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【終了報告】亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)に係る環境保全専門家会議(第20回)の開催概要

開催日時

平成27年5月20日(水曜日)午後6時30分から8時50分

開催場所

メルパルク京都5階会議室

出席者

【委員】

村上委員(座長)、岩田委員、竹門委員、堀野委員、松井委員、松田委員

【オブザーバー】

江戸オブザーバー、遠藤オブザーバー

【要綱第5条関係人】

渡辺亀岡市アユモドキ緊急調査検討委員会委員(京都大学准教授)

【事務局】

京都府:文化スポーツ部森下部長、坂本副部長、中島理事、山本担当課長 ほか

亀岡市:湯浅副市長、勝見副市長、桂政策推進室長、中川環境市民部長、古林まちづくり推進部長 ほか

議事

  1. 京都スタジアム(仮称)の整備に係る京都府公共事業事前評価調書について
  2. 平成27年度保全調査計画について

意見等

京都スタジアム(仮称)の整備に係る京都府公共事業事前評価調書について

  • 「保全と開発の調和を実現する」という表現は昔の表現であり、「アユモドキ等の自然と共生するスタジアム建設を実現する」とすべきである。
  • 専門家会議からの評価調書に対する意見で、1つ目の○の後段に「しかし、現段階では多くの課題が未解決であり、議論を深めることが必要である。」と記載されているが、「しかし、現段階では、アユモドキ等への影響についての評価ができていないこと、保全対策について基本方針(Ver.1)は決まったが、具体的な対策は今後検討・実施するなど、多くの課題が未解決であり、議論を深めることが必要である。」と文中に入れておいた方がよい。
  • 「京都スタジアム(仮称)整備事業」という言葉の定義を明確にする必要がある。今回の評価調書の位置づけについても明確にする必要がある。
  • 今の段階ではスタジアムの位置は仮決めであり、平成27年度の実証実験の結果を評価し、それで問題のあるときは、次の評価の時期を再設定するという意味合いで「平成27年度以降」という表現になっている。
  • 第三者委員会による事前評価を6月に行った後、その後の評価を専門家会議で行うことになっているが、第三者的な評価も必要と思われる。実証実験結果後に第三者委員会が評価する機会があるべきではないか。

平成27年度保全調査計画について

  • 水田環境実証実験に関する調査については、11月末で分析・考察・評価ができるように進める必要がある。
  • アクセス道路と橋の影響調査も必要である。
  • 針ノ木新田の調査内容を加えるべきである。
  • 水路ネットワークに関する今年度の調査結果を評価する際に、昨年度の調査結果の評価も合せて行うことが重要である。
  • ナゴヤダルマガエルなどの重要種の調査についても、各委員の意見を反映させて調査に取り組むこととする。その他の詳細については、ワーキングで検討する。
  • 実験池内に整備する水路は、既存水路と逆勾配であり、意図する効果を発揮する上では、管理上の工夫が必要である。
  • 今年の秋にアユモドキの生息環境に与える影響を評価しようという提案であるが、限られた期間であることから調査計画を十分に検討した上で実験を行う必要がある。

その他

◎環境省の意見があったので参考として下記のとおり掲載する。

 アユモドキの生息地が世界の中で、岡山の2カ所と亀岡の1カ所のみであり、しかもピンポイントで、亀岡市で唯一確認されている繁殖地がスタジアムに隣接しているということ。また、氾濫原という環境下で特殊な生存戦略を持っていること。アユモドキ保全のための地元の人達の努力についても、亀岡市の良好な環境を表すシンボルとして市民に愛され、地域の農業者、地元団体、亀岡市、研究者等々の努力でかろうじて維持されてきたこと。また、アユモドキの生息環境が、現状の水田耕作に依存していることから、水田耕作の衰退が、絶滅に直結するため、水田耕作の維持が困難となりつつあった中、環境省としても、市や研究者の方と協力して急ぎ今後の保全に向けた生態解明や外来魚対策を進めてきた。

 アユモドキの生態については、本専門家会議の議論の中で分かってきたこともあるが、まだまだ分からないことが多い。だからこそ、本年度行う実験結果を含めた新たな知見に基づいて、まずは、アユモドキに対する影響を適切に評価すること、そして、その評価結果において影響が少ないとされた場合に限り次のステップとしてスタジアムの位置や残すべき水田の配置を決める、という検討手順が重要。また、建設工事開始後にアユモドキに影響が懸念される場合はいつでも新たな対策を行う等、順応的な対応がきわめて重要。

 スタジアムの建設はきわめて大きな環境変化である。これまでの地元や関係者の皆さんの保全努力が無になることのないよう、スタジアムの建設が絶滅に向けて背中を押したという、取り返しのつかないことにならないよう、スタジアム建設はもちろんのこと、アクセス道路建設の影響回避、西側農地の保全、地下水保全といった、アユモドキの生息環境に関する課題の解決に向けて、慎重にも慎重を重ねていただきたい。

資料

(希少種情報を取り扱う資料は非公開としています。)

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