意見

一般国道307号(市辺~奈島)道路整備事業

(委員長)

新名神の開通に合わせて本事業も進めるとのことだが、新名神の開通が1年遅れることによって、本事業も供用を1年遅らせるのか。合わせる必要はなく、事業で得られる効果からも、早い供用をしてほしい。

 

[京都府]

本事業(市辺~奈島間)の供用は当初どおり令和5年度を目指して進めております。

 

(委員)

道路横断部の排水施設の増額について、今後同様のことが起こらないよう努めていただき、次の事業に活かしてもらいたい。

 

[京都府]

ご指摘について真摯に受け止め、今後の事業につなげて参ります。

 

(委員)

本事業地周辺は地盤がやわらかかったように記憶しているため、のり面対策が植生だけでは大雨の際に崩れる恐れがあり、心配である。

 

[京都府]

岩盤硬度を調査した結果、植生吹付を2cmから3cmにいたしました。そのほか排水溝を設置することで雨水対策を万全に行っております。また、のり面だけで対応できない箇所については、ブロック積みやコンクリート擁壁で対応しております。

 

(委員)

のり面を削った残土は具体的にどのように活用するのか。

 

[京都府]

残土については、16万立方メートル切土が発生しており、本事業の市辺~奈島間及び宇治田原山手線の盛土に流用しております。基本的には使い切るよう検討しているが、切土が多いため、使い切れない場合は城陽山砂利採取整備公社で処理を予定しております。

 

(委員)

何割程度近隣で使用することができているのか。

 

[京都府]

現在の予定では、16万m3の内、約半分程度を現地および近隣の公共事業で使用することとなっております。その他、今後使用できる事業があれば流用予定です。

 

[京都府]

京都府の行う公共事業では建設発生土について事業内または他事業に流用することを原則としております。どうしても処理が必要な場合は、城陽山砂利採取跡地へ持ち込むこととしているため、残土が山間地で処理されるようなことはなく、全て適切に処理しております。

 

(委員)

のり面の緑化に、在来種のヨモギ、イタドリを使うことは良いことだと思う。一方で在来種の種を確保した上で、育成することは容易にできることではない。具体的にどのように種子を入手し、どういう技術で取り組まれるのか教えて欲しい。また、今までの京都府の事業での在来種ののり面緑化の実績を教えて欲しい。

 

[京都府]

昨年度供用した東中央線については、在来種を植生し、現在経過観察中でございます。八幡京田辺インター線についても、のり面に一部在来種を取り入れています。なかなかすべてを在来種にすることは難しいですが、保護したものを使用した事例もありますので、今後工事を進める中で、在来種の植生確保について検討し、報告したいと考えております。

 

(委員)

良い取り組みである反面、難しいことであるので、NEXCOや緑化工学会など他事例の知見を参考にしていただき、今後も情報収集と技術的なレベルアップをお願いしたい。

 

(委員)

白坂テクノパークの企業立地は今後どの程度見込んでいるのか。

 

[京都府]

白坂テクノパークについては、現在整備している分譲地区は完売したと聞いており、今後の計画については承知しておりません。

 

(委員長)

交通量は当初予定より少し増えている状況で、今後の見込みを教えて欲しい。

 

[京都府]

本事業区間の交通量については若干減少しております。城陽橋については交通量が増加していますが、他の区間の整備によって混雑が改善されると考えております。

 

(委員)

ガードレールの色をグレーベージュにされたとのことだが、今後、グレーベージュが主流になるということか。

 

[京都府]

景観基準に基づき、路線ごとに定めており、本事業ではグレーベージュを採用しております。

一般府道山城総合運動公園城陽線(城陽橋)道路整備事業

(委員)

架設方法の変更が事業費に大きく影響しており、その要因について、よりわかりやすい説明をお願いしたい。

 

[京都府]

事前評価の際に見込んでいたクレーンでの架設が技術的に困難になり、本工法となったために増額となったというのが経緯の概要でございます。

 

(委員)

事業費が大幅に増額するのは一般的なことなのか。事前評価時の事業費を最大値で設定することは難しいのか。

 

[京都府]

概略設計には京都府の単独費で実施する必要があり、国庫補助事業化した後に調査し、詳細設計をしております。結果として、詳細設計をすると増額になるケースが多いですが、今後事前評価の時点で、合理的な調査ができれば、精度は上がると思っております。

 

(委員長)

徐々にこういった風潮は変わってきているため、今後事前評価時点で詳細な検討をするなどし、次に活かしていただければと思う。

 

[京都府]

これまでから再評価時の事業費増についてはご指摘、ご議論いただいているところでございます。どうしても事業着手前では、特に土質や地元交渉について難航するケースが多々あり、着手前の計画から変更する事態が出て参ります。こういった場で、府民の皆様にきちんと説明できるよう努め、今後とも肝に銘じて進めさせていただきたいと考えております。

 

(委員)

B/Cについて、どれくらいの数値が良いのか教えていただきたい。

 

[京都府]

総便益をB(Benefit)、総費用をC(Cost)としており、1.0以上の数値であれば良いという考え方でございます。

 

(委員)

HPで意見を募集され、意見はなかったとのことだが、近隣の方から反対意見は出ないものなのか。また、HPでしか募集していないのはなぜなのか。

 

[京都府]

HPで公表する旨の記者発表も行っており、広く周知させていただいております。今回については意見が寄せられませんでしたが、これまでに京都スタジアムなど、規模が大きく、関心も高い事業については意見が寄せられました。HPだけでいいのかというご意見については、通常、京都府の計画を策定する際にはパブリックコメントをHPで募集することが多いためそれに準じております。他のメディアを活用することについては今後検討して参ります。

 

[京都府]

周辺の住民に対しては事業説明会を実施しております。また、用地買収の際には事業の説明を行い、ご理解いただいた上で進めております。土木事務所の実際に事業を行っているところには細かな要望を含めて多くの意見をいただいており、調整しながら丁寧に進めています。

 

(委員長)

行政一般に言えることだが、HPの事業評価のページが分かりにくいため、今後検討いただきたい。

舞鶴港和田地区国際物流ターミナル整備事業【報告事項】

(委員)

ヤシ殻と木質ペレットの輸入が目立っているが、世界的には環境や健康の観点からパーム油を使うのをやめる動きがある。これらの輸入が続くように思えないが、その点どのように考えているか。

 

[京都府]

これらの輸入目的にはバイオマス発電の他に段ボールの材料とする企業もあります。また、この他にも新たな品目の取り扱いを検討しているという企業は多くあり、ヤシ殻と木質ペレットの輸入がなくなった場合であっても一定の事業効果は得られると考えております。

 

(委員長)

国際物流ターミナルが扱う貨物はコンテナではないのか。

 

[京都府]

コンテナも当然取り扱っており、今後増えると思われます。バルク貨物については、現時点では国際埠頭の他に舞鶴港で取り扱っていますが、大型船に対応できないといった課題があるため、他の埠頭では混在して取り扱えない事情もあり、国際埠頭でコンテナとバルク貨物の両方を取り扱っております。

 

(委員)

京都府にとっての便益を計算しているのか、それとも近畿圏全体への影響を計算されているのか。

 

[京都府]

他の港から輸入している分を舞鶴港にするとどれだけ輸送コストが下がるかを京都府内について計算している。

 

(委員)

舞鶴港の機能が強化されれば、京都府だけでなく、近畿圏全体の便益が上がるように思う。費用の部分で、京都府だけが負担するのではなく、国へ一部負担してもらうようお願いしてもよいのではないか。

お問い合わせ

建設交通部指導検査課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5183

shido@pref.kyoto.lg.jp